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2007年8月11日 (土)

佐々木俊尚著『フラット革命』

暑いので、出かけるのは止めて本を読んでいる。真木準氏(真の字は本当は旧字体)の『胸からジャック』と小寺信良氏と津田大介氏による対談集『コンテンツ・フューチャー』はまだ読みかけ。佐々木俊尚氏の『フラット革命』(講談社)を一番に読み終えた。
この本の感想は、読み手の年齢や職業、ネットへの生活の依存度によってかなり違ってくるんじゃないかという気がする。
私の場合は著者の佐々木氏より数歳年下、ほぼ同世代と言ってもよい年齢の人間だが、若い頃から自分はマイノリティなのではないかという気分を強く感じていた。
始めから、「我々」なんて世の中には存在しないと思っていた方だから、今の時代は本当に良い時代になったなあ、という気がしますね。もう十年遅く生まれていたらもっと良かったのになあ、ということだけがちょっと残念なのだが。
一般紙と業界紙、政治や社会問題系ブログと、当方がやっているようなビジネス系、それもファッションという超ナンパ系のカテゴリの違い。ネットがご縁でお付き合いさせて頂いている方々も、ネット店長さんや社長ブロガー、ファッション業界関係者の方々などが大半で、感覚が随分違うな、という気がする。
もちろん、政治や社会問題の解決は重要だと思っているのだが、お上なんてそもそもあてにしていないし、自分の本業をきっちりやらなきゃと思っている。
ネットが普及して確かに新聞を読まない人は増えているのだろうが、テレビのニュースを見ていない人の数は果たして増えているのかどうか。
海外では元々宅配制はないし。
佐々木氏の本に書かれているような永遠に意見が交わらない社会=サラダボウル論は、多民族国家では昔から見られた問題だ。
多分、日本独特の共同体的社会が崩壊し、欧米型に近付いてきている、ネットの発達がその流れを加速化している、という辺りを本書は事例を挙げてうまく描写しているということなのだろう。
しかし、mixiについては私は日本的な穏やかなコミュニティで問題は多少あったとしてもネット社会のプラス面ではないかと私は思っているのだが、ずっとセレンディピティの話について触れてきて最後になって唐突に「中央の制御なしに、公を保つのは可能なのだろうか?」というまとめになっていったのにはびっくり。
その辺が一般紙ご出身の方らしいなという気がしましたね。真面目なんですよね。そういう方々の存在は社会にとって貴重だと思いますが。
経済の世界は、とっくに国境がなくなってアナーキーとは言わないがダイナミックな動きをしてきていて、それに対し新聞は全く追い付いていなかった。ネットの発達で海外情報や企業が直接発信する情報が取れるようになって本当に良かったなと思っている人は多いはず。
ネット時代にいち早く対応している日本経済新聞さんがなくなったら困るという読者は多いだろう。必要なのに欠落している情報は沢山ある。逆に、自己発信で代替できる領域もあるだろうし。新聞業界に関して心配なのは、現実の読者層に合わせてか、リタイアした方々向けの紙面にどんどんなっていっていて現役のビジネスパーソンの問題意識とかけ離れてきているようなところ。人のできない、難しい領域に入って行けない企業さんは、多分駄目になる。逆に佐々木氏みたいな個人や、数人のチームでも、知的レベルの高い読者層を引きつけられるコンテンツを創出できる記者は生き残れる。共同体が残っている地方の新聞さんはまた別だと思うけど。新聞の危機はまずは全ての新聞を直撃するのではなく、読者ニーズを捉えた紙面、サイトとサービスを提供できる企業とそうでない企業の格差がこれから一気に開いていくのではないか。

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コメント

おひさしぶりです。

かなり昔、コメントで対話しましたよね。

>佐々木氏の本に書かれているような永遠に意見が交わらない社会=サラダボウル論は、多民族国家では昔から見られた問題だ。

この指摘。すごいですね。

達見です。

というか、ことのはで起きていることは、サラダボウル論を地で行く。そんな感じ。つーか、それを合理化するために、この本は書かれたのかもしれません。

ぜひとも、私が連なった「サイバージャーナリズム論」も読んでくれると嬉しいです。

…では。

スポンタさん、こんにちは!
スポンタさんのことは、もちろん覚えておりますよ。

スポンタさんのコメントを昨日ケータイで読んで、私の書評、あまりにも雑駁だと思ってもう1回書き直しました(^^;;

ついに、書籍を出版されたのですね。
おめでとうございます。
早速買って、読ませて頂きますね。

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