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2008年2月 3日 (日)

雪の日曜日、店主の心くばり

今日の日曜日、東京は朝から雪が降って大変な一日であった。今は雨に変わったので、ほっとなさっておられる皆さんも多いと思うが。

土日がお休みのサラリーマンはいざ知らず、ご商売をなさっておられる方々はこんな日でもお店を開けなければならないので大変である。

うちの自宅の近所の商店街では、日曜日を定休日になさっておられるお店も結構あるのだが、常日頃から日曜も営業なさっておられるところは、もちろん定刻にはシャッターは開けておられた。

気の利いたお店は、客足がひと段落つく午後3時頃には、店頭の雪をほうきで掃いておられた。お客様がお店に入りやすく、かつ、万一それ以降も雪が止まなかった折、明日の朝それが凍るという最悪の事態を防ごうという心くばりである。

今日定休日になっておられるお店でも、わざわざ店頭のお掃除だけはなさっておられるお店もあった。この辺が、職住近接の良いところだと私は思うが。

真剣にご商売をなさっておられれば、自分のお店が一番可愛く、そして、お客様のことが何よりも気になるはず。不測の事態が起これば、居てもたってもいられないというお気持ちになられるのだろう。

その一方で、何もせずほったらかし、というお店さんも、もちろんある。いろいろと個人的な用事などもあるのかもしれないし、「この雪はいずれ雨になるだろう」という読みもあるのかもしれないのだが・・・。

何となく、こういうところに、お店としてのやる気の差が大きく出てくるように、私は思うんですよね。

今日私はネットで探した業者さんに粗大ゴミを取りに来て頂くよう依頼していたのだが、こういう天候なので、その方は朝8時半には私のケータイにお電話をしてこられた。サービス業もそうだし、ネット通販の世界でも、多分首都圏の今日のような天候を見て、消費期限があるものなど、日曜必着でどうしてもお届けしなければならない商品を発送されたネットショップの店長さん達も、宅配便の業者さんに念のためお問い合わせされるなどのアクションを起こされたのではないかと推察される。

ネットという新しいビジネスツールを活用して貪欲にお客様を開拓なさっておられる方々に比べて、旧来型の実店舗さんは、お客様とのやり取りがワントゥワンでない分、最近は脇の甘さが目だってしまうなぁ、という気がしてならないんですよね。

ただ、実店舗さんでももちろん、こちらの期待以上のアクションを返して下さるお店さんは存在する。今日はあるドラッグストアさんで、扉のない広い間口の入り口からびゅうびゅう寒風が吹き込む中、頑張ってレジを守っておられるパートの女性の方に「大変ですね」とお声をかけたら、「仕事なので、頑張ります!」という元気なお返事と共に、保湿クリームや殺菌ソープなどの試供品をオマケして下さった。

日頃そのお店で試供品を頂いたことは一度もなかったのだが・・・。雪の中わざわざ来店して下さったお客様への感謝のしるし、ということだとしたら、ちょっと気が利いていますよね。

仮にそうではなかったとしても、寒さに負けず元気な笑顔を返して下さったということだけで、ポイントはぐんと高くなったんですよね。

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