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2006年6月30日 (金)

HP徐徐に出来てきました

皆さん、さくらでーす。更新が滞り気味でごめんなさい。実は今は通勤の電車の中。昨夜は風邪薬のせいで眠くて仕方なかったので結局PCを開きませんでした。まだまだ体調が本調子ではないのだが、会社のホームページづくりの方は徐徐に進んでいる。予定通り八月にはアップ出来るよう頑張りますので、どうか楽しみに待っていて下さい。

2006年6月29日 (木)

アレキサンダー・マックイーンもベニス(ヴェネツィア)!

最近何回か朝お風呂に入ってから会社に出勤することがあったのだが、案の定テキメン風邪を引いてのどをやられてしまった。

「ごんにぢば~」という感じ(笑)で、かなり声がかすれ気味のさくらであります。

やっぱり、通勤電車の中の冷房が強いのだ。だから、髪も体も完全に乾いた状態でないと、水分の乾燥と同時に熱を奪われてしまうんだよね。

朝の運動もいいんですが、皆様、その後の通勤支度に十二分に時間が取れるよう、ちゃんと早起き致しましょう(^^;;

そんなこんなで、ノドが痛くてちょびっと不調なさくらでありますが、ミラノで早くも2007年春夏メンズコレクションが始まったので、トレンド情報もチェックせねばならない。

今日付けの繊研新聞さんの、アレキサンダー・マックイーンのコレクションの写真3枚を見て、「ヒュー」と口笛を鳴らしたい気分になってしまった。繊研さんも、絶賛しておられたが、テキスタイルやマテリアルトレンドで打ち出されていたエッセンスをうまく2次製品に落とし込み、今シーズンらしいスタイルを見せている。

早速style.comをチェックすると、成程、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」で使われたマーラーをBGMに流していたらしい。ベニスと言えばヴェネツィアのこと。昨日書いたように、さくら的にも最近ヴェネツィアがマイブームだったので、何だか嬉しくなってしまいました(^^)

コレクションの前半は、グレーをベースでブルーがアクセント、後半はベージュ系がベースでピンク色がアクセントになっている。マックイーンお得意のテーラードのテクニックは健在で、ジャケットの箔や刺繍使いとかふくれ織りっぽく見えるようなけれん味のある素材や後加工が目立つのだが、プルオーバーやカーディガンなどニットもなかなかひとひねり効いていて良い作品が多いようなので、皆様是非HPをチェックなさってみて下さいませ。

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

青山商事の事例に見る、リアル店舗のパワー

2006年6月27日 (火)

アートの夏ー青森県立美術館とヴェネツィアのPalazzo Grassi

今日、用事があって東京駅の丸の内改札口から入り急いで歩いている時、イベントスペースで青森県の観光キャンペーンをやっていた。

普通なら通り過ぎてしまうところなのだが、「間もなく開館する青森県立美術館」というアナウンスが聞こえたので、思わず足を止めてしまった。オープンは7月13日。本当にもうすぐである。

以前、旧ブログの「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」でもご紹介したことがある通り、この美術館の設計はルイ・ヴィトンの表参道店などで知られる建築家の青木淳氏の手によるもの。隣の三内丸山遺跡と違和感のないように考慮された美しい建物であるようだ。

それだけでも、わざわざ足を運ぶ価値は高いと思うので、キュレーションの内容によっては全国から集客することが十分可能になるだろう。オープニングはシャガール展で、余り美術に親しみのない方にも喜んでもらえるテーマだと思うが、時には意欲的な試みも交えつつ、是非頑張って頂きたいものですね!

ちなみに、さくらは、私の故郷・倉敷とも深いゆかりのある青森県出身の棟方志功氏も大好きなんですよ。

激励の意味を込めて、同館のブログからリンク&トラックバックさせて頂きましたm(__)m

美術館と言えば、今、海外でちょっと話題となっているらしいのが、ヴェネツィアのPalazzo Grassiだ。由緒あるこの建物を、グッチ・グループを傘下に収めるPPR(ピノー・プランタンルドゥート)のピノー氏が買収し、今年4月30日から自身の所有作品の展示を始めているとか。

ピノー氏は最初、セーヌ川に浮かぶ島に美術館を建てようとしていたらしいが、どうやら環境アセスメントの問題などあったようで、計画は白紙撤回された。その代わりに、ということらしい。

現代美術が好きな人にとっては垂涎モノの、ダミアン・ハースト(こういうの、駄目、という方もかなりいらっしゃるでしょうが・・・)、ウルス・フィッシャー、ジェフ・クーンズ、ゲルハルト・リヒター等々の作品が揃っているとか。

この秋はイタリアへ行く予定なので、時間があったら是非ヴェネツィアにも立ち寄ってみたいです。治安も良くて、すごく綺麗な街らしいですし。ファッション業界の皆様が今年は展示会やショーの後ヴェネツィアへ、という旅程を組まれるケースも結構増えてくるのではないだろうか。

もっともっと書きたいんですが、今夜は仕事用の資料を読まなきゃならないんで、これくらいにしておきます(^^;; オマケとして、ジェフ・クーンズ氏の、人気作・「パピー」をご紹介しておきますね。ホント、犬好きでなくても、一家に一匹、置いておきたくなる感じですよね(^^)

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

ネット通販でも電話対応は必要です!」

2006年6月26日 (月)

バナリパ(Banana Republic)、カジュアル軸にーフォーマル含めた総合路線を転換ー(H18.6.26日経MJ)

(今日はもう1つエントリをアップしておりますので、一つ下のエントリから先にお読み下さい)。

バナリパこと、Gap社傘下のアメリカのカジュアルSPA、バナナ・リパブリック(Banana Republic)が今秋から商品政策を転換するそうだ。

今日付けの日経MJさんによると、「昨秋に日本に進出した際は、日本の市場を試す意味もあって、米国の店舗の品ぞろえをそっくり持ち込み(中略)、1年間の販売実績をみたところ、カジュアル衣料の売れ行きがよかったため、今秋から商品構成を大きく転換することにした」とのこと。

厳密にいうと、昨年秋の日本進出の時点から、同社は商品の3割は日本向けの仕様にしている、とマスコミに対して明言していた。素材や縫製が日本向けの非常に丁寧なものに初めからなっていたんですよね。変えるのは「ドレスとカジュアルの比率」ということなのだと思う。

同紙によると、ジーンズが戦略商品で、バナリパのアイコン的商品とも言えるサファリルックの限定販売Tシャツや、メリノウールのニット、ルームウェア等を用意するとのこと。価格も、ジーンズ18,000~19,000円、限定Tシャツ5,800円、メリノウールニット9,500~9,800円、ルームウェア6,000~10,000円と、インポートのブランドにしてはかなり値ごろ感を感じる設定だ。

実は、昨年12月17日に旧ブログ「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」で、バナリパの横浜ランドマークプラザ店を見た感想を書いたことがある。その時は、土曜日だったせいもあってか30~40代前半の大人のカップルがそこそこ入店しており、なかなか順調に推移しているのではないか、と思っていたのだが・・・。

その後、六本木ヒルズ店やコレド日本橋店等々、時々時間がある時に店内を見た感じでは、確かにカジュアル商品の反応は強いけどフォーマルの重衣料はイマイチ、だったんだよね。

社内でのジャッジはもっと早かったのだろうが、日本進出1年を前にした思い切ったこの決断は、正しいように思う。バナリパさんが狙っているようなキャリア男女向けの商品は、日本では百貨店さんとセレクトショップさんが圧倒的に強いゾーンなのだ。

もう1つ、商品戦略と合わせて、販路政策の変更も行われる。日経MJさんによると、バナリパさんは秋以降は百貨店のインショップへの出店を加速していくとのこと。日本での初期店舗はそこそこ面積が広く、プランタン銀座店が654平米、ランドマークプラザ店が765平米もある。しかし、既存のファッションビルや駅ビルの有力な立地で、メンズレディスを一緒に展開できるそれだけの広さを好条件で獲得する、となると、出店の可能性が非常に狭まってしまう、ということもあったのだろう。

百貨店内で競合と戦うとなると、尚更のこと、日本の百貨店系アパレルが強いスーツ、通勤着系は捨てて、カジュアルに特化するのは極めて正しい戦略だということになる。バナリパさんの本場ならではのアメカジの味は、日本のアパレルにはなかなか真似のできない独自性の強いものだからだ。

カジュアルのみ、レディスもしくはメンズのみの店舗ならば、50平米強の売り場面積でもハコさえ構えさせてもらえればそれなりの世界観は構築できる。同社の強みは、GAP業態の優秀なショップスタッフを全国に有することだ。どこにバナリパを出店したとしても店長、副店長クラスの人材の確保、最低限の販売員の人員確保に困ることはないだろう。

ここにきて、商品戦略と販路政策を一体化し、「百貨店内で店舗数を増やす」ことに照準を定めたことで、バナリパさんの日本国内での成長に一気に弾みがつくのではなかろうか。

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Googleが中国の検索エンジン会社『百度(Baido)』の株売却

山崎秀夫氏の「第二東京タワー論」

さっきブログサーフィンをしていて、この場でも是非ご紹介したいと思うエントリを発見した。

さくらも時々投稿している「FPN」というブログ投稿サイトの常連さんで、日本ナレッジマネジメント学界専務理事の山崎秀夫氏が、今日、「第二東京タワーは地上波完全デジタル化を宣言する新ランドマークか?」というタイトルのエントリをアップしておられた。

山崎氏と言えば、日本のソーシャル・ネットワーキング・サービス研究の第一人者で、アメリカの事情にも非常に詳しい方だ。この方のエントリは私にとっても非常に役にたつ内容が多く、いつも楽しみに読ませて頂いているのだが、そんな山崎氏がわがすみだの新タワーに着目して下さるなんて!メチャメチャ嬉しいです(公式HP内の映像がなかなか迫力があるので、皆様是非ご覧下さい)。

既に地元では、第二東京タワー(すみだタワー)歓迎ムードが商工会議所さんのメンバー等を中心に徐々にヒートアップしつつあると仄聞している。タワーの足元、押上地区を自転車で走っていると、「ん、何かあのラーメン屋さんとかこの居酒屋とか、綺麗になったんじゃない?」ということもあったりとか(そりゃそうだよね、建設が始まったら工事の業者さんがどんどん来店してくれるようになる訳だから)、ひたひたと変化の兆しが・・・。

サービス業やお土産物など、物販関係へのプラス効果、というのは当然見込めるのだが、山崎氏が書いておられる「ランドマーク効果」、これは、中長期的に見て、やはり非常に大きな資産になるのではなかろうか。

全国的にはもちろん、このタワーは地上波完全デジタル化時代の象徴となるのだが、地元の我々にとっては、すみだ再興のシンボル、もっと具体的にいうと、ものづくりの街がITを活用し新たなクリエーションとコミュニケーションを展開していくための起爆剤になり得ると思うんですよね。

もち、さくらも、その「すみだ活性化」の複数の柱の一つ、ファッションに関する仕掛けについては真剣に考えております。あと5年、しかし、うちのビルの建設時のことを考えても、5年後なんてあっという間にやってくる。

特に、今20代、30代前半の皆さんにとっては、ビッグウエーブ到来ですぞ!みんな、大きく事業イメージや街づくりのイメージを膨らませて頑張ろう!!

2006年6月25日 (日)

桂幹人さんの新刊『アホこそ社長にならんかい』

(今日はもう1つ別のエントリをアップしておりますので、一つ下のエントリから先にお読み下さい)。

何人か、新著が刊行されたら必ず買うことに決めている方々がいる。桂幹人氏も、そういう方の中の1人だ。

前にも書いたことがあるが、桂氏は、いわゆる作家や評論家といった、文章を書く専門家の方ではない。現在の肩書きはというと、コンサルタント、ということになるのだろうが、大手企業や華やかな新興ベンチャーなどを相手にしておられるのではなく、苦境に喘ぐ中小企業をこれまでに400社以上立て直した「ナニワのすご腕再建屋」なのだ。

この方の本を、信用できるな、と思うのは、最近流行りの、「楽して儲かるノウハウ本」の類とは正反対の厳しさと、その裏にある、中小企業の経営者に対する桂氏の温かい思いがページの最初から最後にまで溢れているからである。

いろいろな本を読んで、その「嘘」に辟易なさっておられる方にも、だからお勧めできる本なのだ。

シリーズ第4弾となる本著は、冒頭、ホリエモンこと、ライブドアの元社長・堀江貴文氏への批判から始まる。

堀江氏が世間で持ち上げられていた頃から、桂氏は堀江氏の脆さ、危うさを見抜いておられたのだ。「会社は客のためにある」という商売の基本中の基本を忘れ、額に汗して働く人を馬鹿にするとどうなるのか。

人は何のために働くのか。金と会社のためではなく、誰かのために、幸福のために働くということの大切さ。

そういう一本筋の通った哲学を持つ桂氏の活躍は、中小企業の再建を基盤としながらも、フリーターへの起業の薦めや、ある地方銀行での、企業再生事業を行うための準備としての人材育成事業「行員塾」での指導へと、広がりを見せている。

この本のメッセージは、「自分の足でつかんだもの以外、信じてはいけない。(中略)生はんかな知識など持ち合わせていない方がずっと良い経営者になれる。要は、もっとアホになって生きろ、ということだ。アホこそ社長をやれ、これに尽きる。そして、人のお役に立ちながら、人を助け、助けてもらって支え合いながら、かつ今ある自分に感謝しながら笑顔を絶やさず商売をすること、これしかない」(P219より引用)というところにある。「アホ」というのは、単純に頭が悪い、という意味ではなく、関西弁ならではの、暖かい愛情に満ち満ちた表現なのだが、桂氏自身が、そういう「ドアホ」の一人だからこそ、こんな逆説的な表現が口に出せるのであろう。

実際、この本に書いてあることを実践すれば、桂氏の持論通りどんな中小企業でも業種業態を問わず業績を上向かせることは可能だという気がするのだ。

一つは、「『売れない』と『売っていない』は違う どんな経営者も営業マンであれ 売るために200%の努力をせよ」という叱咤激励の言葉。

これは、特に製造業の方々とお付き合いしていると本当に痛感することだ。自分から一切の仕掛けをしていないにも関わらず、「売り上げが下がった」「既存の取引先からの受注が減った」と嘆く方々があまりにも多い。

FAXDMやポスティングを行えば、やはり努力に見合った反応が出てくるのだ。恐れずここに踏み込む勇気を持たないと、モノ余り、同業他社が溢れかえっている今の時代に生き残るのは非常に難しいと思った方が良いだろう。

次に、「客の存在を忘れるな 客は『答え』を知っている」ということ。

商品やサービスを提供する側の思い込みと、顧客ニーズがずれている、というのはよくあることだ。現場を実際に自分の足で歩き、お客に問いかけ、その意見に耳を傾けてみれば、自ずと答えは見えてくる、ということ。

これまた、エンドユーザーから距離がある製造業の苦手とするところだが、小売業、サービス業でも不振に悩む企業さんの場合、現場主義が実現できていないことが多かったりする。

そしてもう1点、「客先支援」「顧客支援」についてだ。

昨今は、「中抜き」という言葉が流行る時代になっているが、桂氏は「『自分のところだけが儲かる方法』などと考えると経営は絶対にうまく行かないのでは」と語り、「客先支援」「顧客支援」の視点の重要性を強調する。「企業は企業を、メーカーは問屋を、問屋は小売店を、小売店はお客を、みんなが誰かを助けてやろうというこの理論で動けば、相手もこちらも勝つ、Win and Winの法則が成り立つ」(P107~108)と言うのだ。

この発想は、非常に新鮮だった。むろん、相手先の問屋さんが意欲があり、取り組み先として十分な相手かどうかにもよると思うが、何でも中抜きしさえすれば利益が上がる、といった単純な思い込みや固定観念にとらわれず物事を判断する、というのは、非常に重要なことだろう。

今、桂氏は、全国の第三セクターの中小企業支援センターや地方銀行などの、ある程度公的なところから、中小企業が困った時の解決策が常に発信される仕組みを作ろうと尽力されているそうだ。3年後には、現在の全ての業務から身を引き、苦しい中小企業に再生資金を調達できるファンドを作りたい、と明言しておられる。

桂氏の教え子の経営者達が「えびすf」というコンサルティング会社を設立したり、桂氏主宰の「リアルコンサルタント塾」の卒業生であるプロのコンサルタントの方々の数も増加するなど、桂氏の蒔いた種は、今、全国で芽を吹き、花を咲かせ、幾つもの実を結びつつあるようだ。

苦しいけれど、誰かのために働くこと、人間として幸福になるために働くということの喜びもある、中小企業の社長という仕事。その仕事の醍醐味は、桂氏が唱えるように、必死で額に汗して働いたことのない小利口な人間には、決してわからないものなのだろう。

アホこそ社長にならんかい Book アホこそ社長にならんかい

著者:桂 幹人
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

犬のチャクラ

昨日はヨガではなく、ピラティスを体験。そうしたところが、終わった後、腰周りが熱を帯びたようになって非常にだるくなって、またまたこたつの机の上にパソコンを広げたまま、横たわって眠ってしまいました(^^;;

認めたくはないが、やはり年をとった、ということなのだろう。ささいな運動が、かなり体にこたえてしまう。今日は午前中、昨日以上に激痛を感じる腰の後ろに枕を当てて右や左に体を傾けながら、やっと本や雑誌を読んでいる有様でした。おまけに風邪まで引いたようなので、小児用ジキニンを飲み、首周りには昔岡山に居た頃ある方に頂いた藍染めのストールまでしっかり巻いて完全防備で(笑)。

私のブログをいつも見に来て下さっている方には、非常に申し訳なかったです。でも、午後からはすっかり元気になりましたので(^^)、罪滅ぼしに今夜は2つのエントリをお届けします。

そんなこんなで、ぼうっとした頭で何気なく読んでいた雑誌『ヨギーニvol.8』に、犬のチャクラの話が出ていた。

今までそんなこと考えたこともなかったのだが、犬にも7つのチャクラがあるんだそうだ。そんでもって、犬に語りかける時には、第3の目に語りかけるようにすると、心が通い合うのだとか(詳しいことをお知りになりたい方は、是非同誌をご購読下さい)。

この号には犬のことしか書いてなかったんだけれど、そういう考え方に立つと、たぶん猫にもあひるにもパンダにも象にもチャクラはある、ということになるのだろう。では、哺乳類ではない動物、お魚とか、爬虫類とか、あるいは昆虫の類はどうなのか?植物は?誰かに詳しく解説してほしいなぁ、と思った次第である。

ふと思ったのだが、そのうち犬向けのヨガ、なんてものも登場してくるかもしれない。そう思ってネットで検索してみたら、やはり既にアメリカには存在するようだ。いずれ日本でも誰かが始めるのではないだろうか。ちなみに、さっきネットで検索をかけてみたら、既に、犬向けのヒーリングローションを販売しておられる方は日本国内に存在するようである。可愛いワンちゃんも、都市部では昨今はストレスフルな生活を余儀なくされている。人間様同様、そこからの解放を、という発想が出てくるのは至極当然だろう。

今、マーケティング的に狙い目なのは、「レディスで流行っていることをメンズに」「人間世界で流行っていることを犬に」「時間をたっぷり持っている人達=リタイアする団塊の世代や妊婦さんに、こだわりの‘コト’消費を」という企画である。潜在的なニーズがあるのに、商品やサービスの供給がこれまで不十分だった分野なのだ。

上記の狙い目マーケットのうち、犬マーケットに関しては、ギフトショーに行っても、最近は提案の広がりには非常に驚かされる。人間世界にあって可能なものでないものは今やほとんどない、と言っても良いくらいなのではないか。

とはいえ、人間の世界においては、次から次へと新しい商品やサービスが生み出されてくる訳だから、その中でイケそうなものを選んでワンちゃん向けにアレンジし投入していけば良いのである。中でも特に、人間同様、「食と健康」の分野が大きな市場であることは間違いないように思うのだが。

ただ、私がもし飼い主だったとしたら、そのビジネスをやっておられる方が本当に犬への愛情を持っているのかどうかを商品やサービスを利用する上での判断の基準にするように思う。何かの折に、「儲け主義」的な匂いを感じたら、さぁーっと引いてしまうように思うんだ。ファッションビジネスをファッションを愛していない方達にはやって頂きたくないと思うのと同じで、犬ビジネスも犬好きの方にだけ手掛けて頂きたいと切に願う次第である。

しかし、さくらは実のところ、ワンちゃんよりはネコちゃんの方が好きだったりするのだが、犬市場に比べて猫市場はそれ程盛り上がる気配を一向に見せないですよね。やはり、鎖でつないで飼うことが出来ず、なかなか人間の思い通りにならない生き物だからなんだろうね。そういう自分勝手なところが、猫の可愛いところだとさくらは思うんですが・・・。

もう1点、全く話は変わるが、最近私はこの『ヨギーニ』とか、アート情報なら『美術手帖』とか、阪急コミュニケーションズさんの『Figaro voyage』なんかのような、ある専門分野に特化した雑誌を面白いなぁ、と思ってしまうのである。たぶんヨガをやっておられる方も同様の感想をお持ちだと思うんだけど、だんだん一般的な情報では物足りなくなってくるんだよね。

もちろん、若いゾーンを狙い、ファッションに関してカタログ的な詳しい情報を徹底して紹介している赤文字系雑誌は、いつ見てもその迫力に引きこまれるし、仕事柄ということを除いても必ずチェックしていきたい気分になるのだが・・・。

最近どうもモード誌のパワーが落ちているように感じるのは、モテ系、セクシー系のまま年をとろうとしている20代~30歳前後の読者層が取り込めていないのに加えて、35歳以上の従来の読者層や業界人がそれぞれの趣味を極めマニアックな方向に走っているのについていけていないからかもしれないね。

『SPUR』さん辺りの、最近のお笑い口調の見出しや文面にも、私なんかは非常に違和感を感じている方なんですよ。もっともっと、本当にファッションに関して深く知りたい、という人に向けたスタイリングを見せ、デザイナーやブランドのコアな情報を紹介してもらいたいんですよね。たかがファッションのために、ここまで頑張っている人達がいるんだ、そういう人達へのリスペクトが感じられる誌面にしてほしいなぁ、何か、犬の話から随分それちゃいましたけど。

Book Yogini 8

販売元:エイ出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2006年6月23日 (金)

H&M、来春中国に進出ー新ブランド店も開設ー(H18.6.23繊研新聞)

一昨日のユニクロさんがお洒落になったというエントリに、「ファッション流通ブログde業界関心事」のtakaさんが、「ユニクロさんが最近H&Mを意識した動きをしている」という趣旨のコメントを寄せて下さっていたが・・・。

そのH&Mさんが、先頃全世界のマスコミに向けて発表されたニュースがコチラ。今日付けの繊研新聞さんに、この内容はほぼそっくりそのまま掲載されているが、ポイントになる点は大きく言って2つ。

1点は、2007年に上海と香港に1店舗ずつ初出店する、ということ。

もう1点は、新しいメンズとレディスのショップを別々のブランド名でオープンするということだ。

同社のホームページには、それ以上の情報は掲載されていない。もっと詳しい続報を早く知りたいと思います。

上海と言えば、ライバルのZARAは今年2月に南京西路に約2,000平米の1号店をオープンしている(そろそろ上海2号店もオープンする頃じゃなかったかな?)。そこそこ順調に推移しているのではないか、という噂だが、そういう状況なら「我もいざ」と思うのは当然だろう。

同社は日本の市場の難しさを察知し、日本進出については慎重な姿勢を見せてきたが、そろそろ機は熟したか、という気がしないではない。これは私の予想だが、タイミングとしては、次の景気の谷が訪れた時が絶好のチャンスになるだろうね。

それこそ、今度の不景気の時こそ少子高齢化が大きく響いて日本のアパレル業界が未曾有の大打撃を受ける可能性があるというのは、不吉すぎる予想かもしれないが、地価や不動産の価格が下がり、大きな面積で好立地に居抜き出店が出来る条件が出てくれば、「すごく安いのにお洒落」というH&Mの強みはいかんなく発揮できるだろう。

話は中国市場のことに戻るが、日本のアパレルさんも、ZARAやH&Mに習って、路面店でSPAの大型店を出店しストアブランドを徹底してPRする、という戦略を取った方が、インショップでの出店よりはいろいろな面でコントロールが効き易くて良いと思うのだが。

それが出来ており、将来に亘っても何とか戦っていけるのではないかと思える企業さんは、現状ではマキシー館を持っているイトキンさんとユニクロ(ファーストリテイリング)さんだけだと思えるのだが(読者の皆様で、他に成功事例をご存知でしたら、是非教えて下さい)。

幸か不幸か、日系企業さんは、上海伊勢丹の成功を見て、「伊勢丹さんや、その他の有力百貨店さんにインショップで入る」のが良いのではないか、と思いこんでしまったように思うのだ。

確かに、伊勢丹さんの中国での頑張りは素晴らしいのだが、百貨店内の小面積のショップしかない状態では、消費者に圧倒的に認知され、長年に亘って存続できる「メガブランド」には成りえないと思う。

それは、アメリカやヨーロッパ、日本市場でのファッションのこれまでの歴史が証明していることではないか?

中堅以下の企業さんにとっては、もちろん百貨店さんやファッションビルさんの存在というのは、非常に重要なのだが、ワールドさん、オンワード樫山さん、サンエーインターナショナルさん辺りは、社名をブランド名にする、くらいの意気込みで、「メガブランド」「メガショップ」ということを考えて見られても良いのではないだろうか。何だかすごく勿体無いと思うんですよ。

アシックス、ミズノ、デザントといったスポーツ勢も同様だ。ワコールさん辺りは、例えば資生堂さんと一緒にメガショップを、なんていうのも面白いと思う。

逆に、まだ中国に進出していない企業、ブランドであっても、ファイブフォックスの「コムサデモード」とか、リンクインターナショナルの「セオリー」とか、ブランドイメージがはっきりしていて消費者にとってわかりやすく、フリースタンディングのSPAのショップをすぐにでも出せる内容になっているところは、後発で出て行っても非常に戦いやすいのではないかという気がしますね。

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第74回東京レザーフェアで2007年春夏レザートレンドを探る

最近仕事がかなり切迫モードなさくらなのだが(^^;; 地元の企業さんも沢山出展しておられるこの展示会には絶対に行かねば・・・。

という訳で、雷門を横目に見ながら自転車を飛ばして浅草の都立産業貿易センター台東館に行って参りました。恒例の、皮革素材の見本市「東京レザーフェア」のシーズンである。

今回は初めて、レザーの業界では世界で最も影響力があると言われているイタリアの見本市「リネアペッレ」のトレンド・セレクション総責任者、アントネッラ・ベルタニンさんによる、2007年春夏のレザートレンドのセミナーを聴講してみた。

「・ ・ ・」。

はっきり言って、打ちのめされました。悲しいかな、私はレザーの知識がまだまだまだまだ、全然まだまだ足りないんですよ。

うすうすは感じていたのだが、マテリアルとしてのレザーは、繊維素材以上に、テクスチャー、触感が非常に重要なのだ。その微妙な感覚は、やはり、経験を積み、そして、レザーに心からほれ込むことなしにはなかなか身につくものではない。

そして、繊維素材以上に、はっきりと、「立体」、厚みというものがあって、どのくらいの厚さに透いて仕上げるかも大切なポイントになる。

アパレルのトレンドを多少なりとも知っている、ということは、もちろん全くファッションを知らないよりはましなのだが、マテリアルのトレンドを説明された段階で、バッグや靴のフォルムやディテールでおおよそどういうものが出てくるか、ということがピンとこない。

もっともっと研鑽を積まなければ、と、深く己を恥じ入った次第である。

セミナーの詳細について知りたい方は、トレンドブックも発売されているので是非それをお買い求め頂きたいが、ちょこっとだけ中身をご紹介すると・・・。

リネア・ペッレの2007年春夏のテーマは、「LE CITTA INVISIBILI」。日本語に訳すと、「見えない都市」である。

アントネッラさんによると、イタロ・カルビーノという作家の小説にインスパイアされて出てきたテーマらしい。この作家のことは、私は今日生まれて初めて知ったのだが、なかなか深遠な題材で書いておられるようですね。

たまたま、今春夏のイタリアのヤーン展、ピッティ・フィラッティのテーマは「ニットの家」だった。同じように建築からインスピレーションを得ているが、リネア・ペッレの方がもう一段スケールが大きいですね。でも、発想の源になっているものはやはり似ているなぁ、という気がする。

そのテーマの下に、次の4つのキーワードが発表されている。

・「CRONOーla citta immobile」(時の都)・・・というより、正確に言うと、「時の止まった都」かな?

・「AURAーla citta ariosa」(そよ風の都)

・「MORGANAーla citta perfetta」(パーフェクトな都)

・「EUPHOLIAーla citta solare」(太陽の都)

場内には、このリネア・ペッレ発のマテリアルセレクションを展示してあるコーナーがある。そちらは、イタリアのタンナーさんや資材メーカーさん達が出してこられたサンプルで構成されているのだが、それ以外に、東京レザーフェア発と銘打った「トレンド・ラボラトリー」のコーナーもある。

そちらに出ているサンプルも、基本的にはリネア・ペッレのトレンドカラーに準じた内容になっており、ベージュ~茶系のグラデーションや、ペールトーンのグリーン、ブルーなどが目だっていたのだが、まだ2006~2007年秋冬シーズンを意識しておられる企業さんも多いからか、シルバー系もかなり多かった。

ひところより、マテリアルの光沢はますます控えめになって、上品な輝き、ちょっと複雑な光沢感の方が主流のようだ。

カーフとかピッグスキンとか、定番的な素材に混じって、バッファローやムートンも。毛皮とは豹柄は、アパレル同様、やはり今秋冬向け、だろう。

「ヒストリカルな文様」というのもトレンドらしいんですが、こちらに関しては断然イタリア発のものが素晴らしいように思った。きちっとアーカイブに基づいた柄でないと、いやらしくなってしまうように思うんだ。

日本のレザーの意匠については、まだまだ発展の余地は大きいように感じます。今回もテキスタイルデザイナー・須藤玲子さんのプランニングしたレザーが展示してあったが、刺繍やプリント、プリーツなど、繊維からの発想の企画だがいい意味で歴史の重みを感じる。須藤さんの企画は、毎回好評らしくて、前回のものについてはインテリアの業界からの引き合いで実ビジネスにつながったそうである。

明日この展示会に行かれる方は、午後2時から「ドレスキャンプ」のデザイナーの岩谷俊和さんのセミナーがありますので、どうかお楽しみに(司会は、うちの会社でもお世話になったことのある長谷川企画の長谷川功さんです)。

見えない都市 Book 見えない都市

著者:イタロ カルヴィーノ
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

ケータイ通販に見る、6月商戦の乗り切り方

2006年6月21日 (水)

「ユニクロ」がお洒落になった!?

昨日、住友商事によるバーニーズジャパン買収のニュースを取り上げたため書けなかったのだが、6月20日(火)付けの繊研新聞の1面を見て、「おおっ~」と思った。

トップ記事の、ユニクロと東レが戦略的パートナーシップ構想で基本合意し、東レはユニクロに対し、これから2010年までの間に累計2,000億円超の素材を供給する、というニュースにも度肝を抜かれたのだが・・・。

その記事の下に出ていた「“新生ユニクロ”NYデビュー」という記事と、写真に感心したのだ。

モスグリーンのテーラードジャケットに白のブラウス、今秋のトレンドであるグレー色のショートパンツを合わせたすっきりとしたコーディネートが、今までのユニクロさんになく、かなり垢抜けた印象だったからである。

この商品、ユニクロ・デザインスタジオ・ニューヨークの勝田幸宏社長以下、グローバルなデザインチームが企画したものだとか。細身のシルエットで絶妙の丈のジャケットも、パンツからストンと出して着用できるデザインになっているブラウスも、たぶんツータックのショートパンツの丈も、スタイルの良いヤングが着ると非常に映えるのではないか、という感じに見えた。

記事によると、秋物ではに力を入れているとのこと。コートレディスはショートトレンチ、メンズはチェスターフィールドコートと細身のダッフル、というのを読んで、ヨーロッパコレクションを分析している人間の目から見るとまさにドンズバのトレンドだなぁ、と思ったが、オンワードさんやワールドさんなど百貨店系の勝ち組アパレルさんやセレクトショップさんなどとは違って、これまでのユニクロさんは、そういうトレンドをしっかりと自社の商品企画に反映させよう、という方針ではなかったように思うのだ。

しかし、ここに来て、本当に変わられたのかもしれない・・・記事には、勝田社長がプラダからデザイナーさんを引き抜いたというようなこともチラリと紹介されていたが、これは、非常に楽しみになってきました。

何せ、元々価格の割には素材と縫製は非常にレベルが高いブランドなのだ。これにデザインが加われば、今度こそ本当に柳井社長言う所の「第三世代SPA」に脱皮できるかもしれない。

前述の東レとの戦略提携も、普通のアパレルブランドならば、合繊をそんなに買ってどうするの、一つ間違うと洗いざらしのコットンを好むカジュアルファンを遠ざけてしまうのではということになるのだろうが、ユニクロさんは、スポーツとか、メンズアウター、肌着といったカテゴリーに非常に強い。まとまった量を発注してくれる、ということになれば、相当に価格面での融通を利かせてくれたりモノポリの素材を提供してくれる、というメリットも出る筈だ。

先般の佐藤可士和氏、片山正通氏らを起用したニューヨークの旗艦店オープンに向けての取り組みも然り、「H&M」の向こうを張った、国内外の新進デザイナーを起用したプロジェクトも然り、更には、中国の主力工場で人材の定着率が低下してきている、という問題、いわゆる「チャイナ・プラス・ワン」の問題にもいち早く先手を打ち、2009年までに東南アジアで全体の3分の1を生産する体制に変える(この話題は、takaさんの「ファッション流通ブログde業界関心事」の6月2日のエントリで紹介されています)、という戦略も然り・・・。

今のユニクロさんは、創工商の全ての面においてこれまでより更に一段スケールアップしてきたように感じるのだ。

秋物の第一弾でどのような商品が店頭に並ぶか、非常に楽しみです。この秋は、ユニクロさんにとって、エポックメーキングとなるシーズンになるかもしれないですね!

本日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

「(株)サイバーエージェント、ドロップシッピングに参入

住友商事、伊勢丹からバーニーズジャパン買収(H18.6.20NIKKEI NET)

今年のお正月に、旧ブログ「両国さくらのファッション・インファッション(Fashion in Fashion)」でご紹介した、バーニーズ・ジャパン売却の噂、やはり本当になりましたね。伊勢丹さんから同社を買ったのは、総合商社の住友商事さんである。

しかし、噂がWWDジャパンさんに掲載されてから半年も経っている。恐らく、バーニーズを売りたくて売りたくて仕方なかったと推察される伊勢丹さんは、ほっとひと息、というところだろう。

私は以前から、どんな優秀なストアマネージャーやバイヤーであろうが、バーニーズをうまくオペレーションしていくのはかなり難しいと思っていた。

理由は、店舗の立地と面積、標準化の問題である。

新宿、横浜、銀座の3店に足を運んで見ればわかることだが、3店の客層は微妙に違う。いずれも、シビアな言い方をすれば、都心の一等地からは微妙にはずれており、後背地に飲み屋街、飲食街を抱えている。但し、その中でも、歌舞伎町がバックにある新宿だけは、伊勢丹へ行く通り道にあり一人で来る若いお客様も含めて圧倒的に客数が取れるのでかなり良い場所なのだが、横浜は土日に横浜郊外の富裕層がカップルで車で乗り付けてくれなければ厳しいような場所だと思うし、銀座はどちらかというと新橋に近くヤングではなくエイジの高い層が徘徊する辺りだ。

新宿以外は、はっきり言って、わざわざ足を運んでもらわなければふり客は流れてこない場所なのである。

そういう立地だからこそ、初めから、あれだけ大きな店舗面積で、ということになっている部分もあるのだろうが、あれだけの大きな店舗は、実は、セレクトショップというよりは、衣料品に特化した高級百貨店である、と見た方が良い。

あれだけの広い売り場を埋めるための商品は、所得もファッション感度も高い層を対象としているがために、どうしてもインポートやドメスティックのブランドでも価格が高くMDもとんがった商品の比率が高くなる。それらを50万円、100万円とまとめ買いして下さるような上顧客を沢山抱えていなければ成り立たない仕組みになっているのだが、競合の激しい首都圏では若い年代になればあるほどお客様はなかなかお店側の言いなりにはならない、というのが実情だろう。

もちろん、メンズのスーツやシャツ、レディスの棚モノなど、利益の取りやすい米の飯となるベーシックな商品も置かれているが、期末になるとどうやっても売れ残ってしまうトンガリ商品がマークダウンしてもまだ売れず売り場に大量にぶら下がっている、というのが、バーニーズの現状ではないか。

立地はバラバラ、店舗面積もバラバラ、となると、どういう問題が起こるか。要するに、MDやVMDの標準化が出来ない、ということになる。計画性を持ってベーシック商品を企画・販売し、予測にズレが出た時の修正を迅速に行う、ということが難しくなるだろうし、思うように売れない時にディスプレイや売り場レイアウトを全店同一の指示で変える、ということも難しい。

むろん、本当に一人ひとりのバイヤーやショップスタッフが優秀であれば、全ての売り場を個性化していっても商品を売り切ることは可能なのではないか、という理想論はあるだろう。しかし、今、ユナイテッドアローズやビームス、アクアガール、ベイクルーズやトゥモローランド、パルグループなどが成功しているのは、専門店としてのフォーマットを標準化した店舗を駅ビルに出店し、とんがった客層だけでなく、憧れ層やフォロワー層まできちっと取り込んでベーシック商品をしっかりと売っているからである。

オーナーが住商さんに代わったからと言って、上記の問題はそんなに解決するとは思えない。実は、伊勢丹さんの平成17年3月期連結決算における「小売・専門店・レストラン業」のセグメントにおける売上高が596億5,000万円、営業損失が1億5,100万円、平成18年度3月期は売上高627億5,600万円、営業利益が13億5,600万円だった。

「小売・専門店・レストラン業」の中には、バーニーズ・ジャパン以外に、マミーナ、クイーンズ伊勢丹他2社が含まれているが、1年間の間に増えた売り上げ31億600万円には、バーニーズニューヨーク銀座店の貢献が大きいのではないかと推察される。そして、前期よりは改善傾向にあるが、このセグメントの利益率は他のセグメントより低い。はっきり言って、全体の足を引っ張っていたのだ。

海外の一流ブランドがずらりと並んだバーニーズを手放すのは惜しいように見えるのだが、「景気の良いうちに買い手を探そう」という伊勢丹さんの戦略は、財務的に見ても正しいものだという気がしてならない。

でも、かといって、住友商事さんが損をしているか、とは言い切れないように私は思う。買収額が公表されていないのでわからないのだが、いくらで買ったか、なんですよ、問題は。半年間の間に値切ってかなり安くしてもらっているのならば、それを少し太らせてある時期に今度は別の相手に売る、という方法も大いに考えられるだろう。

そういうやり方は、私はあまり好きではないんだけどね。

NIKKEI NETが報じている住商さんの方針、名古屋、大阪への出店、というのは、それが大型店ならば、実はかなり危険な戦略のように思う。特に大阪は、東京に比べて景気の回復が遅れているし、マーケットは思いのほか小さい。百貨店の増床ラッシュでオーバーストアが益々募る中でのお客様の取り合いになる訳だから。

経営陣が代わるとなると、既存のバーニーズの優秀な人材が他店へ移動、ということすら考えられる。セレクトショップのビジネスは、ファッションが好きで好きでたまらない、ファッションのためにはどんなハードワークも厭わない、といった人材の存在抜きには成り立たないが、そういう人材をつなぎとめ、更には次世代の人材もきちっと育成できるかどうかも、重要なポイントだろう。

特に、伊勢丹というバックがなくなれば、海外のブランドのエクスクルーシブを取ることがこれまでに比べ難しくなる可能性もある。そうなると、益々「人」の魅力、「人」のパワーがバイイングにおいて重要性を増すのではないか。

バーニーズのMDはしかし、他のセレクトショップとは違い、黒を主体にしたやや辛口の大人のコーディネート、首都圏では年収1,000万円以上のエリートサラリーマンやキャリアウーマン向けのイメージで、独自の世界観を構築している。これは、同店の他にない強みですよ。

そういう客層は、名古屋、大阪にも数は減るだろうがそれなりに存在しているだろうから、今の倍の売り上げ、なんて欲張らず、1.5倍くらいにとどめてきっちり固定客を作り、安定的に利益を出すことを狙っていくか・・・。

もしくは、他のセレクトショップ同様、駅ビルやファッションビルのインショップ=小型店の出店中心のスタイルに変えるか、だろう。今更面が取れるのか、ということもあるかもしれないけれど、実は大人服がまだまだ欠落しているのが駅ビルやファッションビルの現状。実はこの戦略は、やりようによっては相当に面白いような気がしますね。

そういう、本腰を据えた事業構築が出来るのか、どこまで泥臭い商売の世界に踏み込んで踏ん張っていかれるのか、住商さんの繊維部門の生き様が問われる今回の買収劇である。

2006年6月19日 (月)

スローワークで新ホームページ作成中

先月中頃からずっと、外回りの合間にうちの会社のホームページ第2号(仮称)の作成に取り掛かっている。

サイト設計そのものは、その道のプロの企業さんにお願いし、ひたすらコンテンツ作りに励んでいるのだが、いやはやこれがなかなか大変なんですね。

今日は、日頃からお世話になっている、行政や全国のファッション関連の産業支援機関に、新しいホームページの方からリンクを貼らせてもらうためのお願いのお電話を1日かけまくり。

久し振りにお話しする方が多くて、長電話の連続になってしまった。結局、ほぼまる1日がかり。

でも、ホームページというか、ネットの良さ、というのは、そういう、うちの会社が持っているつながりを、サイトを見にきて下さった方に一目でわかるようにしておいて、自由にご活用頂くところにあると思うので、やっぱり手抜きをせずに外の方をどんどん巻き込んでいかなきゃ、と思うのである。

そんな風に思いながら、土曜の夜にコタツの机の前に突っ伏して寝たせいで右肩が異様に痛くなっていることも忘れて頑張りました。

さあ、果てしなく続く「リンクのお願い」作業、明日も頑張るぞ!

PS.今日の日経MJさんに、男前豆腐店の伊藤信吾社長が出ておられましたね。ご本人もかなり男前だなぁ~。

ファッション以外の流行にうとい人間なんで、私はつい1、2ヶ月前に、ブログ仲間の「買い物三昧」☆grico☆さんのブログを見るまでこのお店のことは知らなかったんですよ。

従って、まだ、こちらのお豆腐を食べたこともないんです。かなり美味しい、という評判のようですね。今度玉川高島屋さんに行った時に買ってみようっと。

伊藤社長、最近はかなりマスコミへの露出が増えておられるようなんですが、今日の日経MJによると、「新商品群に基づく世界観を8月に示したい」「8月にも米国西海岸に本格輸出を始める予定です」(同紙)とのこと。次のネタが既に手中にあるから、取材に応じられるんでしょうね。

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

Wikipedia(ウィキペディア)は日米読み比べをお勧めします

2006年6月18日 (日)

LLP起龍と街並みの美に酔う桐生の夜

(今日は、2つエントリをアップ致しましたので、1つ下のエントリを先にお読み下さい)。

さてさて、遅くなりましたが、6月14日(水)に、桐生の有鄰館煉瓦蔵で開かれていたLLP桐生の初めての展示会を見て参りました。そのレポートです。

このエントリのタイトルを見て、「LLPって何?」と思われた方は多いのではないかと思う。私も今年2月に、LLP起龍のメンバーの方からお話を伺うまで良く知らなかったのだが、日本語に訳すと「有限責任事業組合」という意味になるらしい。

責任の範囲の限定や、利益分配の自由度、LLP自体に税金が課されないなど、複数の企業さんが集まって新規事業を立ち上げやすい柔軟な仕組みであることが特徴だ。アメリカやイギリスには似たような制度があるが、日本版のLLPはまだ今年5月に法律が施行されたばかりだ。LLP桐生さんは、群馬県内では第1号事例なので、繊維ファッション業界以外からも注目されている。

桐生市のベンチャー支援施設「WINDインキュベーションオフィス2」に入居しておられる、ということもあって、群馬県、桐生市の期待度も極めて高いようで、14日の夜に開かれたパーティーにも行政の方々がかなり多くお見えになっていた。

うちの会社もベンチャー支援を行っているのでよくわかるんですが、ベンチャー成功の1つの要因に、「地域性」というのがあります。うちのビルの場合、ファッション系の企業さんの方が、非ファッション系より成功率がかなり高いのだ。突出して優秀な方々も何社も出てきている。

世の中全般的には、ITとかバイオとか、先端産業の方がいいんじゃないの、という風に思われるかもしれないが、両国は昔からファッション系の製造業がかなり多く集積しており、地域に作れる場やノウハウが溜まっているからなんだと思う。地域の中に、ファッション産業に関する優れたDNAがあるんですよ。周りに助けてくれる方々がいるかどうか、ロールモデルになる企業さんがあるかどうか、その違いは大きいと思うのだ。

桐生も両国と同じく、古くからの繊維産地なので、ファッション系ベンチャーが成功する可能性はかなり高いと思います。LLP起龍さんにも是非頑張って頂き、後に続く後輩達の手本となって頂きたいものですね(^^)/

さて、肝心の商品だが、今日ここで写真をご紹介するのは差し控えたいと思う。いずれ東京できちんとした形で発表される筈なので、業界関係者の皆様はそれを楽しみにお待ち頂きたいと思うのだが・・・。

この桐生タイムスの記事にある通り、主力商品はスカジャンとアロハシャツ。いずれも、シルク素材なので、参考上代は前者が10万円台、後者が3万円~5万円台とかなり高めだ。

桐生は和装の産地でもあり、刺繍や手描き友禅などの高度な技術を有している。今回の展示会でも、一見して、技術レベルの突出した高さを感じることが出来た。デザイナーズブランドなど、上代が高くても良いというか、むしろ商品を徹底して差別化し上代を高くして売って行きたい企業さんにとっては取り組み先としてうってつけなのではないかという気がする。

LLP起龍自身のブランドとして売るには、ブランディング、マーチャンダイジングについてもう少し練っていかれる必要があるようにも感じたが、今、40アップの「チョイ悪オヤジ」層など、高くてもこだわりのある自分だけの一品を買いたい、という層はかなり増えてきている。マーケットは必ずあるので、頑張ってオリジナルブランドとして息長く育てていって頂きたいと思います。

刺繍が施してあるTシャツやベルトなんかも、なかなか個性的で面白いんじゃないかと思いました。

という訳で、会場内のお写真はヒ・ミ・ツにさせて頂く代わりに、桐生の町並みのスナップをご紹介しよう。実は3年振りくらいの桐生だったのだが、以前にも増して町が綺麗になっていて、雰囲気のある建物が増えていたので、感動しました。桐生は東京からもそんなに遠くないので、土日にのんびりと散策するのもいいんじゃないかと思います。

写真その1:有鄰館

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写真その2:今回の展示会場となった有鄰館煉瓦蔵

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写真その3:有鄰館前の道路

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写真その4:うなぎ屋さん。前に食べたことがあるんですが、こちらのうなぎは非常に美味しいです!

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写真その5:薬局も蔵を模したレトロなデザインでお洒落に。

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写真その6:「南座」という名の居酒屋を発見。ショーウインドウに置いてあるのは、何と文学書。後でネットで検索して見ると、やはり、文化人が集うお店のようでした。

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EC協議会定例会でガラスさんに会ってきた

昨夜は珍しく、パソコンを開いたまま、こたつのテーブル(貧乏なので机がないのである・・・笑)に突っ伏したままで眠ってしまった。

めったにないことなのだが、本当に疲れていたのである。なので、今日は、昨日書くつもりだったことから先に書くことにしたい。




一昨日の金曜日、楽天広場の旧ブログ「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」の私書箱の中に、メッセージが入っているのを発見した。

それは、つい先日、こちらのブログでも「薩摩ボタン」の話を書いた時にご紹介したばかりの、ブログ仲間のガラスさんからのものだったのだ。

「明日、両国でNPO法人全国イーコマース協議会(EC協議会)の定例会があるので、良かったら参加されませんか」という嬉しいお誘いの内容。ガラスさんはこの勉強会のためにわざわざ関西から上京してこられるのだ。場所を見ると、うちのビルの3Fのホール(KFC Hall Annex)になっているではないか!

ご参考までに、これがうちのビル。高さ100メートルもあるんですよ。

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これは是非参加して、ガラスさんのご尊顔を拝謁せねば、ということで、ヨガ教室を終えた後、両国へすっ飛んで参りました。

ネット店長や、Eコマースサポート業者などの会員さん達が集結している会場。「ガラスさん、どこに居るんだろう?」と思って、キョロキョロ場内を見回していたが・・・間もなくして、わかりました(^^)

何回かガラスさんのブログでお写真を拝見していた記憶がおぼろげに残っていたから、というのもあるんだけど、予想通り、お洒落な方だったからだ。同じようにご商売をなさっておられる方の中でも、ファッション関連のアイテムを扱っておられる方、というのは、大体すぐわかるんだよね。着ておられるもの、身に着けておられるものが違うし、それから、外見もマインドも若々しい方が多い。

ガラスさんは、それだけでなく、何とも言えない“オーラ”のようなものを発散しておられる方でした。売れているお店の店長さんだから、ということもあるのだろうけど、人間的な深い魅力があるだなぁ、というのが、私の第一印象です。

私はこう見えても人見知りが激しい方なので、初対面の方とお話しする時は結構あがってしまうのだ(^^;; 緊張していたので、実は、ガラスさん本人とどんなことをお話ししたのか、細かいことがあんまり記憶に残っていないのだが、セミナーの中で、講師の1人、(有)スタイルビズ代表の村山らむねさんが、ガラスさんの通販サイト「匠の革トランク」のアフィリエイトコンテストのことを褒めておられたことは、はっきりと憶えております。拍手(パチパチパチパチ)。

ガラスさんのサイトは、ほんと、通販業界では有名なようで、いろいろな方が絶賛なさっておられるんですよね。あんなに高い商品が、ネットでよく売れるなぁ、と思ってしまう方も多いと思うんですが、コンスタントに売れておられるんですよね。私も本当に凄いなぁ、と感動致しております。

しかし、そんなガラスさんは、毎月1回上京し、ちゃんとこのEC協議会の定例会などでの勉強を続けておられるのだ。会のメンバーさんには非常に努力家の方々が多い、とおっしゃっておられたが、初めてオブザーバーとして定例会に参加させて頂いて、その空気をリアルに実感することが出来た。

EC協議会の会員向けのメーリングリストの大半のものが、発言回数を義務付けている、というのは、非常に良い仕組みであると思う。ただ他人のノウハウだけを流用しよう、自分はノウハウは出さない、という人は入会させないようにしてあるのだ。それ以上に、自分から積極的に動かない人、他力本願の人、やる気のない人の面倒は見ませんよ、という方針をはっきりと打ち出しているということである。

うちの会社の勉強会も、そういういい意味での厳しさを見習う必要があるように感じました。

たまたま、私の隣の席の方は、両国の企業さん(非ファッション系)だったが、最近はわが地元でもネット通販を始めておられる方はかなり増えてきた。その反面、2年くらい前にショッピングモールに出店されたという方が売れずに退店、といったケースもちらほら出ているが・・・。

この定例会でも事務局や講師の方々が力説しておられたが、進化の早いネットの世界では、日々勉強しておられない方、創意工夫を積み重ねておられない方がついていくのは、リアルの店舗商売以上にかなり難しい。楽天市場、Yahoo!ショッピング、ビッダーズには、それぞれのモールの特徴があるので、モールに出店する場合はその特徴を知らないとなかなか売り上げは上がらない。

一人で悩まず、こういう会に参加されることが、成功の早道ではないかと私は思います。

誘って下さったガラスさん、本当に有難うございました。私は環境に慣れるのにちょっと時間がかかる人なのですが、次にお会いするときには、もう少し打ち解けてお話が出来るようになると思いますので、これに懲りずまた誘ってやって下さいm(__)m

2006年6月17日 (土)

IKAE2006(国際ニット技術展)

昨日、今日と、昔うちの勉強会にお越し下さっていた方々が突然訪ねてきて下さって、非常に嬉しかった。目標を持って頑張っておられる若い皆さんの成長は早いですね(^^)。 

さて、今日は夕方、閉場1時間前に、IKAE(国際ニット技術展)を見に東京都立産業貿易センター浜松町館へ駆け込み。

ニットの専門紙、センイ・ジヤァナル主催のこの展示会は、今回が初めての開催だ。文字通り、横編み、丸編みの製品から、ヤーン(糸)、染色や加工メーカー、編機メーカーに至るまで、ニットに関わるあらゆる業種の企業さんが一堂に会していた。

靴下用の編機なんて、なかなか見ることは出来ないので、時間があればもっとじっくり見たかったのだが。

製品に関しては、正直、プレゼンテーションのうまい企業さんとそうでない企業さんの差が大きいように思った。ただ、OEMという観点で見れば、面白いテクニックや素材の提案もあちこちに見られたので、アパレルさんや企画会社さん、商社さんのような企画のプロの方がご覧になられればそれなりの収穫は得られる展示会なのではないかという感想を持ちました。

帰る間際になって、さくらが常日頃より大変お世話になっている、センイ・ジヤァナルの役員のお一人・Mさんに会場で遭遇。Mさんは営業の責任者の方なのだ。

これだけの大きなイベントを立ち上げ3日間を無事終了し、達成感を感じておられるのではないかと思ったが、さすがに上の方だけあって、非常に冷静である。編集上がりの人間と違って、マネジメントの視点で展示会を見ておられるし、早くも次の布石をどう打つかを真剣に考えておられるようだった。

「あくまでも業界の方々のプラスになるやり方を考えたい」というお言葉、胸に染みました。さくらに対しいろいろと耳の痛い話もありましたが(^^;; 良い商品を開発しておられるニットメーカーさん達のためにこれからもお力を貸して下さい。宜しくお願い致しますm(__)m

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

経済産業省主導で“日の丸検索エンジン”開発へ

2006年6月16日 (金)

当ブログと無関係なトラックバックは削除させて頂きます

今夜は本当は昨日桐生で撮った写真をアップしようと思っていたのだが、まだ整理できていないので、その話題は週末に延期させて頂きます。楽しみになさって下さっていた方、ゴメンナサイm(__)m

代わりに、という訳ではないのだが、ちょっとお断りを。

当初、このブログ「新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」においては、公序良俗に反したり、スパムだと明白にわかるコメントやトラックバック(TB)のみを予告なく削除し、それ以外のものは極力皆様にご覧頂こうと思っていた。

だが、見ての通り、最近かなりTBが多い。はっきりといかがわしい内容だとわかるものもある一方で、「これはギリギリ許されるか?人によって判断が分かれるか?」と思うものもあったりするのだが、一つ一つのトラックバック元のブログの内容を確認するのも結構な手間になってきましたので・・・。

今後は、当ブログの内容と無関係なものについては、全て予告なく削除させて頂くことに致します。

思い起こせば、楽天広場にいた時は、今私のブログに集まってきているようなTBはほとんどなかった。その反面、最後頃には海外からのコメントスパムが非常に増え、会社でも始業前やお昼休みにコメントスパムを消すのに忙しい有様だった。

海外からのスパム対策は、ひょっとしたらココログさんがサーバー側で行ってくれているのかもしれないですね。

但し、このブログに移転してからは、まだ一度も英語で執筆していないので、ここでも英語で何度か書いていると、もしや、ということがあるかもしれない。今後の動静を注視したいと思います。

今日のアパログのエントリ、日本繊維新聞編集部のブログと同じネタでした(^^)↓↓↓

「“新聞2.0”、産経新聞社の『iza(イザ!)』」

2006年6月14日 (水)

LLP起龍のデビュー展

という訳で、只今りょうもう号の最終便、桐生から帰路に着いたさくらであります。 今日はLLP起龍のデビュー展にお邪魔虫して参りました。 さくらと桐生産地とのお付き合いは結構長くて、まだ岡山で日本繊維新聞の記者をしていた90年代の終わり頃、ファッションタウンサミットを取材していた頃からのご縁だ。 今日のパーティでも、何人かその頃ご挨拶させて頂いたことのある方がいらっしゃって、非常に懐かしかったです。 桐生のレポートは明日掲載します。今日は、頂いた銘酒「起龍」をかっくらいながら寝ます(M社長、ありがとうございました)。 PS.一つ前のエントリも是非お読み下さい。

15社のニットメーカー、ピッティフィラティへ

只今、桐生に向かう電車の中です。桐生のレポートは後程お届けするとして、まずは今日気になったニュースのご紹介を。 今日付けのセンイ・ジヤァナルによると、ピッティフィラティ協会が、三井物産インターファッション、伊藤忠商事、住金物産の三社に、日本のニットメーカーのピッティフィラティへの出展を要請、これを受けて商社三社は15社の出展を計画中とのことだ。 今年二月に旧ブログに書いた通り、背景にはイタリア繊維産地の急激な疲弊とピッティへのイタリア国内の出展社の減少があると推察されるが、それでも日本のニッターにとってプレゼンや情報収集の良い機会になると思う。 ヤーン展にニッターを招へいする訳だから、要するに「イタリアの糸をもっと買ってチョ」ということなのだが、せっかくなので出展される方には頑張ってもらいたいですね。 15社の社名は掲載されていない。続報を待ちたいと思います。

モブログのテストです

ちゃんとケータイから投稿出来るかどうかテストしてみました。

マイ・ブーム「ランバン」&「イヴ・サンローラン」

雑誌『GINZA』7月号の表紙を見て、「これ、『ランバン(Lanvin)』の秋冬物じゃない?」ってわかった方、どのくらいいらっしゃるだろうか。

ヨーロッパコレクションを細かくチェックしておられる方はもちろんだろうが、最近繊研新聞さんが最終面で取り上げておられたので、余計に印象深かったんだけど、いわゆるトロンプルイユ、だまし絵の手法を使っている服だ。

styyle.comさんのこのページの下の段の左から2番目の商品がそうなのだが、両脇の部分に黒い生地を使っているため、胴が細く見えるのだ。

『GINZA』の表紙の写真は非常に綺麗に撮れているため、シルクのなまめかしい輝きも十二分に伝わってくる。太目女子のさくらにとっては垂涎モノの商品だが、上代は427,350円・・・嗚呼、やはり高いっす。

ここ数シーズン、私の中ではずっと「ランバン」はマイ・ブームなのだ。コレクションの写真で見る以上に、店頭で実際に商品を手に取って見るとすごく欲しくなる。

デザインの素晴らしさは、写真である程度わかるのだが、素材の良さ、そして、通好みの色使いは、現物を見ないとなかなかわからない。

4月に神戸に行った帰りに阪急百貨店さんで見たフューチャリスティックなデザインのパンツ・スーツもかっこよかったし、先月日本橋の三越さんには、まるで麻のような触感のシルクの茶色のコートがあった。前にも書いたが、春夏の茶は、非常にお洒落である。そして、わざと表面加工でシルクにダメージを与えている素材のケレン味。

お金があれば飛びつくところだが、これまた47万円台。庶民に手が出るようなシロモノではないのだが、でも、たまに触ったりあつかましくも試着させて頂くと非常に幸せになれるのがこのブランドなのである。

デザイン的に私には似合うものが多いように思っていたのだが、デザイナーのAlber Elbaz氏の、「自分も太っているから、女性の体型を美しくカバーすることを意識している」云々の発言を読み、大いに納得したのであった(笑)。

さくら的に最近すごく気になっているブランドがもう1つある。

それは「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」である。

このブランド、2005年春夏シーズンにデザイナーがStefano Pilatiに代わってから、ぐっと新鮮になったな、と思っていて、単なる直感だが、次のシーズンはもっともっと来るんじゃないか、という気がしてならないのである(スンマセン、根拠はないので外れたら申し訳ないですが)。

今春夏の商品は、ブラウスが個性的だった。前立ての部分に大きなピンタックを何本も取っているものとか、白いブラウスの前立てにフリルがついていて、フリルの先が黒い毛糸でちょこっと鉤針編みしてあるものとか。

2006~2007年秋冬は、女優のカトリーヌ・ドヌーブと、写真家のヘルムート・ニュートンにインスパイアされた作品だったそうだが、成程、確かにそのまんまドヌーブが着たらものすごく似合うだろうなぁ、といったワンピースやセットアップが目白押しである。

秋冬シーズンは、前にも何度もご紹介したように、グレーが多いんですよね、どのデザイナーさんも。「イヴ・サンローラン」も例外ではなくて、グレーのオーガンジーのワンピースとか、黒の上下にスパッツだけグレーになっていたりとか、グレーがふんだんに使われている。

フィナーレの、いわゆる「サンローラン・ピンク」と呼ばれるショッキング・ピンクの花のモチーフを前面にあしらったコート(このページの右から2番目)は、Stefano Pilatiらしいディテールに凝った佳品だと思います。

2006年6月12日 (月)

艶やかな日本の美・薩摩ボタン

両国桜子ちゃんって、おしゃべりなパンダちゃんのようだ。早速、昨日付けのこのブログに、なんだか訳のわからないコメントを寄せてくれたようである(笑)。

ご覧になられて、ギョッとされた方も多いかと思うが、実はBlogPetは、予め設定しておけば投稿もするようなのだ。私が書いたtextの内容を反映して自動的に生成した文章なのだが、それなりに様になっているところが凄い。一種の人工知能のようである。

ちょっと思ったんだけど、ブログのtextから、書き手の感情というか、思い描いているイメージを読み取って、絵を描いてみせてくれたり、音楽をチョイスしてDJのようにポッドキャスティングで流してくれるサービス、なんていうのも、今後は出てくるんじゃないだろうか。

ネットの世界は、感性という領域に関して言えば、まだまだこれから、なんだと思う。textを超えた世界に入れば、言葉の壁を越えて、ユニバーサルなコミュニケーションが取れるようになる訳で、近未来のカルチャーは、相当に大きく変わってくる予兆を感じずにはいられない。

桜子ちゃんがこれから徐々に成長していき、どのような「言葉」を紡ぐのか、面白いので、暫くそのままの設定にしておきますね(笑)。

さて、今日の本題。今日付けの日経MJの最終面は、最近のボタンブームの話。景気が好いのでアパレルさんがこぞって以前よりは良いボタンを使っておられるということは、業界の皆様は先刻ご承知だと思うが、私が書きたいのはそのことではなくて、特集の中で触れられていた「薩摩ボタン」のことだ。

皆様は「薩摩ボタン」の現物をご覧になられたことがあるだろうか?私は今から6年前に、東日本橋にあるボタン商社・アイリスさんのボタンの博物館で現物を見て、非常に衝撃を受けた覚えがある。

17、8世紀のヨーロッパのアンティークのボタンに、非常に美しく精巧なデザインのものが存在することは知っていたが、日本にもこのように素晴らしい艶やかな美しさを醸し出しているボタンがあるということを初めて知ったからである。

「薩摩ボタン」は、花鳥風月や「龍」「福」などの文字が絵付けされた陶器製のボタンだ。薩摩藩が、幕末期に軍資金を獲得するために輸出していたもので、初めから海外のマーケットを意識して作られた商品である。

「ヨーロッパ人の目から見た日本」=ジャポニズムというコンセプトがウリになるということを、明治以前に鋭く見抜いて商売にしていたビジネスのセンスは卓抜している。今の時代に見ても、非常にお洒落で、付加価値の高さを感じさせられる。

この「薩摩ボタン」は、コレクターさんも多いらしいんですよ。それから、アロハシャツに付けて着たり、アクセサリーに加工したりする方々もいらっしゃるとか。最近はネットでも販売しているので、以前よりは手に入りやすくなったと思いますね。

今、「薩摩ボタン」という語をネットで検索していると、さくらのブログ仲間、ガラスさんのサイト「pinon web shop」がヒットした。ガラスさんはもう大分前に、ピノンのキャラクター入り薩摩ボタンを作って販売しておられたんですね。

「薩摩ボタン」のレプリカをそのまま作るんじゃなくて、敢えて洋のキャラクターとドッキングさせるところが巧い。さすがガラスさん、唸っちゃいました。

アパレル業界にいると、生地とかニットの糸は当然なんですが、ボタンもコレクションしたくなってくるんですよね。「いつか使えるんじゃないか」と思ってしまうんですよ。

さくらも、自分で服を作る人じゃないんですが、ボタンは結構持っています。

実は、わざわざボタン単品を買わなくとも、逆に、高い服を買って、それが傷んできてもう処分、という段階になってボタンだけはずして残しておく、というパターンが私の場合は昔は多かった。

10万円以上するようなスーツやコートだと、ボタンもそれなりのものが付いている。ブランド名の刻印が入っていたり、ダッフルコートのトグルが水牛だったりとか。

シャツでも、良いシャツは白蝶貝のボタンだったりするし。一度、買ったばかりのシャツの白蝶貝のボタンがすぐにパーンとはじけて割れて、あまりの悔しさに本当に泣きそうになったことがある。

「薩摩ボタン」は、1個だけでいいから、いずれ欲しいんですよね。私の場合はアロハじゃなくて、デザイナーズブランドのジャケットのような個性的なデザインのジャケットの一番上のボタンだけを「薩摩ボタン」にして着用してみたいです。

ボタン事典 Book ボタン事典

著者:大隅 浩
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アマゾン・ジャパンの『e託販売サービス』」

2006年6月11日 (日)

BlogPet「両国桜子」を飼い始めました♪

せっかくココログに引っ越したのだから、JavaScriptのタグを使ったブログパーツを何か貼ろうと思って、あれこれ考えて・・・。

クッククロック」にしようか、「BlogPet」にしようか迷った上、すっきりしたデザインの「BlogPet」の方に決めました。

という訳で、サイドバーの右下に今日から子パンダの「両国桜子」ちゃんがおりますので、皆さん可愛がってやって下さいませ。

どれだけファッション用語を憶えるか、実はこのブログでよく語られているのは、全く違う言葉、だったりなんかするかもしれませんが(笑)、我ながら楽しみであります。

その前に、Googleのフリー検索窓を貼って見たのだが、大きすぎてサイドバーに一部分しか納まらなかった。タグの内容を変えれば小さくなると思うのだが、どうして良いかわからなかったので、とりあえず削除しました(笑)。

削除と言えば、ポツポツこのブログにもトラックバックがかかっております。

皆様からのTB、基本的には大歓迎なのですが、公序良俗に反するもの、ネットワークビジネスの勧誘と思われるもの等は当方で予告なく削除させて頂きますので、予めご了解下さい。

それでは皆様、今日もお仕事だった方もいらっしゃると思うけど、お休みだった皆様も、明日からまた元気で働こうね!

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「滝井秀典著『1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方』(PHP研究所刊、定価1,300円+税)」

Anything(エニシング)西村和弘さんの本『そのまま使える起業の武器!』

うちの会社の10Fのベンチャー支援施設に入居しておられるAnything(エニシング)代表の西村和弘さんが、新しい本を出版された。

{ちゃんとこのページの下の方にうちのビルの写真まで掲載して頂いておりますねぇ~。有難うございますm(__)m}。

『そのまま使える起業の武器!』(ぱる出版、定価1,500円+税)である。

西村さんは、日本で初めて「漢字Tシャツ」のブランド「Anything(エニシング)」を立ち上げ、ネット通販で成功した先駆者で、その後、Tシャツのオリジナルブランドを作りたい人のための「Tシャツビジネス塾」を開いたり、塾の卒業生のブランドを集めた「オリジナルTシャツ」というネット通販ショップの運営、著書の執筆や講演など、活躍の幅をどんどん広げておられる。

この2年数ヶ月の間は、身近なところで西村さんの頑張りを目の当たりにしてきただけに、同書を読み感じるところも非常に大きかった。

この本に書いてあることは、西村さんご自身が、大手企業を退社し、営業活動に会社の看板が通じない状況に身をおいて実際に苦労されながら体得していかれたことばかりだ。ネット販売という新しい分野で成功された方なのだが、ここに書かれていることは華々しい儲け話ではない。

ノウハウを箇条書きにしてまとめてあるので読みやすい本だが、その背後に、地に足がついており、それでいて、大きな夢と感動に溢れた起業家の生き様が透けて見える。

この本に書いてあることはどれも非常に重要なことばかりだが、根本的な考え方の問題について敢えて2点だけ挙げるとすれば、1つは、「自分の頭で考えない人は起業しない方が良い」ということ、もう1点は「自分が好きでワクワクすることで起業しよう」ということだ。

ファッション系のベンチャーさんの場合は、後者の点がクリアできている方は多いように思う。しかし、前者の点が欠けているケースが非常に多いな、というのが、私が常日頃から感じていることである。

わが業界は、供給過多で、しかも、新規参入のハードルが低い業界である。深く考えずライバルや大手企業がやっているのと同じことをやっても、競争に勝つのは難しい。

MD面のみならず、ビジネスモデルという点でも「ニッチ」とか、「ブルーオーシャン(まだ誰もやっていないこと)」ということについて、相当に深く考えておかないと、利益を確保し、ビジネスを長く続けていくことは困難だろう。

西村さんが言う所の、「成功したかったら周りの言うことを聞くな。聞くべきはお客の声だけだ!」ということは、実際にブランドや会社を立ち上げておられる方には身に染みて強くおわかり頂けるのではないかという気がする。

2番目の点、これは起業した時点では誰しも強い思いをお持ちだと思うのだが、2年目、3年目になるにつれ薄らぐ場合が多い、ということを彼は指摘している。そういう時期を彼自身がどうやって潜り抜けてきたのか、ストレス解消法、自己管理の方法等についても、起業家の皆さんにはご参考になるところが多いと思います。

その他、この本では、小さな会社の人材採用のポイントや、ネット活用法などについても、具体的でわかりやすい記述が多い。ご関心のある皆様、是非お手にとってご覧下さいませ。

実は、西村さんは間もなくうちのビルを卒業し、武蔵野の地で新たなビジネスにチャレンジされるのだ。寂しくもあるが、彼と奥様、社員の皆様の新たなチャレンジを力一杯応援したいと思います。西村さん、今まで有難う。そして、これからも頑張って下さい!

そのまま使える起業の武器! Book そのまま使える起業の武器!

著者:西村 和弘
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ファイルサイズ計測ツール

2006年6月10日 (土)

同窓会

今夜は、うちの会社で行っているMD講座の同窓会。M先生を囲んで、1期生と2期生の有志が集まり、両国駅近辺の某所でワイワイ。

M講師や皆さんの近況が聞けて良かった。講座にお越し頂いた頃から3~4年が経過し、新しい事業を立ち上げご成功なさっておられる方、会社の中で自分なりの創意工夫を積み重ねておられる方、今まさに、悩みの真っ只中にある方など様々だったが、今夜お集まり下さった全ての方々が、ただ学ぶだけでなく、実際に行動を開始し、前に進んでおられることが非常に嬉しかったです。

こういう、前向きな方々の集まりが持てているのは、やはり、当時講師を務めて下さっていたM先生のお人柄とご指導の賜物だと思いますm(__)m

たらふく飲み食いしてしまったので、またまた体重計の針を右に寄せてしまったような気がするが・・・。久し振りにお会いできた方もいて、話も盛り上がり、楽しかったです。本当に事務局冥利に尽きる会でした。

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「総務省メールのてん末」

2006年6月 9日 (金)

VMDでショップがみるみる蘇る

今日6月8日(木)付けの繊研新聞の1面トップ記事は、リンク・インターナショナルさんがネオ・コーテックスという企業さんが開発したVMDに関するコミュニケーションソフトを使って、国内外の全てのショップと本部を直結しVMDを改善、その結果売上高が前年同シーズン比30%増、という大きな成果につながっている、というものだった。

アパレルや小売りのビジネスを体験なさったことのある方は、この記事を読んで、「そうなんだよな」と大きく頷かれたことと思う。私も久々に、大昔婦人服の販売をやっていた頃のことを振り返り、改めてVMDがファッションビジネスにおいて重要な基本事項の1つであることを再認識したのだが・・・。

さっきネットを検索して気付いたのだが、私の旧ブログでは、ほとんどVMDについて記述したことがなかったんだよね。

児玉千恵子先生とか、アパログさんで連載をなさっておられる小島健輔先生とか、業界には素晴らしい先達が大勢いらっしゃるので、実はディスプレイがかなりヘタクソな私ごときがこの場で講釈を垂れるのは非常に気恥ずかしいのだが、ちょうど良い機会なのでこの記事を読んだ感想を書いておこう。

記事を表面づらだけ読むと、まるでVMD=店頭ディスプレイ、といった風にお感じになられる向きもあるだろうが、セオリーさんの事例がうまく行っておられるのは、本来的な意味でのVMDの目指すところ=商品企画の段階から店頭での打ち出し、コーディネートを意識した企画になっている、ということが、きっちりと出来ておられるからだと思う。

カラー、素材が集約され、スタイリングがきちっと組まれて計画的に回転させる仕組みが出来ており、店舗面積が標準化され、顧客動線を考えたレイアウトが行われている売り場のどの什器(「何番地」というような言い方をする企業さんもあったりするようだが)にどの商品を置く、ということまで考えて企画しておられるから、商品が売れていって部分的に修正すべき点が出てきたとしても、本部サイドからの行き当たりバッタリではない指示が出来るのだ。

昔だと、本部のすご腕デコレーター、ヴィジュアルコーディネーターが出張で回ってきてリアルで現場指導したとたんに売り上げがグンとアップ、というようなことがよくあったが、今の時代はそれがネットでも可能になった、ということなのだろう。

出張経費との削減、という効果もさることながら、本部対A店、本部対B店、という、1対他の関係ではなく、A店対B店対C店・・・という形での、ヨコの状況の把握、ナレッジの共有が出来るところがこのソフトの凄いところだと思う。

同一ブランドを扱う他店の巧い事例を真似していけば、めきめきとレベルが上がるはずなのだ。

このシステムの開発・導入費はいくらくらいだったのだろうか?記事はその点には触れていなかったのがちょっと残念だが。

処分期前の6月、店頭があまり綺麗でないショップは正直多い。アパレル系のショップ以上に、バッグとか靴のショップ、百貨店さんの平場辺りは悲惨な状態だったりもする。売り場を見ながら直していってあげたいなぁ、と思うことが正直、よくあるんですよね。

システムの導入とまではいかなくとも、什器の位置を移動し、商品を並べ替えることで、少しでも売り上げを上げるように頑張りましょう!「売り場が停滞したら、即、VMDを変えようね」、さくらが若かりし頃、先輩は口を酸っぱくして言っていたが、売り場に動きを起こす、そして、店長やショップスタッフの心の中にも動きを起こすだけで、必ず風向きは変わってくるものなんですよね、不思議と。

とここまで考察した後、じゃあネット店はどうよ?VMDってあるんだろうか、ということについて考えて見ましたので、コチラも是非お読み下さい。

目で学ぶ 売場演出の実践スキル VMDと販促プランの手引き Book 目で学ぶ 売場演出の実践スキル VMDと販促プランの手引き

著者:児玉 千恵子
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ブランディングへの解る見えるマーチャンダイジング―開発・調達から配分・店頭展開までの最新技術と戦略を体系化 Book ブランディングへの解る見えるマーチャンダイジング―開発・調達から配分・店頭展開までの最新技術と戦略を体系化

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2006年6月 8日 (木)

砂浜美術館(高知県幡多郡)・村上事務局長のお話を聞く

わが地元・墨田の久米繊維工業(株)さんがリニューアルされたばかりのショールームで、はるばる高知県は幡多郡からお越し下さった砂浜美術館事務局長・村上健太郎さんのお話を伺った。

前から久米繊維さんの久米信行社長のメールマガジンなどで、この美術館の素晴らしさは仄聞していたのだが・・・。

お写真やDVDを見ると、ほんとに感激します。

屋根のない美術館。青い青い空と、青い青い海。写真を眺めているだけで、呼吸が深くなってくるような、そんな感じ。

雨の日も、風の日も、それはそれでまた、風情のある景色。

毎年GWには、Tシャツアート展が開かれており、今年は期間中約12,000名が当地を訪れたとか。

こんな素敵なイベントを、既に18年間も続けておられる。事務局の方やボランティアの皆さん、このイベントを陰ながら応援しておられる皆さんの「持続する力」は、自然の美しさ、尊さを、少しずつ、けれど着実に、メッセージとして全国に広げておられるように思います。

ちなみに、館長は、クジラさんなんだそうです。いつも沖に出ておられる館長、いいっすね(^^)

2006年6月 7日 (水)

雨の火曜日夜

午後10時前、会社を出ようとしたら、雨、である。

今日は運悪く、日中お邪魔した某所に傘を置き忘れて帰ってしまったのだが、置き傘を昨日ちゃんと会社に戻しておいたので、「セーフ」(笑)。

ヨカッタァ、もう何本もうちのビルの1階のコンビニで、ビニール傘を買って、それが自宅の傘立てに溢れかえっているもんね(^^;;

いつも思うのだが、両国でポツポツ雨が降り始めたなぁ、と思って電車に乗り、自宅のある蒲田にくると、ほぼ9割方、雨は激しくなっている。だが今日は珍しく、蒲田に着く頃には小降りになっていた。

今夜遅くなったのは、うちの会社でやっている「中国語会話 謝謝」の初級Ⅰレベルのレッスンがあったからだ。

いつものように、ネイティブスピーカーのK講師と、授業が始まる前におしゃべりしたのだが、私が大学で何を専攻したのか、という話になって、「法学部」と答えると、「弁護士の試験は受けたのか?」と身を乗り出すようにして尋ねてこられた。

「そんなに頭が良くないので、もちろん司法試験なんて受けませんでしたよ」と答えると、「何で?絶対に挑戦すべきですよ」と何度も強く言われてしまった。

私は、講座の講師の方だけでなく、過去にうちの会社の勉強会にいらして下さっていた中国人の受講者の方を何人か知っているので、もちろん中国の方でもキャラクターは様々だというのは承知しているが、アメリカ在住経験のあるこのK講師は、非常にaffirmative(肯定的)な性格の方だ。

1%でも可能性があるもの、自分がステップアップできるチャンスになると思えることに対してチャレンジしない、というような、逃げ腰な姿勢を好まない。

「これやりたい人」と尋ねられたら、出来ようが出来まいが勢いよく「はいっ!」と手を挙げる、とりあえず手を挙げてから次を考える、そうしないと競争には勝てない、ということを、体感しておられるのだろう。

私はたぶん、日本人としては相当にキャラクターは強く、決断と実行も早い方で、時々海外に行ったりしている時にはもちろん日本語は話さないから余計そういう自分の強い面が前面に出ていると思うが、普段は両国でのんびり過ごしているため、K講師から、それも日本語でスパッといろいろなことを言われると、「そうなのかーっ」と認識を新たにすることが多い。夜、半分疲れてぼんやりしていたのに、頭から水をかけられて急に目が覚めた、という感じ(笑)である。

いいか悪いかは別として、国が違えば価値観も大きく違う。まして、エリートやマネジメントに携わる方々はもっと苛烈なのだろう。

そういう体験が出来るだけでも、ネイティブの中国人講師から中国語会話を学ぶ意味は大きいと思っている。

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総務省の2000万人メール送信に異議あり

2006年6月 5日 (月)

妄想バティック・フィリップ

6月。わが社が徐々に忙しくなり始める時期である。

今、2つ程昨年にはなかった新しいことを始めようとしているのもあって、昨年にも増して事務所から出たり入ったり、の回数が増えている。食欲も↑気味、体重もそれに連れて益々↑気味で、サントリーの「黒烏龍茶」が手放せない(笑)さくらです。

あまりにも忙しい時には、休日や朝夕に体を動かして汗を流すことすらおっくうになってくるから、仕事に関係のない別のことを考えて気分転換するのが私のいつものやり方だ。

6月、と言えば、時計や宝飾の季節、である。アパレルは既にバーゲン待ちの時期に入ってくるが、時計や宝飾に関して言うと、今月か来月にボーナスが出るのを当て込んで、どのブランドも販促に力を入れてくる頃である。

特に時計の方は、毎年3月末から4月に開かれる世界最大の見本市「バーゼル・ウォッチ・フェア」に出展された商品が5月頃店頭に並んだばかりだから、1年で一番買い時、と言っても過言ではないだろう。

このブログの昔からの読者の方は重々ご承知かと思うが、私は常に金欠病(^^;;なので、高級腕時計を買える身分ではない。

しかし、見るのは好きだ。だから今年の2月も、スイスへ行ったんだけどね。テクノロジーと感性が融合した至高の逸品が寸分違わぬリズムを刻んで動く様を眺めるのは無上の喜びである。

今、毎日のようにつけているのは、私が持っている唯一まあまあ高い価格の時計で、現在はLVMHの傘下に入ったタグ・ホイヤー。今から約7年前に、ミラノのマルペンサ空港の免税店で購入したもので、その当時日本で買うと約13万円くらいのモデルだった。

(蛇足だが、価格が高い時計は電池代も高いんですよ。昨年表参道のタグ・ホイヤーの旗艦店で交換してもらったところ、5,000円(プラス税?)だった。おまけに不具合な箇所もあったため、8,000円くらいかかってしまい、結構馬鹿にならない出費になったのを記憶している)。

話は戻るが、タグ・ホイヤーを購入した頃は、メンズライクなスポーツタイプのダイバーズウォッチなんかが良いと思っていたのだ。多くの女性がカルティエのタンクやパシャなんかをつけていても、そんなのよりはブライトリングがいいなぁ、なんて思っていたくらいだからね。

その方がジャーナリストっぽい。そして、バッグはルイ・ヴィトンの「レポーター」にして、ニコンのカメラとレンズを中に入れて持ち歩こう・・・なんて、いかにも田舎の3流記者の発想らしいのだが(笑)。

その後、雑誌で見たフランク・ミューラーの四角いフェイスと不思議な形にゆれている数字を見て、フランク・ミューラーかぶれになってしまった時期があり・・・。

その後、キラキラ光るダイヤが中に入ったショパールとか、丸い盤面で都会的で洗練された雰囲気のプレゲに魅せられる季節を経て・・・。

この間、2月にスイスから帰ってからは、断然コレ。バティック・フィリップ命、なんですよ。

70ウン万円台のフランク・ミューラーだって相当に高いが、このバティック・フィリップはもう1段別格。スイスの高級時計専門店さんでも、一番奥に恭しく陳列しており、お値段は3ケタだ。

なんでも、年間2,000本しか生産されないのだとか。クオリティーとブランドイメージを守り抜くためだろう。

その話を知って、私は、昔、90年代の始め頃のジャパニーズ・ジーンズ・ブームの時に、ある関西系の新興ブランドさんが、どんなに求められても年3,000本しか作らなかったことを思い出した。その時期出てきた大半の企業さんが今は往時の面影もないが、その企業さんはちゃんと人気を保っている。

欲張っちゃ駄目なんですよね。そして、良いものづくりをしないと。

バティック・フィリップ美術館のサイトもも見つけたので、ご関心のある方は是非ご覧下さい。クラシカルなBGMが非常に格調高くて、思わず襟を正したい気分になります。

こんなに高い時計を買える身分には一生なれそうもないんですが、職業柄、世界の良品佳品を見る機会を得られたことは、非常に幸せだなぁ、と思っております。

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「B2CもB2Bも日本とアメリカは大きく違う」

雑誌『pen』の佐藤可士和特集

今日は1日、本や雑誌を読みながら過ごしていた。雑誌『BRUTUS』6月15日号に出ていた、ドルチェ&ガッバーナがヨーロッパで展開している下着の広告、皆さん、ご覧になられましたか?

他の媒体にもちょこちょこ出ているので、見られた方も多いと思うが、セリエAの選手5人がブリーフやトランクス姿で登場している。セクシーというより、太腿の半端じゃない太さに感心してしまった。ド迫力ですねぇ・・・。鍛えに鍛え抜かれた選手達、暇ではなかろうに何で広告に?という理由は、ご承知の通り、ワールドカップのイタリアチームのオフィシャルユニホームは、ドルガバがデザインしているからなのだ。

ライバル誌の『pen』の本は、「1冊まるごと佐藤可士和」特集。

これが、良かったです。佐藤氏と言えば、最近、ユニクロさんが今秋NYにオープンする旗艦店のクリエイティブ・ディレクターに就任された、というニュースが公式にリリースされていたが、ここ数年の氏の活躍振りは既に広く知られている。

アート・ディレクションって、本来そうあるべきものなんだろうけど、一目でそのブランドの本質を表現しておられるところが凄い。

その表現のイメージは、人それぞれの個性によるところが大きいが、佐藤氏のは概して、シンプルでわかりやすい。常にタイポグラフィーにものすごく拘っておられるところにも、共感できる。

こういう仕事って、元々好調で、ブランドの特徴がはっきりしている、いわゆる「キャラが立ってる」ブランドさんのものだとやりやすいだろうけど、昔は人気ブランドだったのに、今は成熟期を迎えてしまっているものとか、あるいはこれから世に出ようとしているが、何をウリにしていいのかが、実は自分達自身でもよくわかっておられないものとかが相手だと、非常に難しいのではないかと思う。

今回の特集の中には、後者の難しい事例がかなり多く含まれており、そちらのお仕事の方にむしろ佐藤氏のレベルの高さ、非凡さを強く感じました。この方にお仕事を依頼することによって、クライアントの方が、まるでコンサルティングを受け、企業のCI(コーポレート・アイデンティテイ)まできっちりと確立していかれているような様子まで垣間見ることが出来て、なかなか面白かったです。

そこへ行くと、ユニクロさんのお仕事なんてのは、相当にやりやすい仕事なんだろうなぁ、と私は思いますね。ブランドとしてのアイデンティティや、目指しているものが明確なので。

柳井CEO兼社長のデザイナーさんの使い方は絶妙である。ニューヨークの旗艦店オープンに向けてのCIやショップの建築、Webデザインという、大きな意味でのブランディングの部分には、佐藤氏以外にも片山正通氏など知名度が高く実績のある人達を起用しておいて、逆に、この秋発売するファッションデザイナーとのコラボレーションに関しては、ミントデザインズやサイなど、一般の知名度はまだまだ低い「新進」(ファッション業界的には新進、とは言えないんだけどね)デザイナーを束にして使っていく。

日本において今、時代の気分を鋭く読み取りデザイン・ムーブメントを牽引しているのは、ファッションではなく建築やプロダクトデザインなど異分野のデザイナー達だ。彼らの存在は国際的にも認められているし、一般にも広く認知されている。

逆に、ファッション業界で一般に知名度が高い人、となると、60代以上の大御所、になってしまう。

まあ、大御所の起用は、「H&M」が先にやってしまっているから二番煎じ、ということもあるのだろうが、束にされた皆様(なんて、失礼なことを言えた立場じゃないですが)も、異分野のクリエーターさん達に負けずに「ユニクロ」というブランドの本質と、現状のターゲット及び新たに狙うべきターゲットを見極め、戦略にマッチした商品を生み出して、ファッションデザインならではの持つ力を見せてもらいたいものですね。ファッションデザイナーよ、個に埋没せず大局を見て頑張れ!!

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お勧め本『必携!ネットショップ構築標準ガイド』(平山泰朗著、アスキー刊)

2006年6月 3日 (土)

カルティエ現代美術財団コレクション展(東京都現代美術館)を見た

遅まきながら、やっと行って来ました、東京都現代美術館で開催中の「カルティエ現代美術財団コレクション展」(MOTさんの公式ブログもあるようですね)。

今、私より先に行かれた方の感想を読もうと思ってネットを検索してみたら、プロ野球ロッテのボビー・バレンタイン監督のブログを発見!

バレンタイン監督って、非常にインテリジェンスのある方ですね。オープニング・パーティーの時にご招待客としてご覧になられているため、一般人のブログにはない写真も豊富にアップされている。これは、お見それいたしましたm(__)m

この展示会、4月22日(土)に始まったので、既にご覧になられている方も多いだろうから、あまり細かいことまで記述するのは止めてざっくりした印象を。

まず、とにかく大作が多い!(WWDジャパンさんの前編集長の三浦さんもコラムに書いておられましたよね)。アーティストの皆さんが、練りに練ったコンセプトで、制作費も時間も相当にかけて作りこんでおられる大きな作品のエネルギーの強さに圧倒された。

「コンテンポラリー・アートマン・プロジェクト」さんを始め、多くの方のブログに記されていたが、中でもロン・ミュエクの「イン・ベッド」は気になる作品である。

大きいだけでなく、髪の毛も血管が浮いた肌も眼も、すごくリアルだからだ。ここは「ガリバー旅行記」か「不思議の国のアリス」の世界か、っていう感じ。

感想の2点目。現代美術っていうと、何やらへたうま風の作品を想起する向きもあるかもしれないが、カルティエさんが購入しておられるのは、全て色彩的にも造形的にも美しいものばかりだ(ライザ・ルーの、大量のビーズで作りこんだ作品「裏庭」などはその典型だと思った)。但し、古典的な美の法則を知った上で何かの点でわざとバランスを崩しているものが大半なんだけどね。

3点目。絵画や大型のインスタレーションが素晴らしいだろう、というのは想像していたのだが、思った以上にメディア・アート系の作品に佳作が多かった。いい意味で裏切られた感じで、時間があればもっと1作ずつじっくりと見返したいくらいだ。

フィルム・モンタージュの手法を駆使した、アルタヴェスト・ペレシャンの「我々の時代」とか、ジェームズ・コールマンの、ボクシングの風景を細切れにし、その上に詩の朗読を重ねた(映像も詩も、まさにbeatonicだ!)「BOX」とか。

他にも、メディア・アート系の作品について「あお!ひー」さんのブログが解説なさっておられるので、是非ご覧下さい。

しかし、私が最も感心したのは、屋内展示の最後に登場した、マーク・ニューソンの「ケルヴィン40」である。

auのケータイのデザインを手掛けたことで一般の知名度も高いマーク・ニューソンのこの作品は今回の展示会の目玉として、開催前から数多くの媒体で取り上げられていたが、展示会場で実際に現物を見て、その「意味」を体感することが出来た。

この作品のあり様は、他の作品とは異質だ。前述した通り、現代美術の作品の大半は、古典的な美の概念を一旦解体し再構築しているか、もしくは第3世界など、異なる文化的視座から見た“異形の美”、あるいはカウンター・カルチャーとして、美の反対概念である「醜」を敢えて見せ付けるか、といった方法論を取っている。

しかし、この飛行機、「ケルヴィン40」は、普通に美しい。現実の飛行機のデザインが安全性やコストやマス受けを狙っているために微妙にダサくなっていることをつい想起し、「本当はこうだったらいいのにね」と思わせるような代物だ。

そうなのだ、これは厳密な意味での現代美術ではなく、プロダクトデザインとアートの境界に屹立する作品である。

この作品の凄いところは、マーク・ニューソン氏が、自分が乗りたい理想の飛行機をデザインしているにも関わらず、飛行機好きのマスの皆様(特に男性)のかなり多くの人達にも好まれそうな普遍性をも持ち合わせていることである。

工業デザイン、というものは、そうあってしかるべきなのだろう。非常に感心致しました。

ちなみに、「この飛行機って本当に飛ぶのかなぁ、どうなんだろう」と思っておられるアナタ、答えはここに書いてあります。ネタバレがいやな方はこの部分は読まずにMOTへお出かけ下さい。

その他、他の人があまり取り上げないだろうと思われる作品で私が面白いなと思ったものについてご紹介しておこう。

1つは、ジャン=ミシェル・アルベローラの一連の絵画を取り上げたコーナー。壁面をピンクと浅葱色のツートンカラーに塗り分けて、それぞれの色のイメージに合う作品をその部分にレイアウトしていた。

独特の神話的でシュールな世界観が面白かったですね。「内の空」という絵は、ピンクの壁の上に直に描かれていた。その絵は、人の顔が描いてあるのだが、右耳の上に、目が!他の絵にも、耳の上に目。耳で世界を俯瞰しているのかなぁ、この人は。頭の中に人の姿が出てきたり。一種の脳内イメージの再現なんだろうが、面白い感覚だ。

もう1人、アドリア・ヴァレジョンの作品。タイルをモチーフにした絵画やインスタレーションだが、「ラバの美人」というインスタレーションは、白いタイルとダマスク調のタイルの継ぎ目が、グロテスクな内臓がはみ出たような茶色で不気味な様相を呈している。

この展示会は、ほぼ大半が美しい作品で占められていたため、この作品の気持ち悪さだけが異質な感じで、ちょっと印象に残った。

(PS.文中でご紹介した全てのブログから、リンク&トラックバックさせて頂きました)。

CFD大幅な規約改正・組織改革ー服飾雑貨まで拡大、年会費引き下げー(H18.6.2繊研新聞他)

今このニュースをネットで検索してみたら、全く引っ掛かってこなかったので、やはり書いておくことにしよう。

繊研新聞さん、日本繊維新聞さんなど、今日付けの業界紙の1面に掲載されていたニュースだ。

CFDこと東京ファッションデザイナー協議会さんというのは、デザイナーさん達の集まった団体のこと。クリエイティブなブランドが年に2回同時期に開催している東京コレクションの企画・運営に協力している(というのは、現在は主催はJFW=ジャパン・ファッション・ウィークになっているため)。

今日の記事にはかなり多岐に亘る改革の内容が紹介されていたが、主なものを挙げると、次のようになる。

1.年会費の引き下げ(年60万円から10万円)。

2.会員資格を服飾雑貨デザイナーにまで拡大する。

3.東コレに参加するにはCFDの会員になることが条件となり、1回につき10万円を納付。

4.時期を前倒しにして開催する2006年9月の東コレに参加できないデザイナーのため、10月24日~27日にCFD自主運営の2007年SSコレクションを開催する。

5.6月12日に独立行政法人中小企業基盤整備機構で産地企業との交流会を開催、独自素材の開発を推進する。

6.時期前倒しにより資金繰りの悪化が懸念されているため、政府系金融機関の融資窓口の紹介を行う。

繊研新聞さんの記事には、現状のCFDの年間収入が約2,000万円で、改革により倍以上の4,500万円に増強することを目指している旨述べられている。

この種の団体は今、皆どこも財政難に喘いでいる。ものを作ったり売ったりする純然たる民間企業さんとも違うので、大きいのはどうしても人件費になる。

うちの会社も似たようなところがあるので尚更良くわかるのだが、昔のように大勢の人員を抱えていたのでは成り立っていかず、安い人件費でも(笑)意気に燃えて良く動く少数精鋭の人材でやっていかざるを得ないだろう。

それにしてもやはり、2,000万円じゃね、本当にカツカツだなぁ、と感じたのがまず1点目の感想。

第2点目は、デザイナーさんにとって60万円の会費が高すぎる、ということに驚いてしまった。確かに、東コレに出ておられるからといって、そんなにバンバン商品が売れてはおられないだろうと推察できてしまうブランドは、残念ながら多々ある。

だが、人気ブランド、大手アパレルさん、中堅アパレルさんのバックアップのある方からは、逆にもう少し頂いてもいいくらいなのではないか・・・そう思うのは、デザイナーさん側の事情を深いところまで知らないからなのかもしれないが。

第3点目は、アパレルメーカーさんや小売業、川上や広義のファッション関連企業さんなどの賛助会員さんから得ようとしている収入目標がたったの1,200万円だということ。はっきり言って、某L○MH社さんなど外資系ラグジュアリーブランドの販促費から見ると、カワイイもんですよ。たったこれだけのお金を集めるのにヒイコラ言っている、というお寒い現状・・・。

補助金を当てにできるご時勢ではないし、逼迫している現状から脱皮するためには、今より会員数を増やして薄く広く集金するか、逆に大口のスポンサーをつけるか、いずれかしかないが、前者の戦略で行く、と決めたのならば、あとは実行あるのみだろう。NPOの運営も、そういう意味では企業経営と同じだと思う(黒字までは出さなくとも赤黒トントンで良い、というところは違うけどね)。

Aの道を行くのとBの道を行くのとどちらが正しいか、なんてことは、実はそんなに単純じゃない。ビジネスにおいて絶対の失敗とか絶対の成功というのはないんじゃないか、というのがさくらの考えで、どんな道を歩もうがプラスの方向に持っていくことは出来ると思う(ただ、どの道がより大きな利益を生みやすいか、短期間で成功しやすいか、というのはあるだろうけどね)。

ただ、この間の一連のJFW、CFDがらみの話の中で、私が怪訝に思っていることが1点だけある。

コレクションの時期は、どうしても前倒しにする必要があるのだろうか?

アンケートを取って、50名中20名が「前倒しにされると参加できない」と言っておられるような状況で、無理してまでどうして前倒しにしようとするのか。繊維ファッション関連の業界紙さんが海外の業界関係者を取材した記事でも、「無謀なのでは?」「前倒しになっても東京へは行かない」といったコメントが多数派を占めていたというのに。

確かに、お上の主導で始まった一連の改革、大きな経費をかけてテントを建てたことの可否は別として、「ダラダラと1ヶ月以上も続いていた東コレを1週間ほどの期間に短縮した」ことの功績は、私は非常に大きいと思っている。バイヤーさんやジャーナリストさんなどのお客様にとってメリットのある改革だからだ。

だが、時期を早めて、バイヤーさんやジャーナリストさんは喜ぶのか?「早くやれば予算をまだたっぷり持っているから買ってくれるのでは?」というのは、売り手サイドの都合にすぎない。

残念ながら、クリエーションのレベルが国際水準から見てまだまだ、というブランドが多い現状では、パリより早くやったところで海外バイヤーやジャーナリストの数はそんなには増えないと思う。

彼らも商売。必死でやっている筈ですからね。

今日のCFD改革報道の中には、1.CFDの財政難を解消すること、2.若手デザイナーの支援・育成、3、東コレの時期前倒し、という3つの目的が混在している。否、厳密に言うと、3は目指すべきゴールと言えるのかどうかも疑わしいと私は思うが。

本当に一番大切な目的は1や3ではなくて2なのだ。そのことを忘れてはならないと思う。

そして、2の目的は、産地企業の支援・育成と重なり合う部分もあるが、また別個に考えていかなければならない部分もある。デザイナーさんがインポートの生地を買う、というビジネスモデルもありだし、機屋さんも売れない日本人デザイナーと組むより、外資系ラグジュアリーブランドに売り、それをネタに国内のMDブランドからしっかり受注を取る、という方法もある。

デザイナー、川中繊維製造業者共に、クリエイティブなブランドと言えども、マーケティング、マーチャンダイジング力、更にはデザイナーについてはプロモーションやブランディングまで行える能力がないと、単なる趣味性の強い作品になってしまう危険性もあるだろう。

しかし、今回の改革、デザイナーさんにとっても産地企業の皆さんにとっても、新たな可能性をつかめるチャンスだと私は思う。別のことに自分は取り組んでいるからこの企画には乗らない、というのもありだろうが、この場をうまく活用して自社に勢いをつけていく方に持っていく、という戦略もある筈だ。私にとってチャンス、と思われた方は、積極的に関わられれば良いと思います。

経緯はともあれ、政府系金融機関の支援が受けられる、というのは、私は非常に良いことだと思いますしね。

CFDさんにはうちの会社も以前からお世話になっているし、頑張って頂きたいと心から思うのだが、もうそろそろ、振り上げた拳を下ろし、「東コレの時期を早める」ということについては、撤回されてはどうだろうか?そして、それ以外の改革案の実行に注力されれば、若手の人材の裾野は数年でぐっと広がってくる筈だ。

そして、本当に力がついた、国際競争力がある程度高まったと思える時点で、時期の問題を再考すれば良いのではないか。

お上のメンツなんて、バイヤーさん達には関係ないんですよ。良い商品を作りプレゼンテーションできる環境、そして商売がきっちりと出来てくる環境、それを作ることが大切だろう。

まあ、自分も半官半民の会社の社員なんで、言えた義理じゃないですが、「行政は金は出すが口は出さない」というのが原則なんじゃないでしょうか?それで自発的に動けないような情けない業界なら、日本から繊維ファッション業界はなくなったとしても、仕方がないとさくらは思いますね。

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

・・・「ソースネクストのデータ消去ソフト&セキュリティ対策ソフト」http://apalog.com/sakura/archive/33

2006年6月 2日 (金)

改めまして、ヨロシクお願いしますm(__)m

黒田知永子さんが微笑む雑誌『STORY』7月号の中吊り広告にこんなキャッチコピーが踊っていた。

「薄着の季節こそ『ぷよ』なあなたが主役」

。。。「ぷよ」

○ ○ ○ じゃなくて、 「ぶよ」

○  ○  ○  というより、「ぶよ×ぶよ」(^^;;  

なワ・タ・シ・・・(ヤバイぞさくら!!)

「夏近し、太目の女子はうつむき加減」 by 両国さくら

というわけで、とうとう始まってしまいました「新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」。

これまでは楽天広場さん内に「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」というタイトルのブログを開設していたのですが、今日からココログにお引っ越し致しました。

こちらで初めてお目にかかる皆様、はじめまして。以前からの読者の皆様、改めましてこんにちは。

このブログでは、太目中年女子(笑)、元ファッション業界紙記者の私、両国さくらが、日々気になったファッション関連のニュースを分析したり、本業のファッション系中小企業やベンチャー企業の支援活動の中で実際に見聞したことのご紹介や、海外の展示会レポート、あるいは私個人の趣味(ショップリサーチや美術館巡り、読書等)や好きなモノ・コトについて、時には真剣に、時には気ままに書き綴っていく備忘録です。

この4月から、アパレルポータルサイトを運営なさっておられる(株)アパレルウェブさんのブログポータル「アパログ」さんからのご依頼を受けて、「両国さくらの☆ネットでファッション☆」

http://apalog.com/sakura/

の執筆も開始致しております。なので、ネットやケータイ(モバイル)に関する話題は、現在は主としてこちらにアップするようにし、この個人ブログの方には、リアルの店舗ビジネスやデザイナー、クリエーター等に関わる話題を中心に書いておりますので、宜しければ両方ご高覧下さい。

只今、まだまだお引っ越し途上、不十分な点も多いのですが、7月からは週1回のペースでポッドキャスティングもぼちぼちやって見たいと思ってますので、改めましてどうかヨロシクお願い致します。

皆様の応援、トラックバックやコメント、お待ちしております(^^)/ どうかお気軽に遊びにいらして下さいね。

今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓

・・・「ブログの引っ越し作業、かなり大変です」

http://apalog.com/sakura/archive/32

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