JFW-IFFの感想
ここのところ残業が非常に増えているのと、目の治療がまだ続いていてパソコンを見る時間も少し抑えるようにしているので、ブログの更新が滞り勝ちで本当にすみません。
9月上旬くらいまではそういう状況が続いていくと思いますが、健康第一ですので、どうかご容赦頂ければと思いますm(__)m
さてさて、そういう訳で昨日書きそびれてしまったインターナショナル・ファッション・フェア(IFF)の感想をちょこっとだけ記しておこう。
IFFは今回から、JFWの一環ということになったようで、名称が「JFW-IFF」に変更になった。そのせいか、またまた繊研新聞さんに来場者数のことがあまり細かく報道されなくなったような気がする。
金曜日はほとんどまる1日、会場内にいてお知り合いの方々といろいろ情報交換させて頂いたのだが、ある知人の話だと、主催者サイドからは、金曜日の午前中までの時点での来場者数は前回並みだという話が出ていたらしい。
ただ、その割には場内にいる人の数が少ないように思えたのは、結局、バイヤーさん達の購買意欲が低いため、滞留時間が短くなってきているためではないかということだった。
ここ最近、合同展示会の集客が厳しいという話をいろいろなところで耳にするが、規模が大きい(2次製品系では日本最大級)IFFはそれでもまだ、頭数を集めることが出来ているだけマシな状況なのではないかという風に思う。だが、そもそもあまり沢山買う気がない=無駄なところで時間を費やさず早く会社に戻って業務をこなしたいと思っておられるようなバイヤーさんが多いご時勢には、余程よい商品を展示しておかないと、なかなか名刺交換にこぎつけるのも大変なのではないかと感じましたね。
異変を感じたのはもう1つ。クリエーターズビレッジが、ちょっとパワーダウンしてきたな、ということ。もちろん個々には素晴らしいブランドさんもいろいろあるのだが、「全体」のクオリティーの問題。roomsさんと一緒で、純然たる個人のクリエーターさんが減って、企業発のMDブランドっぽいものが増えている。
不景気が深刻化しつつある中で、安易に起業できない・・・というムードが広がりつつあるのではないかという気がしている。
この状況は、恐らく今後改善するのではなく、起業志望者はもっと少数になってくるのではないかというのが私の予想で、理由は、先日ある専門学校の教務の方もおっしゃっておられたのだが、今の20歳は30代前半の半分の人口しかそもそも存在しないので、どんなに不況になろうが売り手市場、希望すれば必ず就職は出来るという状況である。
ものの考え方そのものも、昔と違って安定志向、堅実志向に変わってきているように思うところもあるので、皆さんあまり無理をされなくなってくるように思うんですよね。
ただ、私はそういう状況を必ずしも悲観しているのではなくて、日本国内の起業志向(ファッションに限っては)の減少は必ずアジアや他エリアの発展途上国から登場してくるイキのいいブランドによって補完されると思っている。
IFFのような展示会にも、今のようなOEM志向のブースではなく、日本市場の感性に近い海外のMDブランドやクリエーターブランドがどんどん出展してきてくれるようになれば、バイヤーさんも仕入れ甲斐があると思うんですよね。
これから10年の間に、状況は様変わりする筈だ。多分今は、過渡期なのである。
最後に、トレンドについて少しだけ思うところを記しておくと、メンズはやはりアウトドア、マウンテンカジュアル系が来ているのかなぁと。
レディスは高いものが益々売りづらいご時勢になっていて、構造的に卸型のビジネスモデルだとSPAのオリジナルには価格面で勝てないところがあるので、非常に辛いなという気がする。新興ネットショップさんのようにゼロベースから取引先を探して下さっている新しい売り先というのも、今や出尽くした感があるので。
ショップの立場から言うと、現金問屋、B2Bのネット卸サイト、そして、アパレル系の展示会ではなくギフトショーなどをうまく活用していって何とか商売を回していく・・・ということにならざるを得ないだろう。
即ち、「在庫はなるべく持たず旬のものを高回転で回す」「生活雑貨など単価が低く買いやすくMDのスパイスになるようなアイテムを増やす」ということと、「自社にとっての定番と呼べるブランドはロングテールで大切に売っていく」ということとのバランスである。
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