マッシュスタイルラボのルームウェア新ブランド「ジェラート・ピケ」
「スナイデル」という大人可愛い系ブランドをやっておられるマッシュスタイルラボさんという企業さんは、アパレル事業以外にWebプロモーションやコンピューターグラフィックスも手掛けておられるユニークな出自の企業さんのようだが、
先週7月17日(木)付けの繊研新聞さんに、この企業さんがルームウェアの新ブランド「ジェラート・ピケ」を今秋から発売するという記事が掲載されていた。
皆様ご承知の通り、いわゆるパジャマやネグリジェというカテゴリの商品は、今百貨店さんの中では非常に売りにくい商品になっていて、最大手クラスの企業さんですら苦戦しておられるというのが現状だ。人気デザイナーさんと組んで専業大手が数年前に投入したブランドも、既存のブランドにない可愛らしさとテキスタイルへの拘りを感じさせてくれるなかなか良い商品だったのだが、いかんせん価格の高さが災いしてか、やはりあまりうまく行かなかったらしいと仄聞している。
だが、私は、マッシュスタイルラボさんの「ジェラート・ピケ」については、ものを見ていないので言い切ることは難しいが、ビジネスモデルそのものに関してはそこそこイケる可能性があるな、という風に感じた。
1つは、販路として、専門店卸、百貨店の期間限定ショップだけでなく、「オンライン販売」というのが掲げられていたこと。ネットでも例えばガールズウォーカーさんとかスタイライフさんなどへの卸と、自社サイトでの直販というのと両方が考えられるだろうが、既に抱えている「スナイデル」ファンに対してローコストでアプローチをかけることが可能で、結果が出るのが早い筈だ。
もう1つはスエットセットアップ8,400円、Tシャツ3,800円、バスローブ9,400円といった価格設定。百貨店プライスよりは安く、ヤングや“30代女子”層にとって手が届きやすいプライスである。
不景気の影響で、おうちライフを見直すムードも高まっている今、ルームウェア+生活雑貨ブランドという企画は時代の空気感を的確に捉えており、繊研さんの記事に書いてあった通り、「外出着とは別腹」で売れていく可能性があるのではないだろうか。
さくらは思うんですが、ギャル系とか、大人可愛い系のブランドで、店舗数が多すぎず(せいぜい20店舗どまり)、ネットやケータイでかなり売っておられるところならば、通常効率が悪いと思われるアイテム(今回の例のようなルームウェアとか、マタニティとか)にチャレンジされても、リスクは低いんじゃないかと。
皆さんご承知のとおり、ネットやケータイではテストマーケティングとか、予約を取るとか、ロングテール販売とか、いろいろなやり方が可能ですからね。無理しすぎなければ、ファンに喜んでもらえることが本当にいろいろとやれるのではないかという気がします。
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