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2008年8月16日 (土)

恵比寿のナディッフ(NADiff)新店「NADiff A/P/A/R/T」探訪記

皆さ~ん、長い間東京から離れていてすみませんでした。田舎でしっかり充電し、今日の午後東京に戻って参りました。

そんでもって今日は久々に暇がたっぷり、という感じだったので、前から楽しみにしていた、恵比寿に7月7日に移転したばかりの「ナディッフ・アパート(NADiff A/P/A/R/T)」に行って参りました。

・・・なんだけど、正直、久々の「ナディッフ」、お盆の真っ只中だからなのか、以前表参道にあった頃に比べてお客様の数が非常に少なく、「大丈夫なの?」という雰囲気だった。

前の場所は、「ナディッフ」のことを知らない人でも、通行量がそこそこある立地だったので、「あっ、本屋さんがある」という感じで偶然通りがかった人が中に入ってくるような状況だったのではないかと思うが、

今度の場所は恵比寿の駅から7,8分歩いた先にあり、ビルやマンション、飲食店などが混在する「商業地」とはお世辞にもほど遠い立地なので、目的を持った人しかなかなか訪れないのではないか、といった印象を受けた。

アート書店というのは固定客性の高い業態であり、目的を持って来店した人の買い上げ率、客単価は高いだろうから、もちろん勝算があって移転されたのだろうが、なんだかお化けが出そうなくらいしんみりした雰囲気で、さくら的には、「NADiffファンの皆さん、しっかりご来店を」と声を大にして叫びたいくらいだったのである。

(隣のアパート風の建物にもそんな「流行らない立地」の空気感アリアリ・・・あっ、でもこの建物は、皆さんのブログ情報やネットニュースによると、元々「NADiff A/P/A/R/T」さんはこのアパート風の建物が気にいってこの場所を選んでおられるということのようなんですが)。

皆さん先刻ご承知だと思うが、今や「ナディッフ」でファッション本を探そうというような奇特なことを考えてはイケマセン。ファッションは、最早写真とか建築とかとは違って、アートとは無縁の遠い遠い世界に逝ってしまったのだから(笑)。しかも国際的に!だから、表参道ではなく、恵比寿は正解なのかもしれない。

ここでは富裕層向けのラグジュリアスな世界観も、チープシックなファストファッションのリアリズムも忘れ、A(アキバ)系オタクカルチャーと現在のファッション業界とのねじれの関係や、ヤンキー系ファッションの系譜に連なるギャル系、お兄系ファッションの歴史について論考を試みたりするような、東浩紀氏の向こうを張れるような論客がわが業界周りから登場しないことを嘆きもせず、「ファッションは、所詮は身すぎ世すぎのビジネス」とうそぶきながら、純粋にアートを楽しむことに徹したい(笑)。

さて、話は戻るが、新生ナディッフは、地下1Fから地上4Fまでの業容となり、以前にも増してアートギャラリーとしての機能を強めていた。

1FとB1Fが「NADiff a/p/a/r/t」(この2フロアのapartは小文字?)で、今日訪ねた折は、1Fがアート本やアートグッズショップで、B1では昭和40年会がREAL TOKYOに連載していた『昭和40年会の東京案内』(Akio Nagasawa Publishing)の発売を記念した企画展が開催されていた。

私はREAL TOKYOは常時チェックしていないので、今日この『昭和40年会の東京案内』を買って初めて読んでいるのだが、なかなか面白い。メンバー6人6様のものの見方に、「嗚呼、画一的でなくて、世の中いろいろあっていいんだな」という風に思えてほっとしてきます。ファッション業界特有の「エエカッコシー競争」に疲れた皆さんには、一服の清涼剤になるかもしれません(笑)。

2Fは日本の新進アーティストを紹介する「Art Jam Contemporary」と、コンテンポラリーフォトとグラフィックアートのギャラリー「G/P gallery」だが、本日はお休み(ちょっと残念でした)。

3Fは、「magical, ARTROOM」。店内に置かれていたチラシによると、「ギャラリーでの展示にとどまらず、雑誌等の出版、イベント、展示企画、国内外のアートフェアへの出展など、複合的な活動をしています」(「NADiff A/P/A/R/T」案内資料より引用)という、新しいタイプのギャラリーを志向しているようだ。

今日も2名のアーティストの方の絵画が展示されていた。壁面は白くて広くていい感じなのだが、北側(?)の大きな窓の部分がそのまま放置されており、ちょっと違和感があったのは残念。

そして4Fは「MAGIC ROOM??」という名の、喫茶店。これがですねぇ、エレベーターで4Fに上がり扉がジャーと開くとすぐに、入口もなくこの喫茶店のカウンターの奥のウエイトレスさん達とバッチリ目が合うようになってしまっていて、かなり恥ずかしい。

彼女達、「いらっしゃいませ~」の声が、異様に愛想よくて、フレンドリーな感じなんですよね。

さくら的には、アート本を買ったら、静かな場所で小1時間くらい貪る様に半分くらいまで読み干したい方で、その間の時間は「自分との対話」という感じで、俗世間とは離れた空気を味わいたい方なんですが、

前の表参道の喫茶&レストランとは違って、今度のお店はオレンジ色の照明の雰囲気なんかも、「常連さんいらっしゃい、さあ楽しく騒ぎましょう」的なノリを醸しだしていたので、かなり違和感を感じてしまった。

せっかくウエイトレスの皆さんが「いらっしゃいませ~」と唱和して下さったんで、一応愛想良く「サヨウナラ~」と手を振ってすぐに下の階に向かって降りていったのだが。

まあ、そんな感じで、「ナディッフ」さんは以前よりも「濃い」感じに変身なさっておられるように感じた。恵比寿は、有力な美術館の集積地・六本木にも近いし、そういう「濃さ」と、単なるギャラリーとは違う、単価の低い商品を扱っておられる故の「間口の広さ」「大衆性」という、元々持っておられた長所をうまくミックスさせて、「ナディッフ」さんが益々存在感を増していかれることを心よりお祈りしております。

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» 恵比寿のデザイナーズ(?)系カフェ&BAR@MAGIC ROOM?? [「つ」な関西人の観察日記]
アングルがえらくぁゃιぃですが・・・・ 恵比寿のちょいと東に離れたところにあるmagicalなart系のカフェ、MAGIC ROOM??である。 元々は清澄白河にあった(らしい)このお店、新ビルになって7月に移転してきたのだが、他階とは様相ががらっと変わる。黒をベースとした内...... [続きを読む]

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