グレースインターナショナル・岩佐社長の繊研新聞への寄稿原稿「物作りの原点回帰」
(今週は、ポッドキャストはお休みさせて頂きます)。
最近の業界紙の記事の中では、7月19日(木)と20日(金)に掲載されたグレースインターナショナル代表取締役・岩佐正樹氏の寄稿原稿「物作りの原点回帰」が秀逸でしたね。
ご関心のある方は、是非同紙をご購読頂きたいが、横編みニットの有力企画会社の1社であるグレースインターナショナルさんが現在のアパレル生産の状況(中国企業との関係)を極めてシビアに見ておられることに、同様の業務に従事しておられる商社や企画会社、OEM工場の方々は強く共感されたのではないかと思う。
今のアパレル業界は、若手の人材不足に悩む小売業と、中国のコストアップに悩む製造業という、業界の末端の弱い部分から環境の変化の影響を大きく受けて、ひたひたと従来型のビジネスモデルでは存続が難しい状況になりつつある。
これからの動きは、体力勝負に勝てる大手と、人の行く裏山に道ありで、隙間を見つけ活路を見出して生き残っていく中小の生き様がくっきりと分かれていくのではないかと私は思っているが、中堅企業さんの身の振り方というのが実は一番難しいところなんだろうね。
ただ、それはあくまでも経営サイドの問題であって、実は35歳以下くらいの若い業界人の方は、業界全体の人材は不足感が強く今後も求人は多いだろうから、あまり身の振り方を心配されることはないという気がします。経営者向けに書かれている業界紙の記事を読んで、必要以上の不安を抱くことはないと思う。
自分の専門分野の実力をしっかり身につけて、良い会社に転職すれば良いのだから。良い会社イコール大企業、ではありませんよ。B2Bであれ、B2Cであれ、クライアント、お客様に支持されているのが、良い会社だと私は思います。
これから恐らく、良い会社と悪い会社の業績の差は明瞭に開いてくると思うので、見極めも簡単になってくるのではないだろうか。
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コメント
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岩佐正樹さんの古い友人ですが最近連絡が取れません。その後の岩佐さんの消息をご存知の方はお教えください。
投稿: 冨田 喜一郎 | 2012年10月10日 (水) 16時06分