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2008年2月29日 (金)

商業界『ファッション販売』4月号に、授乳服のモーハウス様について書かせて頂きました

月末が近づいてくるにつれ、次々頼まれ仕事は押し寄せてくるわ、来期の新規事業の準備は遅れ遅れになっているわで、あせりまくっているさくらでございますが、

昨日書くのを忘れてしまっていたのですが、昨日27日は商業界『ファッション販売』4月号の発売日でした。

今月は、「授乳服」というカテゴリーを初めて商品開発・普及し、社会起業家として脚光を浴びているモーハウス様を取り上げさせて頂きました。有難うございました。

取材の折にわかったことなのですが、モーハウスさんの光畑代表とは、なんと、同郷で同い年だったんですよね!(出身校は違うんですが)。東京に出てきて、こんな出会いがあるとは、本当に驚き、且つ、嬉しく思いました。

取材後も、本業の方でよいお付き合いが始まりつつあります。

『ファッション販売』の編集部の方も賛同して下さっているのですが、これからも、大きな企業さんの成功事例だけでなく、ネットやモバイル(ケータイ)を活用して頑張っておられる中小企業、中小ベンチャーの方を積極的に取り上げて参りたいと思います。

「両国さんこんな素晴らしいサイトがあるよ」「こんな素敵なネットショップの店長さんがいらっしゃるよ」という情報をご存知でしたら、皆様是非ご連絡下さいませ!

◆モーハウス本店 http://www.mo-house.net/

◆モーハウス楽天市場店 http://www.rakuten.co.jp/mo-house/

◆モーハウスYahoo!店 http://store.shopping.yahoo.co.jp/mo-house/index.html

(雑誌のリンク画像は、後でアップさせて頂きます)

2008年2月28日 (木)

ニューヨークのクリス・ベンツ(Chris Bents)が来そう!

2月25日(月)付けのWWDジャパンさんにも大きく取り上げられていたし、この間は繊研新聞さんの最終面で、アクアガールの笠原安代バイヤーもこのブランドが良かったと評価なさっておられたのだが…。

クリス・ベンツ(Chris Bents)が、いよいよブレイクしそうですね!

ちょうど去年の今頃(2月)、ニューヨーク・コレクションでデビューし、今回で3回目のコレクションとなる。

同ブランドの公式ホームページを見ると、既に2008-09A/Wコレクションの作品画像がアップされていたので、宜しければご覧下さい。

◆クリス・ベンツ(Chris Bents)公式ホームページ  http://www.chris-benz.com/

たぷたぷっとした大き目のボックスシルエット、カラフルな色使いに、モデルさんのフラッパーヘアが非常に良くマッチしていますね。毛皮とローヒールの靴が、効いています。

既に日本でも伊勢丹さんやアダム・エ・ロペさんなんかで販売が開始されているようだが、コレクションブランドで最近こういう着る人の体型を選びにくいタイプのリアルクローズは意外と少ないので(つまり、サイズ展開によっては比較的高い年代にも売れるということ)、この秋はかなり来るのではないかと思います。

2008年2月27日 (水)

リンク集に「アパレル転職 インターセンス(intersense)」を追加しました

うちの会社のセミナーにちょくちょくお越し下さっている中谷重明さんから、本日お電話を頂きました。

中谷さんは、(有)インターセンスさんという、アパレル業界向けの転職支援サイトを運営なさっておられるんですが、光栄にも、さくらのブログと相互リンクをご希望なさっておられるということでm(__)m、早速リンク集「両国さくらのお気に入りリンク♪」の欄に加えさせて頂きました。

(「アパレル転職 インターセンス(intersense)」のリンクは、このブログの右サイドの、真ん中より少し下の方に来ております)。

実は、中谷さんをご紹介するには、単なる転職支援のプロ、ということだけでは全く以って不十分で、実はウラの顔(笑)といおうか、真実の姿とでも表現すればいいのか、業界内ではむしろ別のことでかなり著名な方である。

アパレルウェブさんが運営なさっておられる「アパログ」というブログポータルがあるのだが、こちらの「HUMAN&TEXTILE」をご覧頂けば私が申し上げていることの意味はファッション業界の方ならばすぐにおわかり頂けると思う。

中谷さんは、テキスタイルにかけてはプロ中のプロなんですよ!このブログは、超オススメです。

(2008年2月4日付けのエントリ、「鬼の会」には、ファッションデザイナーの皆川明氏のお名前も登場しておりますね。皆川さんには以前弊社でも一度ご講演頂いたことがございますが、その時も中谷さんはセミナーに駆けつけて下さいました)。

いずれ、日本の素材の良さを十二分に生かしたわくわくするような仕掛けを発信して下さる日が来るのではないかと、私は密かに期待しております(^e^)

2008年2月26日 (火)

日経MJコラム「原則守れぬチェーンストア 『店舗の標準化』優劣を左右」を読んで

今日2月25日(月)付けの日経MJさんの「底流を読む」というコラム欄に、編集委員の井本省吾氏が「原則守れぬチェーンストア 『店舗の標準化』優劣左右」というタイトルでご執筆なさっておられる内容が目を惹いた。

このコラムは、日用雑貨卸の幹部が、ドラッグストアの発注頻度は週2,3回もあって多すぎると嘆いているという話を引き合いに出し、同業界では狭い立地、不規則な立地への出店が多く店舗の標準化が出来ていないので、ユニットコントロールが乱れ多くのロスを生んでいる・・・という趣旨の内容だった。

コラムの最後の方に、ドラッグストアとは対照的に、店舗の標準化がうまく行っていたり、店舗の大きさごとに品揃えのパターンを確立し成功している事例として、ユニクロさん、しまむらさん、西松屋チェーンさんと、4社中3社までわがファッション業界の企業さんの名前を引き合いに出して下さっていたので、思わず嬉しくなってしまった。

ちなみに、あと1社は、都心では見かけないが、ホームセンターのニトリさんである。

スタンドアローン型の店舗が中心のしまむらさん、西松屋チェーンさんと、地方郊外のスタンドアローン型の店舗プラスショッピングセンターやファッションビル内店舗の双方を持つユニクロさんはもとより、

わが業界では、アパレル発SPA、小売り発SPA、そして、商品構成でいうと三角形の頂点部分のインポートやドメスティックのデザイナーズブランド、個性派ブランドは別として、実態的には7、8割近くはオリジナル商品を用意し、「擬似SPA」的な業態となっている大手セレクトショップに至るまで、ショップタイプを社内でA型店、B型店、C型店・・・という格好で分類し、店舗面積にあったVMDを組み商品の適時投入を行う仕組みはかなり普及しているように思う。

これは、本当にこの10数年ほどの間、わが業界内の、優秀なコンサルタントの方々や、店頭起点の情報システムを開発されたシステム会社さん、そして、SPA企業幹部の方々が懸命に努力を積み重ねてこられた成果だと思う。

ドラッグストアさんで発注が多いというのは、私もIFIビジネススクールでいい年をして苦学生をやっていた頃何度かマネキンのアルバイトでドラッグストアさんに入ったこともあるのでわからないでもない部分がある。例えば紙おむつやトイレットペーパーのような商品は、消耗品なので1日に物凄い数売れるんですよ。おまけに床を取るし、ダンボールに入って入荷してきたときの重さといったら、腰が抜けそうなくらいだ。

アパレルの売り場と違ってバックストックはほとんどなく、売り場=ストックという感じになっている状態だから、必然的に毎日のように頼まなければならないのだろう。

だが、全てのものがそんなに高速回転する訳ではない筈。そういう意味では、井本編集委員がご指摘なさっておられる通り、まだまだ改善の余地があるのではないだろうか。

最近はガソリン代が高くなって、物流コストも上がってきているご時勢ですからね。地球環境のことを考えても、ドラッグストア業界の皆様には、是非創意工夫を重ねて頂きたいなと思います。

話はわが業界のことに戻るが、わがファッション業界で店舗の標準化やユニットコントロールが進んだ理由の一つに、多分90年代のバブル崩壊以降の不況期に、「アパレル商品は生鮮食料品と同じで腐っていくものなのだ」という共通認識が広まったからではないかという風に私は思っている。

とはいえ、アパレル商品はお肉やお魚みたいに、本当に3日や4日で腐る訳ではもちろんないんですよね。元々、異業態に比べて粗利が極めて高いので、うまく単品管理を行えば非常に儲かる商売である。

だが、わが業界の中においても、全ての業態で店舗の標準化がうまく行っている訳ではない。卸型アパレルさんから商品を仕入れてきて15年以上前には地方で10店舗くらい持っておられた地方の有力専門店さんで、大半の店舗をスクラップせざるを得なくなった、という例は枚挙に暇がないし・・・。

百貨店さん、量販店さんの平場と呼ばれるゾーンも然り。

このコラムの横に、大手量販店S社の社長さんのインタビューが掲載されていたのは、ホント、皮肉だなぁ、と思いましたよ。この企業さんがカリスマバイヤーとして業界で著名な方を誘致して改革を始められた頃から、さくらの周りのコンサルタントの方は、「S社さんは何故全国の店舗の標準化から始められないのか」ということを鋭く指摘しておられました。

改革の失敗は、部下であったカリスマバイヤーさんの責任ではなく、最終的にはこの社長さんご本人にあるのではないかな、とさくらは思っております。

追記:私はドラッグストア業界の専門家ではないが、アパレル発SPA、小売り発SPAと比べて、ドラッグストアの業界で発注頻度が多い理由は、コンビニ(コンビニエンスストア)と同じようにフランチャイズのお店が多いからであろう。

その点、わが業界のSPAでは、商品は本社の判断で納品されたり引き上げられたりするのが大半であるので・・・その差なのであろう。

2008年2月24日 (日)

日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その3)?

「日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は?」の最終回、第3回目をお送りします。

「商品、店舗に関する報道」のうち、コレクション報道の話題の続きを書きたい。昨日アップした第2回目のエントリでは、一般の方向けのメディアのうち、新聞、TV、雑誌、ラジオという、いわゆる4大メディアと呼ばれる媒体のコレクション報道の動向について、特に新聞と雑誌の話題に絞って書かせて頂いた。

これに対し、業界紙誌のコレクション報道に対するスタンスはちょっと違う点があって、読者対象がファッション業界のデザイナーやMD、バイヤーなどのプロになるため、取り上げられているテーマ、色、素材、デザイン、ディテール、スタイリング、雑貨小物やヘアメイク、ショーの演出、起用されているモデル等、商品企画の参考となるような情報が偏りなく漏れなくきっちりと呈示されている必要が出てくる。

うちの会社でつい最近まで非常にお世話になっていた日本を代表するファッションジャーナリストのお一人であるF先生は、「主観を交えるのではなく、プロの皆様のお役に立てるような情報収集と分析に心掛けている」ということを以前おっしゃっておられたが、慧眼であろう。

業界紙誌には読み物としての面白さではなく、まずは、仕事に使える情報がきっちりと掲載されていないと、業界のプロの皆様からのブーイングが出ると思うので。

但し、そういう必要不可欠な情報を掲載した上で、本当はさらに紙(誌)面に今シーズンのコレクション全体の傾向、そしてそれをジャーナリストとしてどう見るか、すなわち、全体的に盛り上がっていたのかそうではなかったのか、良かったデザイナーとその理由(悪かったデザイナーとその理由)、バイヤーや他国のジャーナリストなどはコレクションをどのように見ていたのか、といった批評を掲載すべきなのではないかと私は思う。

それがまあまあ出来ておられるのは、やはりWWDジャパンさんですね。ただ、それ以前の、業界の企画パーソンに必要な情報の整理分析の内容の部分がうーん、という部分があったりするのと、根本的に掲載が遅いというのが、非常に残念なのだが。

以上、一般向けメディア、業界向けメディア双方の現状を見てきたが、双方に共通して、日本に強烈なといおうか、批評精神に溢れたコレクション報道が少ない理由は、主として次の5点にまとめられるのではないかという気がする。

1.一般向けメディアのうち、一般紙の場合は、優秀な人材をコレクション担当者として育成しようという社の方針がないため。また、ファッション担当記者は肩身の狭い立場に置かれる社風のため。

2.一般向けメディアのうち、特に雑誌の場合は、読者に掲載商品を売りたいというコンセプトに立って編集されているため。

3.業界紙誌は、第一義的には、業界の企画担当者向けの情報素材提供のため、コレクション報道を行っているため。

4.日本人の国民性そのものに、批評や批判をあまり好まないところがあるため。

5.記者の中に(特に業界紙誌)、懇意になった日本人デザイナーに対して「応援してあげたい」といった感情を抱く者が多々存在するため。

4と5の点については、日本人全般及び日本のジャーナリストの弱点でもあるのだが、ある意味では長所でもあると思っているのだが、そういう精神的な幼さが、日本のコレクションの発展を阻んでいるということもまた事実だろう。

本気で東京村から、海外コレへの進出を考えるなら、どういう点を強化する必要があるのか、単なるプレゼンの場から、実商売につなげる方法、東京コレクション自体の国際競争力強化、あるいは、国民の税金を投入して行っているJFWという事業そのものの費用対効果の問題等々、論点は多岐に亘る筈だ。

このようなことを書かせて頂くのは非常におこがましいのだが、日本の東コレ取材の常連ジャーナリストの方々と、デザイナーさんとの関係性のあり方というか、まるで「売れないあの子達が可哀想」的な情緒的な気分に陥ってしまっておられるジャーナリストさん達のノリを見ていると、ちょっとした嫌悪感に襲われることがある。

哀しいかな、B級の者同士が寄り添って小さな「東コレ村」を形成しているんじゃないかな、と思って。

以前ファッションではない分野のブログで「記者の入替制を導入してはどうか」ということが話題になっていたことがあるが、ホント、同感なのである。デザイナーでオリジナル性と共に時代性をシャープに捉えることが出来ないものは表舞台から退場の憂き目にあうが、ジャーナリストにも、同様の厳しい評価が下って然るべきだと思うのだ。

こういう状況にある日本のコレクション報道を思うと、私は、一般の方、ないしは、業界人の方によるネットを活用したブログなどでの自由なコレクション批評に、非常に期待したくなる。

ほんと、現状、わが業界のジャーナリズムはお寒い状況なので、地方におられるような方、若い方でも毎日がんがん質の高い評論を書き溜めていかれれば、プロになれますよ、間違いなく。

親しいデザイナーにおもねるだけの報道ではなく、産地にも傾倒しておられた三島彰先生とか、ナイーブな感性が際立つ個性派・平川武治氏や、ファッション史の実証研究に基づく確かな分析力をお持ちの深井晃子さんに続くような、ヤングの心を惹き付けるテキストの書ける書き手が、そろそろ登場しても良い頃なのではないかと思いつつ、最近新刊がほとんど登場しない書店のファッションの書棚を今日も眺めたのである。

追記:日本人の幼いメンタリティ、日本人特有の優しさを、国際社会で戦うために直す、という発想よりも、それを逆手にとって武器にする、というやり方の方が、効果は出やすいのかもしれない。

日本人は、「個」で勝負するよりも、集団になってチームワークを生かした方が成果を上げやすい国民性だとも思うので。

ゴスロリファッションのような日本独自のユースカルチャーとか、TGC、神コレのような、リアルクローズのショーそのものの輸出とかはその好例だろう。

東京コレクションは、そもそも海外のコレクションと同じ土俵で勝負しない方がよいのかもしれない。

また、ファッション・ジャーナリストについても、赤文字系ファッション大好きなガーリーなマインドのカワイ子ちゃんを起用し、好きなように記事を書かせてみるとか、やり方も、ケータイで写真を撮って3行程度に感想をまとめて送信してガンガンネットにアップしていくとか(一般のブロガーが普通にやっているブログ執筆方法ですね、私もやりますが)、

「ジャーナリストとはかくあるべし、報道とはかくあるべし」という既存の常識に囚われないやり方を試してみると、読者との間に、「共感」やインタラクティブなやりとりが生まれてくるかもしれない。

2008年2月23日 (土)

日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その2)?

お待たせ致しました。3つ前のエントリ、「日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その1)?」の続きです。

「企業経営」と並んで、ファッションに関する報道で非常に重要なのが、「商品、店舗に関する報道」だ。その中にも、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、東京などの世界のコレクション情報と、実売向けの商品、店舗に関する報道もある。

(さらにもっというと、最終商品になる前の段階についての報道も存在するが、その点については今日は割愛したい)。

一般向けメディアは、基本的には商品、店舗に関する報道はほとんど取り上げてはくれない。余程新規性、話題性、公益性があるものでないと、一般紙のコンセプトにはなじまないのだ(但し、日経新聞にメンズスーツの話題というのは、読者ターゲットに合いやすいので、ちょくちょく掲載されているが)。

TVのスタンスはもう少し柔軟だろうが、話題性という要素が強くなる。批評、批判ということ自体が、TVの世界には元々あまり存在しないように私は思うんですよね。

雑誌になってくると、広告あるいは、編集ページにおいても広告出稿に対する御礼的なピックアップのされ方というのが圧倒的に多いと思う。

(但し、この世界でも、『装苑』さんのように広告ベースでなくとも若いクリエーターを積極的に取り上げておられるところもあるし、メンズのストリート系にしても、レディスのギャル系雑誌なんかにしても、常に新しく育ってきたジャンルの雑誌社さんは、敷居が低く新興アパレルと一緒に成長しようというスタンスのケースが多い。新しい媒体ほど、大概広告料も安い)。

当たり前のことだが、一般紙さんとTVさんは、アパレル企業が反社会的なことをしたり、商品やサービスが公序良俗に反するということがあった場合、報道する可能性があるが、「この商品、この店舗は、たぶん売れないですよ」ということは絶対に書いたりしないものだ。

民間企業が一生懸命知恵を絞って取り組んでおられる営利事業に対して、そういう主観的な要素が入る批評は、報道機関自身の記者が執筆するということはまずありえない。

ある意味で、それが自由に書けるのが、業界人でないブロガーの方の特権なんですよね。「お客様」の立場なので。例えばコンサルタント業なんかをやっておられる業界人ブロガーの方なんかの場合は、具体的な論拠を示さずそんなことを書いていると、プロとしての信用を失ったり、場合によっては名誉毀損で告訴される可能性もあるから、慎重に行動しなければならないだろう。

では業界紙はどうかというと、反社会的、公序良俗違反的事例については、例えば、ある企業さんが針が混入した商品を販売していた、といったことがあった場合、「それを自主回収した」という対策の部分までを含めて短い記事にまとめるだろうし、

新商品、店舗がいまひとつ伸びそうにないなと編集部が判断した場合は、それを文章で明示するのではなく、取り上げ方を小さくする、掲載を遅くする、あるいは、そもそも取り上げないといった形でそれとなく示す筈だ。

私は、前者の問題については、特定一社の特異な事例ではなく、業界のある一定の部分に共通する(再発する)可能性があると思われる場合は、きちんと調査報道すべきではないかと思っている。

後者の事例は、商品やお店が出来たばかりの時点で、消費者の目線はあったとしても、業界での実務経験のない記者が「あの新商品、新店はアカン」と言い切ってしまうのは非常に危険ではないかと思うところもある。

それは、へたをすると営業妨害になってしまう可能性もあるし・・・。

何より、アパレルの商品は、例えば家電や自動車なんかと違って、1モデルを量産する訳ではなく、すぐ次の週にはもう新商品をどんどん出していくものだし、お店だってどんどんMDに修正をかけていくものなので・・・。

今の時点で駄目でも、早い企業さんだと1か月後にはもうかなり変えておられる、というところもあるだろう。

ただ、未熟な記者の主観だけでものを言い切るのは問題だが、この辺を外部に代替してもらうという、うまいリスクヘッジの方法もある(WWDジャパンさんの「百貨店ミシュラン」という企画なんかはその典型例だ)し、取材先で、お買い物をなさっておられる方々の意見を沢山聞いたりアンケートを取ったりして、「消費者はこう言っておられますよ」という形でまとめるやり方もある。

少なくとも、最近はショッピングセンター(SC)などでもオープンして半年も経つと元気がなくなるところも増えてきているので、「フォロー取材」というのは絶対に必要だろう。

本当は、業界で商売がうまく行っておられる企業さんのところには、新聞に掲載されているどころではない沢山の情報が集まっておられる。ただ、どうしても自社の事業領域に近いところの情報だけを知っておられるケースが多く、ファッション業界の全体像のイメージを整理整頓するために業界紙をうまくご活用なさっておられると思うのだ。

だからこそ、儲かっておられるのに自ら積極的に情報発信されない企業さんのところに、記者はせっせと足を運んで成功の実態とその秘訣を聞き出して来る必要があるのだ。

最後に、コレクション報道について。

ひょっとしたらUGさんのおっしゃっておられるファッション報道というのも、こちらのことを指しておられるのかもしれないが。

コレクション報道の分野は、ファッションの企業経営や、商品及び店舗報道と違って、海外ほどではないが、まだ一般向け媒体で定期的に取り上げられるテーマの一つに位置づけられている。

特に、一般紙さんは、学芸部、家庭文化部のような部署で、コレクション担当の記者を置いて海外コレクションの報道をきちんと行っておられる。理由は、ファッションというのも、アートや音楽などと同様に、読者が人生を豊かにする上で必要な「文化」だと位置づけているからだろう。

ファッション雑誌の場合は、個々の雑誌によって位置づけは違うだろうが、モード誌さんなどの場合は読者の中にかなり業界人や、ヘア、コスメなどファッション業界に近接する業界のプロが多いことも意識されてか、毎回かなりのページ数を割いて取り上げられている。

さて、それなのに何故、強烈な報道がないのか?

一般紙さんについては、正直、朝日新聞さんのようにラグジュアリーブランドからの広告を得るために戦略的にファッション面を拡大しているところもあるが、記者育成の優先順位は社会部(日経さんの場合はもちろん経済記者)向きの人材ということになっているからだというのが大きいように思う。

正直、学芸部とか家庭文化部なんて部署は、社内のメインストリームから外れている。本当に優秀な人材が真剣にファッション報道に取り組めば、他のメディアにはない切り口の記事が出てくる可能性は高いだろう。

と書いているのには実は根拠があって、ある一般紙の友人記者が一時期ファッション担当になったことがあって、やはり、ピカイチだったんですよ。残念ながら、自分の周りにいる業界とナアナアになっている業界紙の記者さん達とは違う鋭さがあるなぁ、と思いました。元々知的レベルが高く読書量も多く視野が広く、若い頃からの鍛えられ方がハンパではないので、ぬるま湯につかっている業界紙の記者さん達は、本気で取り組まれればあっという間に追い抜かれてしまうと私は思いますね。

ただ、「ファッションに対する感性」、これは、正直、持って生まれたものがあって努力だけではどうしようもないものがあるように私は思うので、その資質もあり、ドレスコードの厳しい一般紙の中で後ろ指をさされようがはねのけられるだけの強靭な精神力とファッションへの愛があるというのが条件なんですが。

また、一見鋭さはないように見えて、雑誌のエディターさん達というのは、本当に凄いと思うんですよ。

企画のネーミングから、掲載する写真の選別、掲載の順番や大小、キャッチコピーに至るまで、雑誌の読者の心を掴むべく、細やかな気配りをなさっておられるな、というのを、非常に感じるのだ。

雑誌周りの世界におられる方は、アパレル業界以上に、「時代の空気」とか「消費者の心」に敏感なように思う。もちろん、この業界ほど広告中心に動いている世界はないが、だからこそアタッシュドプレスや広告代理店からの情報なんかもしっかり集めておられて、次に来る(=日本のマーケットで売れそうな)クリエーターの読みにもまずまずハズレはないように見える。

たぶん、『VOGUE NIPPON』にサラ・ムーア女史のような日本のエディターが出現しないのは、読者がああいう文体を雑誌には求めていないことを賢明な日本の編集長さん達は知っておられるからだと思うんですよ。『ヌメロ・トウキョウ』さんのようなトンガリ雑誌はやはり非常に苦戦しておられるように伺っていますし。

文章よりは、まず読者が見ているのは写真。それと、日本にもインテリジェンスの高い女性は増えてきているように私は見ているんですが、多分そういう方々の興味関心は、ファッション以外のところにあって、ファッション雑誌は息抜きとご自身のお買い物の参考にという目的で見ている、というのが、今の時代なんでしょうね。

この話題、もう1回続きます。

海外へ、ヤングの多い街へ行かなきゃ駄目だ

所用で代官山へ。

仕事でたまに代官山に出向くことはあるが、以前と違って最近は土日に代官山に出たいとは全く思わなくなった。

正直、どんどん雰囲気が「うーん」という感じになってきているんですよね。

前々から、平日の日中の売り上げの厳しさについては囁かれていたのだが、ここにきて、ポイントさんの「グローバルワーク」みたいなお店は別として、どちらもかなりご苦労なさっておられるのではないかという気がする。

20年前、10年前なら、都心には専門学校生、短大・大学生など、平日の日中に街をブラブラしている人達が沢山存在していた筈だ。

そういう、ファッションに一番関心のある年代のヤングの数自体も明らかに減っているし、社会の二極化で、お洒落したくても高いものは買えないという層の比率も増えている。

有力店が退店したり、アウトレットになっていたり、「もうすぐこのお店のクリエイティブ・ディレクターも契約が打ち切られるのか」と思ったり、2月ということもあるが非常に元気のないMDのお店を沢山見ているうちに、

ああ、やっぱり、もう海外に行かなきゃ駄目だ、海外に行きたい・・・そういう、突き動かされるような強い思いが心中に沸いてきた。

発展している街、元気なヤングが多い街・・・そこに行けば、痛い目にあったり、いろいろなことがあるのだろうけれど、自分が生き生きとし続けるためには、もう多分、日本の中にいるだけでは駄目なんだろうな、というのをここに来て物凄く感じています。

それはきっと、一定規模以上のファッション系企業さん達にも共通することなのではなかろうか。

日本には、まだまだそれなりの国力、経済力はあるけれど、一足先に成熟化した欧州に似た「普通の先進国」の地位に徐々に滑り落ちつつある。国内の潤沢なアパレル消費というのは、もう今後は見込めないのだ。

これからは、商圏をもっと広く取れる、「普通に」国境を越えていける企業にとっては、非常にエキサイティングで面白い時代になる一方で、国内にとどまる場合は、事業規模縮小、顧客ターゲットのエイジレス化=ヤング向けのシャープなMDは展開出来なくなることを覚悟しなければならなくなるのだろう。

中途半端なビジネスモデル、中途半端なスタンスの企業は、勝ち残りが厳しい時代になるのだろうと思います。

(すみません、2つ前のエントリの続きは、明日お送りします)。

2008年2月22日 (金)

アシメトリーな靴ーPUMA by MIHARAYASUHIRO、カンペール、ベルルッティー

本当なら昨日(もう一昨日か)のエントリ「日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その1)?」の続きを書くべきところなんだろうけど、またまた睡眠不足でやや疲れ気味なんで、そのテーマは明日か明後日に延期させて頂いて、今日は小ネタで勘弁してチョ。

この間、雑誌『FUDGE』の3月号をパラパラと見ていて、目にとまったのが、「PUMA by MIHARAYASUHIRO」、すなわち、PUMAと三原康裕氏がコラボしているスニーカーシリーズの新作だ。

左右の靴に異素材を使っており、赤や紺の切り替えが同じようにしてあっても、色が違って見えて、「あれっ」と思わせるデザインだ。

それでいて、左右が完全にバランバランなものにならずちゃんと調和が取れている。さすが三原氏のデザインだな、と感心した。

もう、この両者のコラボも結構長い筈、と思って検索をかけて確認したのだが、やはり、2000年からの取り組みでしたね。このコラボは、PUMAさんサイドにとっては、単なる一過性の話題作りではないから、これだけ長期間継続しているのだろう。

想像するに、多分その最大の理由は、三原氏が靴のデザイナーで、靴に関しては製造工程とか、機能面で押さえておかなければならないポイントとか、過去のアーカイブなどを非常に熟知しておられるからだろう。それに加えて、アート的なセンス、アートに関する知識も豊富な方なのだろうから、そういう稀有な人材とのコラボはなかなか止められない(代わりの人材が出てこない)ということになっているのではなかろうか。

これまでのカラーリングとか、柄の切り替えのセンスとか、靴裏のデザインや色使いなんかにも卓抜したセンスを感じていたが、今回の素材をアシメトリーに使うというアイデアには、さくら、やられちゃいました。これは、相当通好みだと思います。

ちなみに、靴の世界でアシメトリーというと、「確かアレがあったな・・・でも思い出せない」と思って検索をかけたら、私が思っていた「アレ」=「カンペール」はすぐに出てきたんですが・・・。

最近知ったことだが、高級紳士靴の「ベルルッティ(Berluti)」にも、アシメトリーなデザインのものが存在するんですよね!

公式ホームページの中にも掲載されている「ラピィエセ・ルプリゼ」というシリーズの中に幾つかそういう品番があるようだ。

この遊び心、本当に凄いなと心から敬意を表します。

現在の「ベルルッティ」の当主は、女性(オルガ・ベルルッティさん)らしいんですよね。これにもびっくりさせられた。オルガさんの靴は、紳士靴の決まりごとを理解しながらも、ファンタジックな味付けをほんのりと加え、既存の硬い商品には満足できないお客様を惹き付けておられるように私には見える。履き心地も多分素晴らしいんでしょうし、こういうセンスのある方にとっては、靴の世界は本当に面白くて仕方ないんでしょうね。

2008年2月21日 (木)

日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その1)?

1日お待たせしてしまって申し訳なかったのだが、UGさんの「日本のファッション報道は皆ヒモ付き。もっと強烈な報道をする人がいてもよいのではないか?」という趣旨のコメントに対する私の見解を記したい。

「日本のファッション報道が皆ヒモ付きではないか」というご指摘は、多分当たっていますよ。基本的に、メディアは販売収入だけでなく、広告収入で成り立っているものなので。

しかも、ファッションというのは、ある意味で商売の世界。雑誌や新聞も売れなければならないもので、そこに掲載されている服という商品も売れなければならないものとくれば、誌面に要求されるものが、読者に喜ばれかつ、売りにつながる内容・・・となってくるのは、自明の理だろう。

ざっくりとファッションジャーナリズムの状況をまとめてみたいと思うが、

大きく言って、「一般向け」と「業界向け」という2つのジャンルがあり、

1.一般向け・・・新聞、(TV)、雑誌、(ラジオ)、ネットニュース

2.業界向け・・・新聞、雑誌、ネットニュース(メルマガ)

という風に分類できると思う。

そして、それぞれに、社員であるエディター、ライター、カメラマン、ビデオジャーナリストさんと、フリーでやっておられる方の双方が存在する。

さらに、取材対象という観点からの分類では、大きく言って、「企業経営(マネジメント)」の分野と、「商品及び店舗」の2つになると思うが、後者の中にも「コレクション報道」と「実売向け商品、店舗報道」の2分野があるというのが私の考えだ。

UGさんがおっしゃっておられる、批評精神、批判精神の欠如は、「企業経営(マネジメント)」の報道にも、「商品及び店舗」の報道にも、双方に見られると思うが、

前者に関しては、一般向けメディアの場合、そもそも上場や店頭公開すらしていない家業的経営のアパレル企業は取材対象外となってしまうのだろうし、残念ながら業界外の一般の方のアパレル企業の経営問題への関心はまだまだ低いと思うので・・・。

やはり、業界紙ががんばるしかない・・・というのが、過去の時代の実情だったと思うのだ。

ところが、業界紙というのは、基本的に、読者=広告主=取材先が三位一体となっている媒体で、どうしても取材先との関係がなあなあになりやすいところがある。それでも繊維ファッションの世界は、業界紙自体の歴史が古く、取材先の社数も多いしそれを上回る読者数も抱えているので、一見、立派な内容の紙面を作っているように見えるのだが・・・。

自分もそういう世界に以前いたし、今も記者さん達とはかなりお付き合いさせて頂いているのでわかるんだけど、なんとなく、「業界一家」を成すというか、狭い業界の中での温かいお付き合いにぬくぬくして、緊張感のない関係になってしまっている、というところは否めないと思う。

正直、「一般消費者のため」ではなく、「業界」なり、「業界内の企業」を繁栄させたい、もっというと、守りたい、という論調はあるように思う。

だから、カシミアの不当表示の問題にしても、販売員が試着した服をお客様に販売した問題にしても、そこまで強く追求、なんてことはないんですよね。

業界内の状況がわかりすぎてしまって、「そういう風になるのも、わかるような気がする」という構図なのだ。本当はそこまでわかっているのなら、抜本的な対策まで示してこそ、クオリティ・ペーパーだと言えると思うのだが。

話は戻るが、一般紙やネットメディアを含め、アパレルの企業経営に関する報道が極めて少ない(日経新聞さんなどの俎上にすら載せてもらえない)という実情は極めて憂慮すべき状態で、業界内の各企業さんは自社のポジションを高めるために、自らネットを活用し情報発信を積極的に行う必要があると私は思っている。

このような状況では、業界内のB2B取引には当面支障はなくとも、リクルートはもとより、最近の進化した消費者のマインドからもはじき出されてしまうと思うのだ。

残念ながら、業界紙に載っただけでは駄目だ。それと、もう、新聞というメディアそのものの将来もわからない状態になって来ていると私は思うので、企業規模の大小を問わず、一刻も早く企業さん自らが自社の経営理念及び事業内容について情報発信していかれないと、存在そのものが認知されないことになってしまうのではなかろうか。

そういう個々の企業さんのアクションの集積がネット上で検索結果として現れるので、情報発信する企業数、そして情報発信の量全体で異業種に負けていれば、今の若い学生さんや消費者の皆様には、「えっ、日本にアパレル業界ってあったの?」という風に思われてしまう危険性すらあるのだ。

ヤバイですよ、皆様!

このテーマ、長くなりそうですので、明日以降に続きます。

2008年2月19日 (火)

2月19日ブログお休みです

今、まだ京浜東北線の中である。品川と大井町の間で急停車してヒヤリとしたのだが、今夜はまもなく動き始めたのでホッとした。
今夜は久々にニュースリリースを書いたりなんかして。ニュースリリースは、両国さくら宛てに時折頂いたりするのだが、一人の人間が読む方と書く方の両方をやっているというのは極めてレアなんじゃないかな。自分が記事も書いているんでよくわかるのだが、うちの会社のニュースなんて正直大したことは全然ないものだ。それでも皆様がうちによくして下さるのは、うちが半分公の会社で、中小企業のための仕事をしているからなのだ。
皆様の親切に感謝し、期待をうらぎらないように頑張りますp(^-^)q
昨日のエントリにUGさんから鋭いコメントを頂きましたが、お返事は明日にさせて下さい。これから家に帰って、ヨガの本かファッション雑誌を読みながらゆっくり休みます。

2008年2月18日 (月)

MODE PRESSの上間常正編集長が退社

今、自宅に帰って来てぼんやりしながらパソコンを接続し、「さて、MODE PRESSでファッションのニュースでも見るか~」と思って何気なくトップページを見て気づいたんですよね。

元朝日新聞記者で、MODE PRESSの編集長だった上間常正氏のブログへのバナーが、いつの間にか消えてなくなってしまっているではないか!

びっくりして検索をかけてみると、上間氏の退社のご挨拶が書かれた、2月15日付けのこんなブログが引っかかってきました。

◆AFPBB NEWS編集長・上間常正ブログ「さようなら、ではなくて

退社の理由は体調の問題とのことで、止むを得ないことであろう。嬉しいことに上間氏は、教鞭を取りながらジャーナリスト業は続けられるということなので、早く健康状態を回復され再び良質な記事をご執筆されることを心からお祈りしたい。

しかし、上間氏がおられなくなったMODE PRESSさんは、一体どうなるんでしょうか?スタッフの皆様には、ぜひ頑張って頂きたいですが。

ここからは、さくらのつぶやき。

ファッションジャーナリズムが主として対象としているラグジュアリーブランドなどのコレクション報道は、ある意味でWeb2.0的な発想とは対象の、情報をコントロールし上から発信して消費者の欲望を煽るという側面が強いものである。

その一方で、紙媒体からネットに移行してもなお、広告収入が見込みやすい(単純にトラフィックやアクセス数に依存しない、ファッション好きのターゲットさえ一定人数押さえておけばお金になり、しかも通販への誘導が可能である・・・)分野で、むしろジャーナリスティックな視点よりはビジネス面でのポテンシャルの高さがファッションのネットニュース、及びファッション系のポータルサイトを発展させていく原動力になるのではないかと私は思っている。

ただ、本当は、それへのアンチテーゼとまではいはないが、そういう流れとはちょっと違った動きとして、「みんなのファッション」「草の根のファッションネタ」のCGMみたいなものを、これまた街のファッション好きの何人かのネットワーカーやブロガー達が中心となって立ち上げていく、というのもあってもいいんじゃないだろうか(というか、さくらが知っている例でも、幾つかあるんですけどね)。

今、昔の毎日新聞さんの大阪本社版に、故・森南海子さんの「手縫いの旅」という連載が掲載されていたことを思い出しながらこのブログを書いているのだが、昔の新聞の家庭面・学芸面の良質な部分が、今のファッション狂想曲的な報道からは全く失われてしまっているということも、チラリと思ったりして。

せっかくネットという新しいメディアの中でアクションを起こしているのだから、「ファッション」「ファッション報道」とはかくあるべし、というステレオタイプ的な決め付けは本当はもったいないと思うんですよね。

それともう1つの切り口として、メディアそのものも、ファッションを対象とするメディアはネットメディアであっても雑誌同様、オリジナリティがあり、ハイレベルなクリエーションを目指すべきではないか、という考え方もあると思う。

これは、報道とか、CGMとはまた別次元の、今後の大きな課題だろう。

もっというと、CGMでクリエーション、という仕組み・仕掛けを構築できれば、最高に面白いと思うが。

やっぱ、20代で、ネットに自然体で馴染めてスピードとパワーと情熱のある人材じゃないと無理かな。そういう方、もしいらっしゃいましたら、そして何か始められる折には、ぜひ両国さくらまでご一報くださいませ。オバサンと一緒にネットとリアルを縦横無尽に駆け巡りながら遊びましょう(笑)!

エストネーション5年ぶりに新店ー銀座に2000平方メートル超ー(H20.2.13繊研新聞)

バタバタしていて、なかなかニュースのフォローが出来ず恐縮なのだが、先週気になった話題の1つが、2月13日(水)付けの繊研新聞さんに取り上げられていた、エストネーションさんの新店出店のニュースだ。

一般論から言って、セレクトショップという業態はかなり過当競争気味だと私は思っているのだが、出店場所が銀座の並木通りとなると、話は全く変わってくる。

現在既にその兆候が多分に見られるが、銀座は、日本人の富裕層に、アジアからの観光客という新たな客層を加えて、人口減で消費が縮小に向かう他のエリアのように沈むことなく商業地としての活気をキープ出来る立地である。

そういう恵まれた場所は、私の考えでは都内でもそう多くはないと思うのだ。逆に自分達が海外旅行をする際の行動を考えてみればよい。長期滞在するのならともかく、二泊三日、三泊四日程度の日程で行ける場所には限りがある。どうしても、ガイドブックに掲載されている知名度の高い場所に外国人は集まるようになるだろう。

観光地を除いた買い物スポットとしては、家電製品の秋葉原と、銀座、原宿~渋谷~(表参道)、新宿くらいまでが、恐らくメインになってくるだろう。

ということは、多少の出店コストがかかっても、このエリアに店舗を出店しておくことが、観光客、特にアジアからのお客様を取り込むための第一歩となる。

観光客と一緒のざわついた環境に日本の上顧客が満足するのか・・・正直、その問題には既に答えが出始めているのではないか。今や伊勢丹さんに行っても原宿に行っても聞こえてくるのは広東語や中国語だらけ。じわじわと、しかし確実に売り場の雰囲気が変容していっていることに、お客様も販売員も知らず知らずのうちに慣れてきているのである。

2008年2月16日 (土)

大阪の兄弟会社と、細川毛織さんの展示会

ふうっ、久々にパソコンからブログを更新します♪

昨日の話題で恐縮だが、うちの会社の兄弟会社の1つ、大阪繊維リソースセンターさん主催のテキスタイルの展示会と、同社と同じく泉大津市に本社のある細川毛織さんがレザーの縫製工場さんとご一緒に開催された展示会にお邪魔してきたので、その内容をちょこっとだけご紹介させて頂こうと思う。

リソースの展示会の方だが、参加しておられる方々のレベルが高かったので、いつもながらに楽しく拝見することが出来た。私がお邪魔している間にも、テキスタイル業界の有名人の皆様が続々と来場され、「さすが」という感じでした。

うちの会社の創業支援施設の1期生で、個人でコンバーターをやっていてメンズの某有名ブランドやら、若い女の子にメチャメチャ人気の高い某人気デザイナーズブランドなどに生地を卸しておられるA社さんにもバッタリ。さくら、こうハイレベルの方をほったらかしにしておいてたまに情報交換させて頂いたりご指導賜る方のが大好き(笑)なんですが、相変わらず、テキスタイル関係の展示会では彼にはよく会いますねぇ~。

樽井繊維工業(株)さんの大きなブロックチェックとか、妙中パイル織物(株)さんのまるでクレヨンで手描きしたような柄のジャカードベルベットとか、クラシックな雰囲気のブルー系のチェックのベルベットとか。

それと、中矢パイルさんの、たぶん直径が4、5センチはあるな、といった感じの、パイルの織で凹凸を出している水玉も可愛らしかった。インテリアにも、服地にも両方でいけそうな感じである。

中矢さんのところの生地は、私が時々買わせて頂いている某デザイナーズブランドさん(御三家の中のお一人の娘さんがやっておられるブランドである)で採用されているそうで、お話を伺っていて「え~、あのシーズンのあれもそうだったの、これもそうだったの」ということがわかり、感激致しました。またまた、店頭に足を運ぶ楽しみが増えたなぁ、と。

いわゆるヤング向けのMDブランドとか、ギャル系のプライスゾーンの低いブランドと、クリエーターズブランド、百貨店や専門店向けのプレタブランドとの最大の違いは、テキスタイルの付加価値の差にあると思っている。品格のある生地、個性のある生地は、自ずとアパレルデザインを担う側にも、それなりに背筋を但し真剣にデザインに向かい合うことを求めてくるだけのパワーを秘めている。

そして、そうやって良い生地と良いアパレルデザイナー(さらには良い縫製工場)が向かい合うことで出来上がった服は、着る側の背筋をもしゃんと正してくれるものなのではないだろうか。

疲れている時なんかに、良い素材の服に身を包むと、何だか元気になれるんですよね。香りと同じで、テクスチャー、手触りの良さ、冬なら暖かさ、夏ならひんやりとした涼しさが体を癒してくれるというか。

なので、私は決してリッチな人間ではないんですが、安可愛いお洋服だけでなく、自分がしっかり働いたお給料でそれなりのプライスでも自分が気に入った価値ある価格の価値ある服を買うことは一生止めないのではないかと思っております。

続いて、細川毛織さんの展示会へ。

今回の細川さんの展示会は、大阪でレザーの縫製をやっておられるNIKSさんとの合同展示会だった。バイヤーの方のご来場の合い間を縫って見せて頂いていたので、NIKSさん側のお話はあまり伺えなかったのだが、既にセレクトショップでヒットになっているという、国産の馬革へのプリントや加工で洗いをかけたブルーデニム風の味わいを出しているブルゾン、ジャケット、パンツや、赤のライダースジャケットなどの商品が揃っており、どれもこれも、即セレクトショップの店頭でそのまま売れていくだろうといったものばかりだった。

NIKSさんのデザイナーの方が、細川さんのデザインを手掛けておられる方と同じ方で、この方は実務経験も豊富で非常に優秀な方だなと私は感じているのだが、そのご縁で、2社合同での展示会と相成ったそうである。

1点、レザーと布帛のコンビの商品も展示されていたが、浮きや不自然な部分がなく、非常にパターン、縫製が綺麗だったのにびっくりした。

細川さんの方はというと、色を黒だけに絞り、細川毛織さんのところの素材の上質さ、しっとりとした質感(「ノーブル」という形容がぴったりの、本当に上質でエレガントな、つらの良い生地である!)や、同じ黒でもそれぞれに味わいや微妙な色味が違う黒であるということがわかるような商品構成になっている。

デザイナーの方も、「細川さんの素材は非常に良いものなので、へたなデザインを加えるとその良さが死んでしまう」とおっしゃっておられたが、とはいうものの、大人の男性が好むディテールや、日本人の男性の体型にあったパターンが工夫されていることが、1点1点の商品から見て取れる。

男性バイヤーの方が、来場されるやいなや、パッ、パッとハンガーに掛かった服に袖を通しておられたが、その気持ちは非常によくわかりましたね。余分な言葉はいらない、早く着て見たい、という感じなのだろう。

今回は、細川さんのブログ「創業明治四十三年 細川」の中でも紹介されていたのだが、

・表シルク、裏カシミアのフリース!(手触りが良すぎ。トロトロなんだもの~)。

・シルク100%のカットソー(これは生地も凄かった。両国では、何故かこういう方向に行かないんですよね。王道のエレガンスとはちょっと違う路線の方が多いように思うんで。細川さんのところの生地は、へんなくせをつけないで勝負しておられる、ど真ん中のエレガンスなのだ。パターンも、袖付けを少し前に振って、前肩気味の人が多い日本人にあったものにしてあって、非常に着心地が良さそうだった。この品番は、白も欲しいです)。

・綿シルクのブルゾン(これもさくら的には、なかなか将来性がある面白い素材だと思ったのだ。不思議な感触の素材で、社長が教えて下さったのだが、タテ方向には張りがあるのに、ヨコはくたっとしている)。

以前の展示会で拝見したものも含めて、ひと言で言って、

この素材、この洋服達を家に 「連れて帰りたい」

・・・と、思ってしまったのでした。

あ~、本当に触っていてその感触にうっとり、というか、それぞれに違う質感にほれぼれしてしまうというか、至福の時を味合わせて頂きました。

細川さんのアパレル事業については、昨日のブログにも少し書かせて頂いたのだが、既に有力な売り先が決まり、今後は各売り先の方々とのパイプを太くして消費者の方にしっかりと支持して頂く、という段階に入っておられるようだ。

2次製品事業そのものの目標を今後細川社長がどのくらいのところにまで置いておられるのかはわからないが、同社はもちろんテキスタイルメーカーでもある訳なので、高感度高品質のテキスタイルの開発をこれまで以上に進めて頂きたいな、という風に私は思っております。

社長ご自身が自社でレディスをすぐに、というのは、お考えではおられないようだったのだが、個人的にはヨーロッパにはない、日本独自の繊細さを有する同社の生地を使ったレディスというのも、非常に見たいんですよね。

例えば、細川さんの黒のウールは、フリーダ・ジャンニーニの「グッチ」とか、「ランバン」、「アルマーニ」のレディスでスーツやコートになったら、素晴らしいものになるのではないだろうか。(日本のクリエーターさんやブランドさんすみません。何か私の中では、やはり海外の王道エレガンスが似合うイメージがあるのだ)。

アパレル事業と合わせて、テキスタイルメーカーとしての細川さんの益々のご発展を、心よりお祈りしたいと思います。

2008年2月15日 (金)

ラーメン食べて寝ます

最近週末になると、移動の電車の中で爆睡することが多い。今週は毎日残業だったので、いよいよ睡眠不足が極まって、ほとんど電車を乗り過ごしそうになるほどスヤスヤと眠ってしまった。移動の合間に勉強しようと思ってバッグの中に忍ばせていた中国語会話のテキストも、ほとんど用をなさない状態である。
今日は大阪の兄弟会社と、泉大津のテキスタイルメーカー・細川さんの展示会にお邪魔してきたのだが、レポートは明日に。皆様ご承知の通り、細川さんはさくらが陰ながら応援させて頂くまでもなく、既にかなりの売れっ子さんになっておられますので、細川さんの展示会のレポートはこれで最後にさせて頂くかも!楽しみにお待ち下さい。
最近ケーエム縫製の水谷社長のブログに刷り込みされたのか、ラーメンが無性に食べたくて仕方がない。明日はお休みだし、蒲田でにんにく入りのチャーシューメンを食べてゆっくり寝ます。

今の時代のリアルって?

roomsを代々木第一体育館に見に行った帰り、地下鉄の代々木駅で、ランバンの今シーズンの新作バッグ、例のアルベール・エルバスの描いたイラストがプリントされたものを素敵なマダムが持っておられるのを見掛けた。いいなあ(^-^)。プリントとアート満載の春ですねぇ。
さてさて、最近残業続きなので今日もケータイで帰りの電車の中でブログを書いているので、短文でご容赦を。roomsさんに、専門学校生が派手なコスチューム風の服を出展しておられたのだが、そういうのって、今という時代にリアリティがあるスタイルなんだろうか?
単なる明るい遊び感覚のコスプレは、今やセカンドライフのような仮想社会の中や、SNSのアバターでも十分可能、というか、リアルより新しくて新鮮な感情すら味わえるのではないだろうか?
彼ら・彼女らの服を見て、何だか強い違和感を感じずにはいられなかったのだ。「異端」「異形」の民向けのゴスロリ服、即ち心や体の強い傷、どうしようもない感情を覆い隠すための服というものには、今も私はリアリティを感じるんだけどね。
今の時代、リアルの世界でなくてもデザイナーやクリエーターにはなれる。むしろ、リアルでない世界の方が制約が少なく自由に羽ばたけるところも大きいと私は思うのだ。
選択肢が昔より増え、ファッションよりニーズが多い分野が他にあるというのに、彼ら・彼女らは何故わざわざファッションという表現手段を選んだのか、聞いてみたかったが波風が立ちそうなのでやめておいた。

2008年2月13日 (水)

離陸の年に

今日、待ちに待ったうちの会社の三番目のホームページをリリースしました。皆様、本当に長い間お待たせして申し訳ございませんでした。今夜は、これまで半年間、試行的に実施してきたネット通販の会員制研究会で初めて少し大規模に募集をかけて入会説明会を兼ねたセミナーを実施したんですが、早速何名様もの方にご入会頂き、喜んでおります。
非常に優秀で人間的にもすばらしい先生にたまさか巡りあったという幸運からスタートした事業ですが、今年はいよいよ離陸の年になりそうです。
勉強会、そして共同企画など、質の良い事業を連発して参りますので、皆様楽しみに待っていて下さいね。さくら、本当に久々にo(^o^)o・・・ワクワクして参りました。乞うご期待!

新宿ルミネ1のCDショップ・新星堂が閉店

新宿によく行っておられる方、通勤・通学圏の方はご存知だと思うけど、新宿ルミネ1の5Fに入っていたCDショップの新星堂さんが、1月27日で退店されちゃいましたね。

歌手の及川光博さんのホームページでも、この話題が触れられていましたので、ご参考までにご紹介させて頂きます。

バラ色帝国

このお店に限らず、最近首都圏のどこのCDショップに行っても、明らかにCDの売り上げは落ちてきているな(つまりは、音楽の購入はPCのiTunesやケータイの着うたのダウンロードに置き換わってきているということ)を感じていたのだが、いよいよ来るべきものが着始めたな、という感じである。

さくらは蒲田に住んでいるので、間もなく駅ビルさんがグランデュオに生まれ変わってオープンするのを待っているのだがが、実は密かに、「リニューアル後はCDショップはなくなっているかも」と思っていたりなんかする。

かつては、書店と並んで「シャワー効果」を狙って大面積のCDショップを駅ビルさんやファッションビルさん、SCさんはこぞって誘致したものだったが・・・。

今まさに、ヤングをひまつぶし目的で集客できる有力な業態の一つが、急速に没落しようとしているのだが、その反面、CDショップの跡地を担うような業態、例えばワールドさんの「イッツデモ」であったり、フランフランさんの「アバウトアガールバイフランフラン」であったりとか、渋谷109の8Fに新しく出来た「SBY」とかいった業態をリリースしていく絶好のチャンスなのかもしれないですよ、皆様。

2008年2月11日 (月)

【ポッドキャスト】話題性十分、実はボリュームも厚い手堅い品揃えー阪急百貨店メンズ館ー

皆さ~ん、大変お待たせ致しました。2008年2月1日にオープンしたばかりの、阪急百貨店メンズ館のレポートです。

ポッドキャスティングの中で触れなかったんですが、3Fの「ジェントルメンズスタイル」のフロアが唯一、価格帯が高くしかもアダルト向けの品揃えになっていて集客が懸念される部分なんですが、このフロアの真ん中に、「ブックストア&カフェ・ザ・ロビー」を設けておられるのは、なかなかうまい店づくりだなと思いました(但し、ブックコーディネーターに依頼されたサブカル本の集積は、ちょっと見え見えっぽくて、さくら的にはもう飽きちゃったな、という感じなんですけどね・・・笑。もう少し、理系本とか、スポーツの本とか、切り口が違ったものも入れられてはどうでしょうか?)

もう1点、ポッドキャストの中で、お兄系メンズブランドのいわゆる「バッボブ」さんの正式な名称が「バッファローボブズ」なのか、「バッファローボブス」なのか、という話を出しましたが、やはり、「バッファローボブズ」が正しかったですね。念のため、「バッファローボブズ」さんの公式ホームページをご紹介しておきます。

では、まずはお写真から。

その1:梅田名物、「HEP FIVE」の大観覧車

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その2:少し離れたところから写した、阪急百貨店メンズ館の入り口

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その3:もっと近づくと・・・。

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その4:5Fの「ルイス」で買った「GRIGIO」のTシャツ。プリントの上に文字が刺繍されております。1万円でちょっとおつりがくる値段だったかな?

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それでは、ポッドキャストをどうぞ。お時間は、16分強です。

「2008_02_11_13_02.mp3」をダウンロード

ブックオフさんの古着店「B・Style」が2時間待ち

せっかくの3連休だというのに、切迫した心持ちで仕事に励んでいるのだが、その合い間に、「溜まってきた安可愛い雑貨やアクセサリー類を少し売ってくるか」と思って、京急電車に飛び乗って川崎へ向かった。

モアーズの中に、「ブックオフ」というか、厳密に言うと本やCDの買取をやっている「ブックオフ」の隣に、同じブックオフコーポレーション(株)さんの系列の古着店「B・Style」があって、DCブランドやプライスの高いもの以外は、たまにそちらに持ち込んだりしているのだが・・・。

今日の午後3時半頃、川崎の「B・Style」は何と2時間待ち!ひえ~っという感じである。

そんなに待っていたのではその間何も出来ないし、今日は午後6時過ぎに宅急便も2つ届くことになっていたので、諦めて潔く自宅に引き返しました。

私はそこそこ本を読む方なので、蒲田の「ブックオフ」には本が10冊たまると売りにいくようにしているのだが、そちらのお店の方は、最近ちょっと客数が落ちてきているように思うんですよね。ついこの間も、たったの10分待ちですぐに売ることが出来たように記憶している。

活字離れ、というか、必要な情報はネットで取ったり、ティーンは小説もケータイで読むようになって、書店で本を大量に買うのはビジネスパーソンの限られた層だけになってきているような気がするし・・・。

CDなんて、明らかにケータイやiPodへのダウンロードに取って代わられていると思うんですよね。

漫画すら、私もそうなのだが、結構ケータイで読むように変わってきている部分がある(一部のケータイ漫画サイトは、フィルタリング規制に引っかかって、見えなくなっているそうであるが)。

要するに、「ブックオフ」さんの本業部分の本・ソフトに関しては、活字離れと、ネット上で流通しているコンテンツであるため、徐々にモノとしての在庫を自宅に持つ必要がなくなりつつあるのかもしれない。

ところが、である。アパレルの古着買い取り部門の、この盛況振り。ホント皆さんのタンス在庫は、もうお腹いっぱいの状態なんですね。

まあ、少しでも換金したいというのもあるにはあるが、不要なものは誰かにまた着てもらおう、という気持ちがあるだけ救いだなぁと思うのだが・・・。

まだまだ着られるものがこんなに一杯・・・ラックにぎゅうぎゅうに詰まった商品を見て、昔自動車のCMで「モノより思い出」というキャッチコピーがあったのだが、それのもじりではないが、「モノより幸せ」なんてフレーズが、ふっとアタマの中に浮かびました。

一度買った服がぼろぼろになるまで大切に着るのではなく、安可愛い商品を毎月のようにどんどん買い換えるという流れが日本に出てきたのは、多分90年代半ばの平成ブランドの時代だと思う。既に80年代からその萌芽は見られたが、服は単なる物的価値を持ったものではなく、トレンドという「情報」の結実でもあり、その「情報」が、10年前とは比べ物にならないスピードで回転していく=多品種小ロット短サイクル、いわゆるQRの仕組みの中で、「情報」があっという間に陳腐化し、お客様はまた次のお気に入りを買い求める、という流れが確立したのだ。

ただ、幸いだったのは、気に入らないものを廃棄するのではなく、昔からあった古着屋に加えて、2000年前後からネット上にC2Cのオークションが登場したり、DCブランドや高級ブランド、アメカジの人気ジーンズなどでなくても何でもコンディションさえ良ければ買い取ってくれるブックオフコーポレーション(株)さんの「B・Style」のような業態が登場してきたことである。

こういうC2Cの仕組みが、多少なりとも、大量の洋服ゴミの山から何点かを救済していると思うと、少しだけほっとした気持ちになれます。昔と違って、売るだけでなく、古着を買うことに抵抗感のない人も増えてきているように思うので。

話は戻るが、7点持っていった商品のうち、数年前に確か横浜ルミネの「ルージュ・ヴィフ」で買ったように記憶している紫のスパンコールの花のコサージュ(1,000円だった)と、これも3,4年前に、大阪に出張した時に梅田の阪急の「アンタイトル」で買ったピンクの幅太のサッシュベルト(これは確か6,900円?)は、「やっぱり止めとくか」と思い直して、そっとタンスの中に戻したのでありました。

2008年2月10日 (日)

二友会の飲み会に参加

今月は春物の立ち上がり月だし、展示会もいろいろあったりするので(おまけに連休はあるは、29日までで日数が少ない!)、月初からテンヤワンヤである。

そんなバタバタの合い間を縫って、実は今週(というか、もう先週か)、阪急百貨店梅田本店のメンズ館をダッシュで見て参りました。3連休のうちに、本当に久々、みんなから「両国さんもうアレは止めちゃったんですか?」とまで言われておりましたポッドキャストで感想をアップしたいと思っておりますので、皆様今しばらくお待ちください。

さてさて、ミズミズさんこと、ケーエム縫製の水谷社長のお誘いで、布帛の縫製工場の二世の皆様のグループ・二友会さんのセミナーに参加・・・

するつもりだったのだが、本業の仕事の方が大変な状態になってしまっていたので、申し訳なかったのだがセミナーはパスさせてもらって、二次会の飲み会からJOIN致しました(^^;;

二友会の山の手方面の数社の方々(G.T.君のご実家とか、中国語にはまっておられるSさんとか)には、随分前からいろいろお世話になっていて、地方の量産型タイプの工場さんしかあまり知らなかった私は、都市型の縫製工場さんならではの高感度多品種小ロット型のものづくりのノウハウや、人材の採用・育成の方法、そして、経営者の皆様の非常に勉強熱心な姿勢から、大いに刺激を受けていた。

2年程前に、会の皆様と、両国の方も交えて、地方のある有力縫製工場の社長を囲んで、ちゃんこ鍋に舌鼓を打ったこともございましたしね。

2次会場の亀戸の「ざうお」に遅れて到着{その前に場所がわからず、あちこち電話しまくって大変に失礼致しましたm(__)m}したところ・・・やっぱり、顔見知りの方が多かったです。皆様も結構さくらのことは憶えて下さっておりました(^^)

セミナーでネット活用についてお話しされたという(株)アイポケット代表取締役の赤澤渡氏もおられて、少しお話を伺うことが出来たし、水谷社長や、以前から懇意にさせて頂いている社長さん方とも久々に業界ウラ話や、今後の夢などについて語り合うことが出来たので、良かったです。最後は、デザビレの鈴木村長や、下町・埼玉チームの皆様と浅草にまで繰り出しました(^o^)

皆様のお話を伺いながら思ったこと。

縫製工場のネット活用に関して言うと、富山のレスターさんなどに代表されるような、B2Cモデル(消費者からよさこいソーランのチームウェアなどの受注を直接受け、販売)の成功が先行している。

このモデルの良さは、B2Bと違って、発注があった時点でそれは確実に市場のニーズがあったということであり、入金が手堅く、しかも、お客様を自社で育てていける、というところにある。

現在のシュリンクするアパレルマーケットの現状、また、平均値だけを取ればどんどんアパレルの市場価格が下方に下がってきている現状を思うと、直販で大手が参入しにくい分野を固めるというのは、極めて正しい戦略だという気がする。

ただ、都市型の縫製工場さんで、元々感度の高い商品を手掛けていた企業さんが一足飛びにB2Cに行こうとするとハードルが極めて高くなる(ブランド力のない商品はなかなかネットでは売れにくいし、かといって感度レベルを下げると工場の手が落ちる)ということがあるので、まずはB2Bから、というのは、現実的だろう。

先日お電話で水谷社長にも申し上げたのだが、日本の縫製工場さん同士はライバルでも何でもなくて、皆さんで情報発信をされたって全く構わないくらいだと私は思っている。それくらい、情報は不足しており、海外生産の問題を考えなければ今やキャパだって完全な不足状態なのだ。

情報発信で直接デザイナーやアパレルとのネットワークを構築する。その数が増えるということは、浮き沈みが激しいアパレル業界での大きなリスクヘッジになる。

取引先の数を増やせ、ということを、私が尊敬するITジャーナリストの上村孝樹氏も力説しておられるが、どうしてもまとまったロットが出る先にばかり目が向きがちなわが業界の皆様にも、このことは声を大にして申し上げたいなと思うのだ。大ロットは大手商社が海外に、というのが時代の流れになっているので、非効率に見える小さな商売にこまめに対応出来る仕組みを確立しなければ、日本国内で勝ち残ることは難しいと思う。

B2Bでも、新規を貪欲に取りに行く。酷な言い方かもしれないが、その中には、育たない先も出てくるだろうが、それだからこそ尚更、常に新規をどんどん開拓する必要があるのは、本当はB2Cだって全く同じことなのだ。否、B2Cビジネスの方がもっと熾烈に小まめにそれを行っている筈。

B2Bのいいところは、取引先が増えるにつれ、商品企画(デザイナー及びマーチャンダイザー)や営業のプロなどとの人脈が構築できるということだ。それと平行して、自社の中にもアパレルMDやアパレル営業のノウハウを計画的に蓄積していけば、将来的に、自社オリジナルブランドを立ち上げ売上高の1割ないしは2割を、という夢も、夢ではなくなる筈だと思うのである。

PS.皆様のブログもご紹介しておきますね。

◆都内の縫製工場 ボンローブ経営&サーフジャンキー

◆どうすれば会社とブランドが育つか?

◆「縫製工場が地球を回す」ケーエム縫製社長ブログ

2008年2月 8日 (金)

良いお店の価格戦略、商品展開計画は緻密

アメリカのサブプライムローンの問題で今年になってから不景気風が一段と増したことで、世の中全般的には、商品価格を抑えようというムードが強まっているように見える。

ただ、よくよく売り場を見ると、物凄く面白いことがわかるというか、良いお店、売れているお店の価格戦略というのは、そんなに一律に単純なものではなかったりするんですよね。

例えば、ショコラティエ・ブームに沸くバレンタイン商戦。百貨店のチョコレート売り場に行くと、5,6年前に比べて500円だの800円だのといった、義理チョコ価格の商品は大幅にカットされ、たった4粒で2,000円、だけどお味の方も超一流という、インポートのブランドが沢山軒を並べているのに気づく筈だ。

このカテゴリでは、明らかに平均単価は上昇していると見て間違いないだろう。

似たような現象は、元々の1点単価がそんなに高くなく、生活に潤いを与えてくれるもの、プチ幸せ感が味わえる商品には軒並み見られる。例えば、アロマ・キャンドルとか、香りのよい石鹸とか。

不景気だからといって、ありとあらゆるものを我慢し節約一筋になれる程現代人はストイックな存在ではない。むしろ、あるところで我慢している反動を、別のところで発散したいなぁという心理が働く部分もあると思うので、特に百貨店さんなどでは、食品とか生活雑貨系の小さな商品の感度をしっかり上げていかれるというのは、正しい戦略だと私は思うのだ。

ただ、当たり前のことだが、ここに来て動きにくくなっている商品ももちろんあるだろう。メンズのマスの分野なんかは、やはり不景気になるとテキメンその影響が出て来始めているかな、と思うところもあって、良いお店は、早くも手を打ってきていますよね(阪急さんのメンズ館が裾値はそのままにしておられるというのも、その好例だろう)。

ちょっと話は変わるが、同様に、商品展開計画というのも、カテゴリによって全く変わってくる。

今、店頭に行くと、トレンドセッターの多いお店ではハンドバッグは春物を全面に押し出している筈だ。コスメの次に、雑誌でもアパレルより必ず先に紹介されるのは、少々寒い時期でも売りやすい商品だからである。

ところが、同じ服飾雑貨でも、靴は実需対応、という面が強い。特に、北国の方へ行けば行く程そうなる。

今年みたいに寒い2月に、今、ポップなビタミンカラーの春物のサンダルを履いておられる方を見たら、メッチャ尊敬しますよね。一般ピープルは、まだまだブーツ。そして店頭でも、バーゲンの時しか高い靴は買えない客層や、ふと思いついて「そういえばそろそろあのブーツ、くたびれてきたから一足買っとこうかしら」という気になった主婦など向けに、残った冬物、サイズ欠けまくりの商品を売り切っていく時期なのである。

ただ、靴の中でもスニーカーはまた別だとか、細かく見ていくときりがないくらいなんですが、こういう不景気な時期に在庫ロス、機会損失ロスを最小限に抑えるためには、カテゴリごと、アイテムごとの緻密な商品展開戦略を持つこと=リテイルMDの考え方が非常に大切だという気がしてならない。

2008年2月 7日 (木)

2月6日ブログお休みです

・・・とタイトルに書いたけど、もう7日ですね。
飲み食いのしすぎで、またまた体重計の針が右に寄って参りました。そろそろ走らねば(苦笑)。
体重と合わせて、仕事の山もダイエットしたいものです。
2日連続ですみませんが、ブログお休みさせて頂きます。

2008年2月 5日 (火)

2月5日ブログお休みです

明日2月6日は、中国の大晦日で、7日がお正月なんですよね。「新年好」(中国語で、明けましておめでとうございます、の意)の季節である。旧正月前の作り込み、今年は雪のため大変だったようですが・・・川上の皆様、本当にお疲れ様でした。
さて、店頭の方も春物の本格的な立ち上がりの週を迎え、さくらの首もまたまた回らなくなって参りました。今、会社の方で、事業の大幅なリニューアルをやっているので、そちらの詰めにも追われております。
来月以降、今まで以上に皆様に喜んで頂ける企画を連発できると思いますので、楽しみに待っていて下さいね。
ということで、ブログお休みさせて頂きます。

みんな違って、みんないい

最近、繊研新聞さんとWWDジャパンさんの、メンズコレクションの論調が結構違っていて、読んでいて面白いですね。

WWDさんの方は、記者さんが変わって、ある意味ベタというか、非常にわかりやすい文章と写真のセレクションになってきたなぁと。

それに対して、繊研さんは、コレクションの作品の素材や色、デザイン、ディテール、小物使いなんかをかなり細かく見ておられますね。ピッティ・ウォモのレポートの方は、非常に服を良く知っておられる方のセレクションだなぁ、というか、通好みの味わいを感じる。

なかなか対照的で、この辺をプロのバイヤーさんなんかがどのように見ておられるのか、興味深いところである。

さくら的には、実はレディスと違って、メンズでは断然、こういうパリコレ、ミラノコレには出てこないようなジャパニーズ土着系「リアルクローズ」派=お兄系が大好きなんですよね(笑)。ホント、お兄系のブランドをプロデュースしたいくらいなんですよ。田舎っぺだからというのもあるんでしょうが、今や、セレクトショップ向けのこじゃれたバカ高い服には正直あまりリアリティを感じない部分があるのだが・・・。

まあ、人それぞれの見方というのがあって然るべきだと思うんですよ。メディアは、やはり元気なところが複数ないと絶対に駄目ですね。

2008年2月 3日 (日)

雪の日曜日、店主の心くばり

今日の日曜日、東京は朝から雪が降って大変な一日であった。今は雨に変わったので、ほっとなさっておられる皆さんも多いと思うが。

土日がお休みのサラリーマンはいざ知らず、ご商売をなさっておられる方々はこんな日でもお店を開けなければならないので大変である。

うちの自宅の近所の商店街では、日曜日を定休日になさっておられるお店も結構あるのだが、常日頃から日曜も営業なさっておられるところは、もちろん定刻にはシャッターは開けておられた。

気の利いたお店は、客足がひと段落つく午後3時頃には、店頭の雪をほうきで掃いておられた。お客様がお店に入りやすく、かつ、万一それ以降も雪が止まなかった折、明日の朝それが凍るという最悪の事態を防ごうという心くばりである。

今日定休日になっておられるお店でも、わざわざ店頭のお掃除だけはなさっておられるお店もあった。この辺が、職住近接の良いところだと私は思うが。

真剣にご商売をなさっておられれば、自分のお店が一番可愛く、そして、お客様のことが何よりも気になるはず。不測の事態が起これば、居てもたってもいられないというお気持ちになられるのだろう。

その一方で、何もせずほったらかし、というお店さんも、もちろんある。いろいろと個人的な用事などもあるのかもしれないし、「この雪はいずれ雨になるだろう」という読みもあるのかもしれないのだが・・・。

何となく、こういうところに、お店としてのやる気の差が大きく出てくるように、私は思うんですよね。

今日私はネットで探した業者さんに粗大ゴミを取りに来て頂くよう依頼していたのだが、こういう天候なので、その方は朝8時半には私のケータイにお電話をしてこられた。サービス業もそうだし、ネット通販の世界でも、多分首都圏の今日のような天候を見て、消費期限があるものなど、日曜必着でどうしてもお届けしなければならない商品を発送されたネットショップの店長さん達も、宅配便の業者さんに念のためお問い合わせされるなどのアクションを起こされたのではないかと推察される。

ネットという新しいビジネスツールを活用して貪欲にお客様を開拓なさっておられる方々に比べて、旧来型の実店舗さんは、お客様とのやり取りがワントゥワンでない分、最近は脇の甘さが目だってしまうなぁ、という気がしてならないんですよね。

ただ、実店舗さんでももちろん、こちらの期待以上のアクションを返して下さるお店さんは存在する。今日はあるドラッグストアさんで、扉のない広い間口の入り口からびゅうびゅう寒風が吹き込む中、頑張ってレジを守っておられるパートの女性の方に「大変ですね」とお声をかけたら、「仕事なので、頑張ります!」という元気なお返事と共に、保湿クリームや殺菌ソープなどの試供品をオマケして下さった。

日頃そのお店で試供品を頂いたことは一度もなかったのだが・・・。雪の中わざわざ来店して下さったお客様への感謝のしるし、ということだとしたら、ちょっと気が利いていますよね。

仮にそうではなかったとしても、寒さに負けず元気な笑顔を返して下さったということだけで、ポイントはぐんと高くなったんですよね。

2008年2月 2日 (土)

障害者雇用率、ユニクロ首位・厚労省調査(H20.2.2NIKKEI NET)

今日付けのNIKKEI NETさんの記事によると、ユニクロさんの、フルタイム従業員に対する障害者雇用率は7.43%ですか。これは凄い数字ですね。

いわゆる“普通”のファッション系企業で、このように障害者を積極的に多人数雇用なさっておられるという話は、少なくとも私は今までは耳にしたことはない。

社員の採用、教育ということをどのように考えるのか、これは、急速に成熟化・高齢化に向かう日本において、益々重要な課題になってくると思う。こういう雇用に対する姿勢を見ても、ユニクロさんはやはり超勝ち組だという気がしますね。

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