『フィガロジャポン』9月5日号の別冊ディオール特集
風邪、着実に回復してきている手ごたえはあるのだが、今日は鼻水と痰でかなり大変でした(^^;;
そういう状態なのにヨガをやったりしたもんだから(良い子の皆さんは真似しないように!)、呼吸がうまく出来ず、全身が痛くて痛くて。腰と背中の筋肉が、ちょっと硬くなってしまっているんですよね。
roomsとJFWも始まって、もう業界は来春夏シーズンに向けて動いている。早く体を元気にして、いつものように飛び回りたいと思います。
今日はちょっと前に書こうと思っていて、忘れかけていたネタを。今年は「クリスチャン・ディオール」が創立60周年で、なおかつジョン・ガリアーノが「ディオール」のデザイナーに就任してちょうど10周年ということで、先般のパリ・オートクチュールコレクションでの盛大なショーを受けて、秋物の立ち上がりの時期に合わせてモード誌は同ブランドの特集を組んでいる。
その中でも特に、『フィガロ・ジャポン』さんの別冊特集が印象に残った。
まずは、ガリアーノ本人による自分の人生を美しくコラージュした作品。
そして、服飾歴史学者のオリヴィエ・サイヤール氏のガリアーノ本人へのインタビュー。(注:オリヴィエ・サイヤール氏は、2006年の春来日し、京都造形芸術大学のシンポジウムのパネリストを務めておられたようである)。
超一流デザイナーのルーツ、深層心理や、クリエーションの手法が伺えて、非常に興味深い内容だった。
現実離れした劇場性の強い演出手法を取りながらも、ガリアーノの女性像(洋服)はいつも生々しいエロチシズムや濃厚な色彩感覚を持った耽美的で激しい世界観を打ち出している。
現実の女性の「生」の実感が、彼のクリエーションには溢れているんですよね。それと、女性の女性らしさを強調しとても美しく見せる服であるということ。
その辺が、生身の人間から遊離したコンセプチュアルなシュールレアリズムとは、一線を画している彼ならではの個性なのだが、その個性は、スペイン人として生まれ、6歳でイギリスに移住したという生い立ちによって形作られたのろうな、ということが伺える。
コラージュの最後、「Demain(未来)」のページに、「そして物語は続く。次の章はすでに決まっている。パンク、ピカソ、パリ、あるいはもっと遠くへと・・・・・・冒険に向かう準備はできている」(同誌より引用)とあるんですが、
ファンにはたまりませんね、こういう形の「予告編」は。想像力をものすごく掻き立てられてしまいます。次のコレクションが、今からものすごく楽しみです。
« 商業界『ファッション販売』10月号連載で、エイメルザショップ様について書かせて頂きました | トップページ | roomsの感想は明日に »
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『フィガロジャポン』9月5日号の別冊ディオール特集:
» 9月5日はiPodに関するスペシャルイベント!? [MacManiacs]
ここまでじらされると、期待を通り越してやきもきしち… [続きを読む]
» ジョン・ガリアーノ2007-08秋冬コレクションシンプル ガウン ブルー [ジョン・ガリアーノファンサイト]
JOHN GALLIANOジョン・ガリアーノ2007-08秋冬コレクションシンプル ガウン ブルー 【送料無料】デザイナー: ジョン・ガリアーノ原産国 : イタリアカラー: ブルー素材: コットン80%ポリエステル20% ●ベロア素材の、バックプリントガウンです。●ゆったりと過ごす、プライベートな時間に・・・。●稀に見る、とても面白いアイテムです。 ↓商品画像など、さらに詳しい情報はコチラ↓JOHN GALLIANOジョン・ガリアーノ2007-08秋冬コレク...... [続きを読む]
» ジョン・ガリアーノ2007-08秋冬コレクションエンブロイダリー Tシャツ ブラック [ジョン・ガリアーノファンサイト]
JOHN GALLIANOジョン・ガリアーノ2007-08秋冬コレクションエンブロイダリー Tシャツ ブラック 【送料無料】箱入り 袖口に刺繍 デザイナー: ジョン・ガリアーノ原産国 : イタリアカラー: ブラック素材: バンブー95%エラスタン5% ●刺繍の施された、浅めのVネックTシャツ。●キメ細やかなバンブー素材を使用し、シルクのような滑らかさと、肌に吸い付くようなしっとり感をだした…... [続きを読む]
« 商業界『ファッション販売』10月号連載で、エイメルザショップ様について書かせて頂きました | トップページ | roomsの感想は明日に »
コメント