映画「デトロイト・メタル・シティ」
朝起きたら、朝ではなくて昼下がりだった(笑)、という訳で、寝過ごして、眼科に行けなくなってしまい「どっひゃー」という感じで始まった今日1日でしたが、
川崎の東宝シネマズ川崎で、映画「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のレイトショーを見てきた。
今日封切りの映画では、ファッション業界的には「セックス・アンド・ザ・シティ」の方に注目が集まっているのだろうし、グローバルに見ればこの映画はもちろん世界的に大ヒットを飛ばしているのだろうが、
日本では必ずしもそうはならないだろうな、というのがさくらの予想で(もちろん、見に行くつもりではありますが)、一方でこの「DMC」の方は、やはり立ち上がりは好調なようだった。川崎ではチネチッタと東宝シネマズ川崎の2館上映だが、午後8時50分からの東宝シネマズの方でのレイトショーが、一番前の5席ほどを除いてほぼ満席になっている状態。10代後半から20代、30代前半の男性や、カップルが多くて、客層も若かった。
やはり、コミックが原作の作品は、最近の邦画では圧倒的に強いですね。予めストーリーはわかっているものに対して、ブログやmixiの中でディテールを確認し合い、感動を共有するという流れが、ネット時代にマッチしているように思う。
ネタばれがいやな方はここから先は読まないで頂きたいと思うのだが、私はこの漫画は原作を全く読んでいなかったのだが、純粋に1本の作品として楽しめました。他のお客様の多くもそうだったんですが、何度も声を上げて笑ってしまうほど面白かったです。メチャメチャストレス解消になりました。
コアな原作のファンの方には、キャスティングや、劇中歌が本当に実現してしまっていることに対して、不満のある方も中にはいらっしゃるのかもしれないが、主演の松山ケンイチ氏は非常に見事な演技だなと思ったし。
ストーリーそのものも、根岸崇一という主人公が、「田舎出身の純朴な青年」で、「代官山系のオシャレPOPミュージックに憧れているのに」、本人の希望と相反して「デスメタルで売れっ子になっていく」という3つの局面が、うまく絡み合いながら描かれているのが非常に良かった。
「デスメタル」で売れても、根岸クンの中に存在する「田舎性」「オシャレPOP系」の部分が消えてなくなる訳ではなく、そういう根っ子があるから今がある、ということなのだ。田舎のシーンを印象的に織り交ぜていることが、この映画を魅力的なものに仕上げているように思った。
結局、「オシャレなPOPミュージック」も、「デスメタル」も、虚構の世界であるという点においては、等価な存在なのである。田舎を登場させていることでそれが余計に際立っているが、都会においても「普通」の生活をおくっている人達にとっては、「夢」の世界なのだ。
表現スタイルは違っても、一般人の「夢」を引き受ける立場になってしまった以上、そこから逃げず立ち向かわなければいけないということを、最後に根岸クンは悟る訳だが、この結末には、ファッション業界において睡眠時間やプライベートな時間をかなり犠牲にしながら人気ブランドのチームに携わっておられる方々にも通ずるものを感じて、じーんと来ました。
笑って少しホロリとして、元気になりたい方にはおすすめです。
◆映画の公式サイト「DMCデトロイト・メタル・シティ」
http://www.go-to-dmc.jp/index.html
◆コミックの公式サイト「デトロイト・メタル・シティ」
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» デトロイト・メタル・シティ [Thanksgiving Day]
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なので早速、公開初日に行ってきたというわけです。
こんな内容の映画です。
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