12年に売上高1000億円ーザ・パック、中国販売も本格化ー(H19.4.2繊研新聞)
今朝の繊研新聞さんで、懐かしい社名に出くわした。
昔、児島(岡山県倉敷市)の産地を原付や自転車に乗って取材で回っていたのだが、行き帰りに毎日、ザ・パックさんの岡山支社の前を通っていたからだ。
児島は全国でも有数の、アパレルメーカー、それも、本当の意味でものづくりを行っている企業さんが集積している地域だ。学生服を筆頭に、商品を包むパッケージが販売戦略上非常に重要な意味を持つことは言うまでもなく、支社が置かれているのも当然のことだと私は思っていた。
前の会社(日本繊維新聞)の上司からは、常々、「ザ・パックさんは隠れたる大企業さんだからね」と言い聞かされていたが・・・「前期のグループ売り上げが800億円を超えた。(中略)12年には1000億円の売り上げを目指す」(平成19年4月2日付け繊研新聞より引用)とは・・・いやはや、順調に事業を伸長なさっておられる由、何よりですね。
アメリカに続いて、これから中国にも本腰を入れられるとか。同社のマーケティング力は、これからブランドイメージを確立し売り上げを伸ばしたいと思っている彼の国のアパレルや専門店さんにも、きっと支持されるのではないだろうか。
ほんと、小さなデザイナーさんにとっては、浅草橋で出来合いの紙バックを買ってくる段階を脱して、オリジナルのロゴ入りの紙バックをまず作りたい、というのは、夢なんですよね。
ファッション業界そのものではなく、業界を側面から支えるいわゆるサポーティング・インダストリーと呼ばれる業種の中には、このザ・パックさんやYKKさん、島精機さんなどのように、一人勝ちのガリバーとなりグローバルに戦う力を身に付けた企業さんが結構ある。
「企業」としての仕組みをしっかりと確立したこれらの業種から、ファッション業界が逆に学ばせて頂くところは、多々あるような気が致しますね。
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