海外へ、ヤングの多い街へ行かなきゃ駄目だ
所用で代官山へ。
仕事でたまに代官山に出向くことはあるが、以前と違って最近は土日に代官山に出たいとは全く思わなくなった。
正直、どんどん雰囲気が「うーん」という感じになってきているんですよね。
前々から、平日の日中の売り上げの厳しさについては囁かれていたのだが、ここにきて、ポイントさんの「グローバルワーク」みたいなお店は別として、どちらもかなりご苦労なさっておられるのではないかという気がする。
20年前、10年前なら、都心には専門学校生、短大・大学生など、平日の日中に街をブラブラしている人達が沢山存在していた筈だ。
そういう、ファッションに一番関心のある年代のヤングの数自体も明らかに減っているし、社会の二極化で、お洒落したくても高いものは買えないという層の比率も増えている。
有力店が退店したり、アウトレットになっていたり、「もうすぐこのお店のクリエイティブ・ディレクターも契約が打ち切られるのか」と思ったり、2月ということもあるが非常に元気のないMDのお店を沢山見ているうちに、
ああ、やっぱり、もう海外に行かなきゃ駄目だ、海外に行きたい・・・そういう、突き動かされるような強い思いが心中に沸いてきた。
発展している街、元気なヤングが多い街・・・そこに行けば、痛い目にあったり、いろいろなことがあるのだろうけれど、自分が生き生きとし続けるためには、もう多分、日本の中にいるだけでは駄目なんだろうな、というのをここに来て物凄く感じています。
それはきっと、一定規模以上のファッション系企業さん達にも共通することなのではなかろうか。
日本には、まだまだそれなりの国力、経済力はあるけれど、一足先に成熟化した欧州に似た「普通の先進国」の地位に徐々に滑り落ちつつある。国内の潤沢なアパレル消費というのは、もう今後は見込めないのだ。
これからは、商圏をもっと広く取れる、「普通に」国境を越えていける企業にとっては、非常にエキサイティングで面白い時代になる一方で、国内にとどまる場合は、事業規模縮小、顧客ターゲットのエイジレス化=ヤング向けのシャープなMDは展開出来なくなることを覚悟しなければならなくなるのだろう。
中途半端なビジネスモデル、中途半端なスタンスの企業は、勝ち残りが厳しい時代になるのだろうと思います。
(すみません、2つ前のエントリの続きは、明日お送りします)。
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