2007S/S東京コレクションに思う
今日のポッドキャスティングは、先週9月4日(月)から8日(金)までに開かれた東京コレクションについて語ってみました。今日は過去最長の25分!本当にお暇な方だけ聞いて下さい(笑)。
私の現在の本業は第3セクターの産業支援機関の研究員(という名の雑用係・・・笑)なので、東コレは、地元企業さんとご関係のあるデザイナーさんや前職の時から関わりがあったデザイナーさんなどからご招待頂いたショーしか見ておりません。業務と重なった場合は、ビル内の別の産業支援機関の方にお願いして代わりに行って頂くこともあり、今回自分で直接見たものは4ブランドです。
元々、前職の業界紙記者だった時も、ファッションライターというより経済記者的な立場だったため、トレンドについては専門家に詳しく分析して頂ければと思います。今日話したことはあくまで、「ビジネスを創出する場としての東コレをどうしていけばよいか」についての意見です。
そういう意味では、前シーズンに続いて、今回も一番東コレの場で最上のプレゼンテーションを行ったのはファーストリテイリングさん(「ユニクロ」)さんだと思いますね。気をてらわず、東コレに変な先入観を持たず、素直に真面目に、本気でやっておられるから奏功しておられるように思うのだ。
日本の東コレが最近盛り上がりに欠けるのは、イッセイ、ヨウジ、ギャルソンがパリに行ってしまった後、本来ならばそこでデザイナーズブランドをデビューさせて例えば初年度5億円、3年後20億円・・・といった形でビジネスを狙っていくべき大手アパレルさんのスタンスが中途半端だからだと思う。
たぶん、本気でやらない企業、ブランドには成果はないのではなかろうか。MDブランドじゃなきゃ儲からないと固定観念を持ってしまっており、例えばモードとMDブランドの際をついたブランドなど新しいビジネスモデルを想像できない企業さんが及び腰になるのはそれはそれで仕方ないのかもしれないので、新進デザイナーさん、ベテランデザイナーさんなど、本気でやりたい人は、自分のお客様をしっかり掴むよう東コレをうまく活用して全力で頑張ればいいと思います。
ご参考までに、昨日のエントリにも書いた、『VOGUE』を発行しているコンデナスト社のサイト、style.comをご紹介しておきます。
ちなみに、先シーズンについては、日本版の『VOGUE NIPPON』のサイトには東コレも10ブランドだけ紹介されていた。同誌なりのセレクトで、これは紹介しておきたいと思ったブランドだけを選ばれたのだろうが、非常に良いことですよね。
但し、テキストでの解説の内容については、style.comと比べて若干面白みにかけるようにも思ったのだが。誰が執筆されたのか、署名も入っていないし。
他国のコレクションに関しても、style.comさんのテキストを翻訳した内容にはなっていないようだ。例えば、コチラとコチラのバレンシアガのコレクションの解説を読み比べて頂きたい。
もう1つ、ご参考までに、JFWイン東京の公式サイト。こちらにも、全ブランドのショーの写真が一部セレクトされて公開されています。
« ネットに東コレ記事を載せる意味 | トップページ | 関満博先生の「二代目経営塾」 »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/62244/3390410
この記事へのトラックバック一覧です: 2007S/S東京コレクションに思う:
» ビビアンウエストウッドライター byビビアンウエストウッド通販情報局 [ビビアンウエストウッド通販情報局]
ビビアンウエストウッド通販情報局です。ビビアンウエストウッドのオーブライターといえば、NANAのシンちゃんが使っていた限定モデルなどが印象的ですね。ビビアンウエストウッドのライターは非常に入手困難なアイテムです【USED】 新品同様Vivienne W...... [続きを読む]
コメント