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2007年7月25日 (水)

同一商圏内百貨店のブランドバッティングは誰のため?

仕事の合い間に銀座へ。

銀座に来る度に最近思うのだが、松屋銀座店さんと三越銀座店さんの双方に、「C」というバッグブランドが入っていることに、否が応でも気づかされる。

「C」とは、エディターズバッグブームで人気が急上昇した例のブランドである。

これは果たして、後から「C」を入れた百貨店さん側が、「『C』は良く売れるので是が非でもうちのお店に置かせて欲しい」と某外資系企業さんに頼みに行ったのか、それとも、「C」の側が、某百貨店さんの他のお店に「C」のコーナーを設ける交換条件として、銀座の一等地のOL層に強いこのお店の中の更に一等地を要求したのか?

今のは同一商圏内の2店舗のバッティング。これはまだしも、先日、新潟に行った時は、更に凄い例を発見してしまった。

新潟伊勢丹さんと新潟三越さんと大和新潟店さんの3店舗全てに、「L」と「R」というブランドが入っていたのだ。

業界人の皆様ならばすぐにご想像がつく通り、「L」は某レナウンさん系のミセス向け高級婦人服専門店。「R」は、最近外資100%になってしまった、米国で「御三家」と呼ばれているトラッド系ブランド。

まあ、この2店(ブランド)についても、バッティングは地方はおろか東京でもよくある話なんだけどね。両方共、今やコンサバな客層で持っているようなものだが、固定客比率が高く確実に売り上げが見込める。「L」の販売力には定評がある。「R」は百貨店の販売員を出せばよいので半分自己リスクのようなものである。更に「R」はレディス・メンズ・キッズで館内に縦串を通せる、等々。

なんですが、そうやって同じブランドのお店が同一エリアにボンボン入っているのって、本当にお客様のためになるんでしょうか?

楽して売り上げ数字が見込めるブランドに走りたい気持ちはわかるけど、リスクを張って、他に良い商品、ブランドはないか、探してくるのが小売業の務めではないのだろうか?

「そんなこと言っている場合じゃないんだ。売り場をとにかく埋めるので必死なんだよ」という声も聞こえてきそうな今日この頃。何か、書くのも辛くなっちゃいました。

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