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2007年12月24日 (月)

成熟市場だから「スローウェア」ー得意技持ち寄る伊専業メーカーー(H19.12.22繊研新聞)

「パンツ一筋」のイタリアの単品専業ブランド「インコテックス」を企画・製造・販売しているインドゥストゥリエ・コンフェツィオーニ・テッシリが、他の単品ブランド3つを加えたショップを来年から全世界に出店していこうという、「スローウェア・プロジェクト」に関する記事が、12月22日(土)付けの繊研新聞さんに掲載されていた。

墨田区界隈の工場さんからも、ファクトリーブランドを集積したショップをやってみたいという「夢」を、時折聞かされることがあるが、実際やるとなると相当に至難の業だと私は思うのだ。

まずは、リーダーの問題。工場のオーナー同士が集まって、その中から人格的にも、リテイルショップを運営するノウハウやリーダーシップにも長けていると思われるリーダーを選び、その人の下にまとまる・・・といったことが現実的に可能なのか?それよりは、全く別のところから現れた人材(アパレルやSPA出身者)がリスクを取ってビジネス化した方が可能性は高いかな、という気がするのと・・・。

商品グレードが揃っている工場が集まることの難しさ。同業の工場同士の集まりだと、お互いに相手の技術や感性の問題について指摘しにくいということ。

私が知っている事例では、お互いにそこそこ腹を割った関係が出来ていて、高いレベルの工場さんのオーナーが低いレベルの工場さんにいろいろ改善点について説明して上げているのだが、結局直すことが出来ない、といったこともあった。

例えば、婦人服のプレタ(高級デザイナーズブランド)を縫製する工場と、中の上クラスのブランドを縫製する工場、ボリュームゾーンのキャリア服を縫製する工場では、ラインの編成、揃えているアパレル機器の種類、社員教育のレベル等々かなり差がある。

志は同じでも、工場のレベルが違えば上がってくる商品のグレードは全く変わってくるのだ。当然、プライスゾーンも違うため、それが同じお店で、というのは、客層も変わってくるため難しいだろう。

さらには、上記2点の問題がクリア出来ている、すなわち、リーダーがいて、集まっている(あるいは、リーダーが集めた)工場のグレードが概ね揃っていたとしても、

生産と小売りを直結させるためには、リテイル(狭義のMDだけでなく、出店交渉やストアデザイン、人材の採用と教育など店作りと店の運用に関する全て)を知っていてそれを実行出来るだけの実力が必要、という難関が待ち構えている。

インドゥストゥリエ・コンフェツィオーニ・テッシリのロベルト・コンパーニョ社長が、繊研新聞さんのインタビューに答えておられる通り、「スローウェア」、すなわち、アパレル発、リテイル発のSPA(製造小売業)のようにトレンドに依拠して短サイクルで商品を回転させることをせず、デザインは自社の定番を微変化させる程度にして、素材の良さ、パターンの良さ、縫製の良さを売り物にし、じっくりと大切に商品を売っていくやり方ならば、リテイルMDに長けていないという弱みをカバーし、逆にファクトリーブランドの強みを成熟した消費者に堂々とアピールすることが出来るだろう。

このインタビューで最も興味深かった部分は、「インコテックス」は既にイタリア製のみならず、ポルトガルやルーマニアでも生産され、商品のレベルもイタリア製と同じくらいになってきている、というくだりだった。社長からは、「『アウディ』や『トヨタ』の自動車がどこの国で作られたかを気にする消費者はどれほどいるだろうか」(繊研新聞より引用)という発言もあったようである。

実際のところ、ファクトリーブランドの強みは、「著名なデザイナーズブランド、アパレルブランドより安い」というところにある。その強みがユーロ高によって失われつつある状況下においては、現実問題としてイタリア国内での生産に固執している企業は生き残れない、という切迫した状況にあるのではないかと思って私は読んだのだが・・・。

もし、日本の工場さんが仮に4社くらい集まった場合は、「国産」をPRするというモデルと、海外生産のものも混ぜていくというモデルと、両方アリのような気がする。

現状の対商社とか、対アパレルへの出し値、掛け率を考えると、ファクトリーが消費者に直販すれば国産でも十二分に消費者へのメリットは出せる状況にあると思うのだ。

特に今後、来日するアジアからの観光客向けの商品では、「日本産」の方が喜ばれるように思いますしね。

私自身も、チャンスがあれば複数のファクトリーによる協業ショップにはトライしてみたいという気持ちは持っています。但し、これは本当に、理念が共有できるだけでなく、業種は違っても工場としてのグレードが揃っている複数の工場さんが身の回りに登場する、さらに、理想を言えば、オーナーの年齢も若くほぼ同年代である、という条件が揃うことがあれば・・・ですね。

当たり前のことですが、補助金は一切使わずに勝てる、勝つという覚悟のものだけが集まる、というのが、ミニマムの条件です。

基本は、まずは個が自立すること。個人的には、まずはこちらが先だろうな、と思うんです。

一国一城の主であるオーナー同士が連携、なんてことは、通常はどんな業種でも、優秀な者同士でも本当はかなり難しいことなんですよね。

ただ、繊維の世界でも過去に幾つかの事例がある通り、条件が整えば協業というのが全く不可能な訳ではないんですよね。自立したファクトリーが増えてくれば、異なるアイテムの複数の専業メーカーによるショップ運営以外にも、様々な成功パターンというのは考えられると思います。

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