エリック・コット氏のキュレーションがぶっちぎり!ー「LOVE FROM HONG KONG」ー
香港貿易発展局主催の「LOVE from HONG KONG ファッション・パーティー」に参加してきた。ところは竹橋の国立近代美術館。
香港の若手デザイナー5名、ハリソン・ウォン、ボールドウィン・プイ、オットー・タン、ヒン・リー、ビリー・リョンの作品が4点ずつ、ショー形式で紹介されたのだが・・・。
実のところ、ショーの作品そのものよりは、演出の方が凄かった。
ショーの洋服のイメージに合わせた映像と音楽のセレクションといい、ショーとショーの合間に見せる、香港の若手クリエーター達の作品のコラージュといい・・・。
圧倒的に突き抜けてました。そして、個々のクリエーターの本質をぎゅっとわしづかみにしていましたよ。
例えば、ブルー、黒、オレンジなどコントラストのはっきりしたカラーによる菱柄を打ち出していたボールドウィン・プイの時は、ブロック柄のベージュ色のタイルを写したり、ビビッドなイエローがコーディネートのアクセントカラーになっていたヒン・リーの時は、無数の光の粒がゆらめく様を投影したり・・・。
ベージュ系のフェミニンなスタイリングを見せたオットー・リーの時は、一見服のイメージとは合わないのではないかと思えるような激しいロックの調べを途中から大音響でかき鳴らした。後で頂いた資料を見ると、このデザイナーはパンク調が持ち味、ということで、表面の美しさの影に潜む内面の激しさを表現していたんだな、と納得致しました。
あまりにもそういう演出のディテールが凄くて、これは、どう見ても只者じゃないな、と思って後でネットで検索してみると・・・。
今回のキュレーター、エリック・コット(Eric Kot)氏って、香港はおろか、国際的な有名人のようですね。映画監督、俳優、音楽、ファッション、インテリア、グラフィック、フィギュア製作、イベント・プロモーション等々、多方面でマルチな才能を発揮しておられるようだ。
NIGO氏と一緒に、「A Bathing Ape」の海外1号店を香港に出店されたのだとか。そう言われてみれば、確かに雑誌でも見たことある気がしたなぁ。
知らない方がかなり恥ずかしいことだったんですね(^^;; ご本人もいらっしゃっていて、ネット上の写真同様、お茶目な印象でした。
しかし、コット氏にセレクトされていたアーティストの作品、日本のオタク系カルチャーと違って、2次元っぽい絵柄ではなく作風がヨーロッパナイズされているものが大半だったのが印象的だった。やはり、香港というところでは、アジアだけでなくヨーロッパのカルチャーの影響も大きいのだろうか。
藤田理麻さんと奈良美智氏の作品をミックスしてやや表情をやんちゃに代えたような画風で、幻想的な頭でっかちの子供の絵を描いておられるアーティストさんがいて、その絵は特に不思議な魅力をたたえていました。
この、エリック・コット氏が総合プロデューサーを務め、明日から11月5日(日)まで明治神宮外苑絵画館前(前回まで東コレが行われていた場所)にて、「“LOVE from Hong Kong”Lifestyle Exhibition」が開かれるそうだ。前述したファッションデザイナーの作品に加えて、フィギュア、家庭電器用品、インテリア雑貨、照明、音楽関連等の作品の出品されるとか。
「東京デザイナーズウィーク」、他にも見ごたえのある作品が勢ぞろいしております。名前は伏せますが、さくらが陰ながら応援しているあるクリエーターさんも参加しているんですが、デザインやライフスタイルグッズなどにご関心のある方、是非足を運んでみて下さい。
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