合同展示会出展も「継続は力なり」
今回は六本木のヒルズアカデミーに会場を移したRoomsを見に行って参りました。
嗚呼、知り合いに会い過ぎておしゃべりのしすぎで疲れました。
会場でデザビレ(台東デザイナーズビレッジ)の鈴木淳村長にすれ違ったので(^^)/、たぶん鈴木さんもブログにいろいろ書いて下さるだろうから、さくらのレポートは大幅に割愛して、2つだけ感じたことを。
Roomsさんのスクリーニングにパスするだけでも相当大変なことなのだが、なけなしの資金を叩いて1回コッキリ出てそれで受注があんまり取れないからやめ、というのだったら、始めからRooms出展を選ばない方が賢明なような気がする。
うちの会社の勉強会でもいろいろな先生方が口をすっぱくしておっしゃっておられるけれど、最低3回出て、初めてそのクリエーターや中小企業は会社として信頼されるようになる、くらいに腹をくくらないと駄目だと思います。自分が買う側の立場になってみればわかることだと思うけど。
それと同じことが、合同展示会の主催者にも言えるんだよね。1度や2度、仲間内で集まって合同展示会を立ち上げるのは比較的簡単だ。だが、何シーズンも続けて初めて「この時期になったらあの展示会が開かれるからスケジュール空けとかなきゃ」とバイヤーさん達に思ってもらえるようになるのだ。
目標はあまり長期的過ぎてもいけないので、1回目、2回目、3回目、くらいまでの目標を持って、継続していくことが大事。出展者の皆さんに聞くと、やはり先生方と同様のことをおっしゃっておられましたが、継続は力なり、です。
もう1丁。『Roomservice』という、Roomsさんが発行しておられる小冊子を自宅に持って帰るのを忘れてしまったのだが、エディターの日本繊維新聞のコレクションやデザイナー担当の市川重人記者(注:男前です!!)が次のような趣旨のことを書いておられた。
「東京コレクションを見てもいないのに、批判的なことを口にするバイヤーを信用してはならない」(細かい文言、違っていると思います。皆様是非『Roomservice』の本文をお読み下さい)。
これは市川記者の前々からの持論のようなんですが、これには私も大賛成。新聞報道や雑誌報道だけである程度は把握できる、という言い分にも一理あるんですが、ジャーナリストとバイヤーというのは視点が違うものなので、素材を細かくチェックできる場所で1点1点「うちのお客様に合うかどうか」を考えながら見ていく、というのは、非常に大切だと思います。
それと、日本のバイヤーさんに考えて頂きたいなぁ、と思うのは、話題作りはデザイナーさんやアパレルさんだけの仕事じゃないんですよね。ストア独自のプロモーション、というのが、必ずあって然るべきなのだ。
「このブランドは雑誌掲載されているからOK、こっちは出ていないからNG」、その程度のバイイングなら、素人さんでも簡単に出来てしまう。
無名の原石を光らせ、ラッピングして付加価値を上げて売るのが小売業の仕事なのではなかろうか・・・ごめんなさい、ちょっと生意気なエントリですみません。
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私共も一度roomsに出展しましたが、やはり雰囲気に合わない場合もある気がします。繊研plug inにだして次で3回目ですが、アクセサリーの展示として考えるなら、roomsより良いという印象です。展示会に出す身としては
1,コスト
2,顧客
3,集客力
4,コマ配置
5,通路の狭さ(適度に狭い方がいいです。特にアクセサリーは)
などが気になるところですが、結構出してみないとわからない事があるので、なかなか難しい物です。
私も明日見てこようかと思います。
投稿: mitsuf | 2007年2月15日 (木) 15時47分
mitsufさん、私の雑駁なエントリに対して、的確にポイントを突いたコメントを頂き、有難うございます。
アクセサリーに関しては、Roomsさんは非常に競合が多く、その中に入っていくメリットとデメリットの双方があるように思います。
繊研新聞さんのplug inは、第2回目は私も見ましたが、客層がRoomsさんとは若干違うようですね。
Roomsさんは客数は多いが出展料が若干高め。繊研さんは会社がしっかりしており中途半端にplug inが休止される心配はあまりなく、しかも、IFFで蓄えた顧客名簿があり、出展者の記事が繊研新聞に掲載される確率が高い、というメリットがあります。
もう1つ、私の周りの企業さんが口を揃えて言っていることは、Roomsさんは開催時期が早いので、サンプルの作りこみが大変だということ。
それら諸々のことと、自社の狙っている企業さんのバイヤーさんが来場しているかどうか、それらを勘案して決めるべきなのだろうと思います。
投稿: 両国さくら | 2007年2月17日 (土) 00時00分