某●グジュアリーブランドの数字への執念
日曜日の昼下がり、とあるショッピングセンター(SC)内に入居している外資系ブランドのショップに、まるでバーゲンセールでも開催されているかのようにお客様がワンサカ入店し店内がワンワン賑わっていた。
そりゃそうなんですよね、まさに、バーゲンをやっておられるんだから。但し、誰に対してもではなく、そのブランドの顧客さんに対してだけ。いわゆる「シークレットセール」というヤツである。
このブランドさん、敢えて名を秘すが、「●グジュアリー」というファッションビジネス用語を創出されたとして名高いブランド(企業)さんである(注:「ラグジュアリー」ではございません)。ライバルの「●イ・●ィトン」が、日本ではユーロ高に連動してプライスをじわじわと上げていってくれているので、「●ィトンは高すぎる」と思っている中流以下のブランド好きの庶民は、こぞってこのブランドさんの方に流れていっている。
ヤンママやら、そのお母さんのヤンババやら、宝島社系の雑誌なんかはあまり読まないようなコンサバなOLさんやら、彼女に初めてプレゼントを送りたいと思っている大学生の男子やら・・・とにかく、誰もがこのブランドさんの方に触手を伸ばしているかのように見えるんですが・・・。
某ブランド様、そうまでして、数字が欲しいんでしょうか?
まあ、放っておけば、ネット上でバンバン安く売られている並行輸入品に売り上げを持っていかれるだけだし、5万、6万、7万といった、安いとはいっても結構な金額の商品なので、日本で大半の企業がセールを立ち上げるお正月明けより1か月前、ボーナスが出た直後に先に売り上げをとっておく方が安泰というのもあるのだろうし・・・。
本国の商慣習では、ホリディ・シーズンの立ち上がりに異変を感じたら、早期に手を打つ(少し安くしても、皆がクリスマスプレゼントを買う時期に売ってしまう)ということは、常道なのかもしれないが・・・。
それにしても、あまりにも売り場がワサワサと混み合っていたので、ちょっと、ブランドイメージを損なう危険もなきにしもあらずかも、と、さくらは思っちゃいましたけどね。
しかし、いいか悪いか別として、この数字への執念。ここまでやるか~という感じが、ある面凄いなと思っちゃうわけですよ。まあ、こういう企業さんの経営陣とかブレーンは、MBAホルダーとか、超アタマいい皆さんが揃っておられる訳で、高度なストラテジーをお練りになった上で実行しておられるんでしょう。
さくら的には、こういう売る気マンマンの●グジュアリー企業さんに、日本国内のドメスティックなバッグブランド、国内の良品佳品のシェアまでごっそり持っていかれるのではないかというのが、非常に心配になってくるわけなんですよね。
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