アシメトリーな靴ーPUMA by MIHARAYASUHIRO、カンペール、ベルルッティー
本当なら昨日(もう一昨日か)のエントリ「日本のファッション報道、批評精神欠如の理由は(その1)?」の続きを書くべきところなんだろうけど、またまた睡眠不足でやや疲れ気味なんで、そのテーマは明日か明後日に延期させて頂いて、今日は小ネタで勘弁してチョ。
この間、雑誌『FUDGE』の3月号をパラパラと見ていて、目にとまったのが、「PUMA by MIHARAYASUHIRO」、すなわち、PUMAと三原康裕氏がコラボしているスニーカーシリーズの新作だ。
左右の靴に異素材を使っており、赤や紺の切り替えが同じようにしてあっても、色が違って見えて、「あれっ」と思わせるデザインだ。
それでいて、左右が完全にバランバランなものにならずちゃんと調和が取れている。さすが三原氏のデザインだな、と感心した。
もう、この両者のコラボも結構長い筈、と思って検索をかけて確認したのだが、やはり、2000年からの取り組みでしたね。このコラボは、PUMAさんサイドにとっては、単なる一過性の話題作りではないから、これだけ長期間継続しているのだろう。
想像するに、多分その最大の理由は、三原氏が靴のデザイナーで、靴に関しては製造工程とか、機能面で押さえておかなければならないポイントとか、過去のアーカイブなどを非常に熟知しておられるからだろう。それに加えて、アート的なセンス、アートに関する知識も豊富な方なのだろうから、そういう稀有な人材とのコラボはなかなか止められない(代わりの人材が出てこない)ということになっているのではなかろうか。
これまでのカラーリングとか、柄の切り替えのセンスとか、靴裏のデザインや色使いなんかにも卓抜したセンスを感じていたが、今回の素材をアシメトリーに使うというアイデアには、さくら、やられちゃいました。これは、相当通好みだと思います。
ちなみに、靴の世界でアシメトリーというと、「確かアレがあったな・・・でも思い出せない」と思って検索をかけたら、私が思っていた「アレ」=「カンペール」はすぐに出てきたんですが・・・。
最近知ったことだが、高級紳士靴の「ベルルッティ(Berluti)」にも、アシメトリーなデザインのものが存在するんですよね!
公式ホームページの中にも掲載されている「ラピィエセ・ルプリゼ」というシリーズの中に幾つかそういう品番があるようだ。
この遊び心、本当に凄いなと心から敬意を表します。
現在の「ベルルッティ」の当主は、女性(オルガ・ベルルッティさん)らしいんですよね。これにもびっくりさせられた。オルガさんの靴は、紳士靴の決まりごとを理解しながらも、ファンタジックな味付けをほんのりと加え、既存の硬い商品には満足できないお客様を惹き付けておられるように私には見える。履き心地も多分素晴らしいんでしょうし、こういうセンスのある方にとっては、靴の世界は本当に面白くて仕方ないんでしょうね。
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