来場者は減少傾向ーピッティ・フィラーティ07~08秋冬展(H18.7.18繊研新聞)
先週はなまけて6日も自宅のパソコンを開かなかったのだが、今週から元のペースで頑張りますよん(^^)/
ということで、今日は私のブログの読者の多くが関心を持っておられるニットの話題を。今日付けの繊研新聞さんに、今月5日から7日までフィレンツェで開かれたニットのヤーン展、ピッティ・フィラッティの総来場者数が7,161人で、前年同期比7.9%減だった、という記事が掲載されていた。
ヤーン展の場合、春夏シーズン向けと秋冬シーズン向けでは、後者の方が来場者数は多くなるのが通例なので、前回比ではなく前年同期比で比較しているのだが、それにしても、凋落傾向に歯止めがかからないですね。
2005年の繊維クォーター撤廃は、イタリアの繊維産業の優位性を根底から覆す程インパクトが大きかった、ということなのだろうか。日本がお手本にしてきたイタリアが、ここにきてまるで日本の後を追っているかのようだ。
しかし、何度か私がイタリアからレポートしてきたように、同国の有力なヤーンメーカーさんは、プロモーションをニットの2次製品の産地にシフトしている。ボリュームゾーンのヤーンの生産拠点も移転、というケースも多い。
アジアの場合、中国がその中心となっている。この間、センイ・ジヤァナルさん主催のIKAE展で上海のスピン・エキスポのエージェントの方とお話しする機会があったが、ピッティ・フィラッティとは逆に、こちらの展示会は回を重ねるごとに来場者も出展者も増え、拡大基調にあるそうだ。
スピン・エキスポさんはトレンドの発信、という点では、まだまだなのかもしれないが、高級糸に絞って展示しておられるようなので、商談目的のみならこちらでもう十分という感じになりつつあるのかもしれない。
実は夜残業している時に、ピッティ・フィラッティの主催者さんからe-mailが届いた。プレス登録の再確認を求めるメールで、一人でも来場者を増やしたいというご努力をなさっておられるのだろう。自分自身も展示会を主催しているので、逆の立場もわかるだけに何とも言えない気持ちになった。
前にも書いた通り、今年は業務の都合で2月にイタリア、というのは物理的に不可能なのだ。ピッティのレポートはジャーナリストやコンサルタントを本業としておられる方々に委ねたいと思うが、主催者さんのために、この場で今一度PRさせて頂こう。
フィラッティだけでなく、メンズのピッティ・ウォモや子供服のピッティ・ビンボなどの情報も含めて、公式ホームページにはかなり詳しい情報が掲載されている。マスコミ向けのニュース・リリースもあるので、英語が苦手な方でもYahooの翻訳のページを使えばおおよその意味はつかめるだろう。
半年前にも旧ブログの「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in fashion)」でご紹介したが、会場内の様子が動画と写真でアップされている。素材のテクスチャーや細かいところまで把握するのは無理だが、雰囲気は感じて頂けると思いますよ。
私は秋と冬にしかイタリアには行ったことがないんですが、さすがに夏真っ盛り、暑いんでしょうね。動画を見る限りでは来場者のノースリーブ着用率が高かったです。
アパログにもブログ連載中↓↓↓
« アパログの「両国さくらのネットで☆ファッション☆」に東京ガールズコレクション(TGC)について書きました | トップページ | 8月2日(夜)に『下流社会』の三浦展さんのセミナーを開催します »
この記事へのコメントは終了しました。
« アパログの「両国さくらのネットで☆ファッション☆」に東京ガールズコレクション(TGC)について書きました | トップページ | 8月2日(夜)に『下流社会』の三浦展さんのセミナーを開催します »
コメント