やがて日本の「観光名所」の1つとなる!?ー御殿場プレミアム・アウトレットー(前編)
お待たせ致しました。チェルシージャパン(株)さんが開発・運営している御殿場プレミアム・アウトレットのレポートをお送りします。
実は私はこちらの商業施設に赴くのは全く初めてだったのだが、「ゴールデン・ウィーク(GW)は特に渋滞が激しいらしいから、注意した方がいいですよ」という忠告を知人から受けていた。
なので、ある程度覚悟はして行ったのだが、やはり、すごかったですね(^^;;;
行きはJR御殿場駅からの無料送迎バスで約20分で現地に到着する筈が、約45分(ちなみに、発車した時間は午前11時10分)。運が良いことに、バスだけは自家用車とは別の細い道を走行することが許されているようで、そのお陰でこの程度の遅れで済んだようであった。
JR軽井沢駅のまん前にある軽井沢・プリンスショッピングプラザさんとは違って、ちょっと歩いてはいけない距離ですからね、こちらの場合は。横目で、ウンともスンとも動かない様子の自家用車の方々の行列を眺めるにつけ、GW、お盆、秋の3連休などのピーク時には、早く現地にたどりつきたいのならば、どこかに車は置いておいて、バスをご利用された方が良いようである。
そうしてやっとたどりついた御殿場プレミアム・アウトレットだが、いやー、やはり、広かったですね。店舗面積45,200平方メートル(2008年3月25日時点)は、面積では日本一。売上高も、恐らく日本一なのではないかと推察されるが、こちらは今秋には更に店舗数を増やしてテナント数210店舗になる予定だとか。
テナントのバリエーションも豊富で、なかなか見ごたえのあるラインナップなのではないかと思ったのだが、いかんせん時間がなかったので、イーストゾーン、ウエストゾーンという2つに分かれているゾーンのうち、ウエストゾーンと、イーストゾーンの西の端の方しかじっくり見ることが出来なかった。恐縮だが、自分が見ることが出来た範囲で感じたことについて記させて頂きたい。
1.高すぎる外資系ブランドは不人気、コーチの一人勝ち。
アウトレットと言えば、昔は安くなっている外資系ブランドを買いに行くというイメージがあったが、昨今のユーロ高のせいか、ハンドバッグで「安くなってすら5万円、7万円以上、へたをすると10万円以上」のブランド物のショップには多くの方が初めから近づかないようになってきているようだ。
「クロエ」や「マルタン・マルジェラ」なんかは、それなりにヤングがブランド名は認知しているから入店はそこそこあるようだったが、アパレル商品はかなり高いしおいそれと誰もが着こなせる代物ではない。やはり、「お客を選ぶ」商品なんですよね。
同じ外資でもスポーツ系(「ナイキ」「アディダス」)は別ですけどね。
唯一の例外は「コーチ」。こちらだけは、入場制限をかける程の加熱振りだった。皆さん、「コーチ」が、ブランド物にしては比較的割安だということを知っているんですよね。
行きのバスの中で男女4人組のヤングのグループの中の女性一人が、「私、ブランド物で見たいお店は『コーチ』と『フルラ』だけ。『コーチ』のお財布が欲しい」と語っていたが、これが多くの庶民の金銭感覚でしょう。
「コーチ」は、1店舗では足りないらしく、期間限定でもう1店舗が追加オープンしていた。
2.日本人の買い上げ点数は少ない。ただ、手ぶらで帰る人はほとんどいない。
お昼頃から雨が降ってきたせいもあるかもしれないが、日本人のお客様で、大きな手提げ袋を3つも4つも抱えているような方はほとんど見なかった。帰りの無料バス、そしてJR御殿場駅から横浜までのバスの中でも同様の印象で、大半の方が袋1つ(もちろん、幾つか買ったものをまとめて1つの袋に入れてもらっているのかもしれないが)か、せいぜい袋2つである。
もっとも、袋3つも4つも買うような方は、閉店(GW中は午後9時)まで粘ってお買い物をされるような方々なのかもしれないから、その辺は現場で最後まで見ていないので何とも言えないが。
前述した通り、外資系の高額ブランドの袋をあまり見かけなくなった分、日本人客の消費は百貨店系のドメスティックMDブランド、セレクトショップ、服飾雑貨ブランド、生活雑貨ブランド等に分散しているように思った。初めからある程度お目当てのブランドをネットで調べてそこにまず直行(プリントアウトした用紙を手にしている人も見かけた)、その後、ブラブラと掘り出し物を見て回る、という行動パターンのようである。
今や、モノ余り・タンス在庫は一杯の時代、そして、価格だけで言えば正直、ギャル系のブランドや関西系のネット通販ショップ、しまむら、ネットオークションや古着店など、もっと安いものを扱っておられるところは沢山ある。お客様は全く、焦って買わなきゃとは思っておられないのだ。
ただ、確かにここのアウトレットは凄いなと思ったのは、袋無し、つまりは、何も買わずに帰っておられる方はほとんど見かけなかったことである。それは、以前夏休みにリゾート地に近接している軽井沢・プリンスショッピングプラザさんを見た時の印象とは相当に異なっていた。
そりゃそうですよね、あれだけの渋滞の中、中に入るまででも相当に苦労しているので、1点くらいは買おうかとはなりますよ(さくらも「ブルックスブラザーズ」で黒のプレーンなTシャツを1枚購入しましたので)。
かといってこれ以上渋滞を招くと、「あそこに行くのはもう止めよう」となるだろうから、痛し痒しの部分もあるのだが、少なくとも今のところは、適度の渋滞、客数の多さが、来場者の購買意欲を掻き立てていることにつながっているように思った。
3高額の国内.ミセスブランドは、超苦戦
これ、プロパー品の商業施設と全く同じ状況なんですよね。アダルト向けのDCブランドさん(御三家の「コム・デ・ギャルソン」さん以外の2社は出店しておられた)には、まだポツポツとお客様が入っているのだが、国内ミセスブランドには、そもそも誰も近づこうとしない・・・という感じであった。
凝ったデザイン、上質な素材で良いものを作っておられるのだが・・・非常にお気の毒だな、と思った次第である。
こういうブランドさんの客層は、非常に限られた特定少数の層になってきており、そういう方々はそもそもアウトレットなんぞには足を運ばない、ということなのであろうか。
長くなってきたので、続きは明日以降に!
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