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2007年10月 3日 (水)

ITMA盛況ー149カ国から11万8000人が来場ー(H19.10.3センイ・ジヤァナル)

久々のニュース解説です。

ニットの専門紙、センイ・ジヤァナルさんの今日付けの記事が目を引いた。9月13日から20日までの間、ドイツのミュンヘンで開かれた繊維機械の見本市・ITMAが、出展企業数、来場者数共、過去最高、大盛況だったのだとか。

詳しくお知りになりたい方は、是非同紙をご購読して頂きたいと思うが、同紙によると、出展企業数がこれまで最高だった1995年のミラノ開催時の1,436社を超えて1,451社、来場者数は何と149カ国11万8,000人強だったそうだ。人数は、主催者予想の6万人を大幅に上回るもので、嬉しい悲鳴といった感がある。

欧州域内から多数の来場があるのは当然として、インド、トルコ、中南米からの来場が増加しており、逆に、東アジアには繊維機械展の有力なものが複数存在するため、中国からの来場者数はそうでもなかったとのこと。

いやはや、世界の様々な地域で続々と繊維産業が興隆しているようだ、かつての日本や欧米がそうだったように、工業の歴史は発展途上国ではまず繊維から始まり、輸出で外貨を稼ぐ、というパターンになる。

従って、日本や欧米のような先進国のものづくりは、彼らとは違う付加価値、強みを打ち出していかないと、コストの点では当然太刀打ちできないだけに、「我々にお任せ下さい」ということになってしまうだろう。

その記事の横に、囲みで島精機製作所の島正博社長へのセンイ・ジヤァナルさんが単独で取材された記事が掲載されていた。

この中に、注目すべきトピックが2点あった。

1点は、今回のITMAで発表されたホールガーメントの「プロトタイプマシン」(まだ正式な名前も付いていないマシンのようだ)の最高編成スピードが、どうやら秒速2メートルを超えているらしいこと!

かつてのホールガーメント機は、「速度が遅い」というイメージが強かったが、これは凄いですよ。相当に生産性が高まってきていますね。

もう1点は、3次元対応のデザインシステム「SDS-ONE APEX」が、3次元サンプルをバーチャルで作り上げることが出来るものになっているということ。

最近さくらはニットの担当ではなくなって島精機さんとご無沙汰してしまっているんですが、このシステムは是非この目で確認したいと思っております。昨日のIFIさんのセミナーでのミズノさんのお話と全く同じで、サンプル作りにどうしてもコストと時間がかかってしまうので、それがほとんどバーチャルで完結してしまうならば、商品開発のスピードはこれまた格段に上がってくる。

中国も手横、人海戦術でなくなりつつある今(ガンガン島さんの機械を購入していますよね)、中国と日本の比較でいうと横編みのニットの場合は、原料の問題と、高価格帯商品のリンキングの問題を別とすれば、編物設計・プログラミング技術、つまりは頭脳対頭脳の勝負に移行しつつある。

この間、このブログで士郎正宗原作の映画「エクスマキナ」の衣装をミウッチャ・プラダがデザインしたことをご紹介したけれど、島さんのシステムは、例えばアニメーションとか、「セカンドライフ」のような3D画像用の衣装をデザインし、それをリアル=実際の店頭販売用にも生産するとか、その逆、なんてことが出来る状況にほとんど近づいているのではないか(ただ、汎用性の高いアプリケーションではないので、もう1つ変換ソフトのようなものが必要だとは思いますが)。

ほんと、この記事は昨日のセミナーの話と非常にリンクしていて、ニットの場合は、テクノロジーが高度に発展している先進国ならではの展開というのがいろいろありうるんじゃないだろうか。

私が少し前からイメージしていた、「人間の肌と一体化した服」も、ソマルタさんがニットで具現化されましたしね。合繊のニットというのも、工業用途も含めて面白いと思うし。いろいろ考えると、まだまだやれることはあると思えて、わくわくしてきます。

やっぱり機械展は見逃せませんね。来年はやはり、シンガポール(JIAM)行きかな。さて、どうやって時間を作り出すか。

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