Anything(エニシング)西村和弘さんの本『そのまま使える起業の武器!』
うちの会社の10Fのベンチャー支援施設に入居しておられるAnything(エニシング)代表の西村和弘さんが、新しい本を出版された。
{ちゃんとこのページの下の方にうちのビルの写真まで掲載して頂いておりますねぇ~。有難うございますm(__)m}。
『そのまま使える起業の武器!』(ぱる出版、定価1,500円+税)である。
西村さんは、日本で初めて「漢字Tシャツ」のブランド「Anything(エニシング)」を立ち上げ、ネット通販で成功した先駆者で、その後、Tシャツのオリジナルブランドを作りたい人のための「Tシャツビジネス塾」を開いたり、塾の卒業生のブランドを集めた「オリジナルTシャツ」というネット通販ショップの運営、著書の執筆や講演など、活躍の幅をどんどん広げておられる。
この2年数ヶ月の間は、身近なところで西村さんの頑張りを目の当たりにしてきただけに、同書を読み感じるところも非常に大きかった。
この本に書いてあることは、西村さんご自身が、大手企業を退社し、営業活動に会社の看板が通じない状況に身をおいて実際に苦労されながら体得していかれたことばかりだ。ネット販売という新しい分野で成功された方なのだが、ここに書かれていることは華々しい儲け話ではない。
ノウハウを箇条書きにしてまとめてあるので読みやすい本だが、その背後に、地に足がついており、それでいて、大きな夢と感動に溢れた起業家の生き様が透けて見える。
この本に書いてあることはどれも非常に重要なことばかりだが、根本的な考え方の問題について敢えて2点だけ挙げるとすれば、1つは、「自分の頭で考えない人は起業しない方が良い」ということ、もう1点は「自分が好きでワクワクすることで起業しよう」ということだ。
ファッション系のベンチャーさんの場合は、後者の点がクリアできている方は多いように思う。しかし、前者の点が欠けているケースが非常に多いな、というのが、私が常日頃から感じていることである。
わが業界は、供給過多で、しかも、新規参入のハードルが低い業界である。深く考えずライバルや大手企業がやっているのと同じことをやっても、競争に勝つのは難しい。
MD面のみならず、ビジネスモデルという点でも「ニッチ」とか、「ブルーオーシャン(まだ誰もやっていないこと)」ということについて、相当に深く考えておかないと、利益を確保し、ビジネスを長く続けていくことは困難だろう。
西村さんが言う所の、「成功したかったら周りの言うことを聞くな。聞くべきはお客の声だけだ!」ということは、実際にブランドや会社を立ち上げておられる方には身に染みて強くおわかり頂けるのではないかという気がする。
2番目の点、これは起業した時点では誰しも強い思いをお持ちだと思うのだが、2年目、3年目になるにつれ薄らぐ場合が多い、ということを彼は指摘している。そういう時期を彼自身がどうやって潜り抜けてきたのか、ストレス解消法、自己管理の方法等についても、起業家の皆さんにはご参考になるところが多いと思います。
その他、この本では、小さな会社の人材採用のポイントや、ネット活用法などについても、具体的でわかりやすい記述が多い。ご関心のある皆様、是非お手にとってご覧下さいませ。
実は、西村さんは間もなくうちのビルを卒業し、武蔵野の地で新たなビジネスにチャレンジされるのだ。寂しくもあるが、彼と奥様、社員の皆様の新たなチャレンジを力一杯応援したいと思います。西村さん、今まで有難う。そして、これからも頑張って下さい!
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そのまま使える起業の武器! 著者:西村 和弘 |
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