エストネーション5年ぶりに新店ー銀座に2000平方メートル超ー(H20.2.13繊研新聞)
バタバタしていて、なかなかニュースのフォローが出来ず恐縮なのだが、先週気になった話題の1つが、2月13日(水)付けの繊研新聞さんに取り上げられていた、エストネーションさんの新店出店のニュースだ。
一般論から言って、セレクトショップという業態はかなり過当競争気味だと私は思っているのだが、出店場所が銀座の並木通りとなると、話は全く変わってくる。
現在既にその兆候が多分に見られるが、銀座は、日本人の富裕層に、アジアからの観光客という新たな客層を加えて、人口減で消費が縮小に向かう他のエリアのように沈むことなく商業地としての活気をキープ出来る立地である。
そういう恵まれた場所は、私の考えでは都内でもそう多くはないと思うのだ。逆に自分達が海外旅行をする際の行動を考えてみればよい。長期滞在するのならともかく、二泊三日、三泊四日程度の日程で行ける場所には限りがある。どうしても、ガイドブックに掲載されている知名度の高い場所に外国人は集まるようになるだろう。
観光地を除いた買い物スポットとしては、家電製品の秋葉原と、銀座、原宿~渋谷~(表参道)、新宿くらいまでが、恐らくメインになってくるだろう。
ということは、多少の出店コストがかかっても、このエリアに店舗を出店しておくことが、観光客、特にアジアからのお客様を取り込むための第一歩となる。
観光客と一緒のざわついた環境に日本の上顧客が満足するのか・・・正直、その問題には既に答えが出始めているのではないか。今や伊勢丹さんに行っても原宿に行っても聞こえてくるのは広東語や中国語だらけ。じわじわと、しかし確実に売り場の雰囲気が変容していっていることに、お客様も販売員も知らず知らずのうちに慣れてきているのである。
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