魚が沢山泳いでいる所に行けば釣れる確率は格段に高まるーららぽーとTOKYO-BAYー
三連休最後の今日は、長年行きたい、行きたいと思い続けてきた船橋のららぽーとTOKYO-BAYさんに、生まれて初めて行って参りました。
こちらって、うちの会社からはまあまあ近いほうだと思うのだが、自宅の蒲田からだと1日仕事になるように感じて、長いこと足が向かないでいた。ところが、今は、りんかい線という便利なものが出来ていて、大井町から新木場までは10分で到着する。そこから京葉線に乗り換えれば、ららぽーとのある南船橋駅までは快速ならばたったの3駅だ。
南船橋駅といえば、ららぽーとさんの反対側にはIKEAが出来ている。電車を降りて、向かって右方向のららぽーとさんに向かっている人と、左方向のIKEAに向かっている人は、今日の午後1時半前だと、ざっくり行って前者が6、後者が4くらいの割合のようでしたね。
さて、いい年をして、おのぼりさんらしく、生まれて初めてのららぽーとTOKYO-BAY経験をした感想だが、第1に感じたことは、とにかく、昨今の不況で身も心も打ちのめされかけておられる方は、一度こちらに足を運んで見られてはどうかということ。
噂には聞いていたが、とにかく、お客様が多い商業施設だ。店舗数約540店舗、店舗面積が約11万5千平方メートル(今年5月の南館リニューアル時点での発表)だが、その広さを感じないくらいお客様が沢山入っている。
そして、売れていますよ。定点観測している訳ではないから、これでも景気のいい時よりは悪くなっているのかもしれないけれど、ぱっと見た感じでは買い控えムードはあまり感じない。
やはり、「魚の沢山泳いでいる所に行けば釣れる確率は格段に高まるんだ」ということを、今日のららぽーとさんを見て強く感じましたね。人は、賑わい感に弱い生き物だし、活気があるところで他の人が何かを買っている姿を見れば、やはり何かしら買いたくなる生き物なのだ。
第2に、この船橋のららぽーとさんというのは、「都心型」とも「郊外型」とも違う、その双方の良い面を持ち合わせた「準郊外型」の、かなり特別な立地なんだなぁということ。
確かに、郊外同様、お車での来店、ベビーカーを押していたり小さなお子さんがご一緒のファミリー層や、中高生のティーンズも多いのだが・・・。
その一方で、都心ほどの数ではないが、お洒落感度の高い層も多いし、
それと、完全な郊外と違って、このワサワサした雰囲気がそうさせているのか、おじいちゃん、おばあちゃん、完全なコンサバなミセス層などの数は非常に少ない。こういう客層向けの商品も、ほとんど用意していない(このゾーンは切って、他の商業施設や店舗に任せる)といったMDになっている。
今日は3階まで見る時間がなかったのだが、1、2階はファッション以外のコーナーもひととおり見て回ったのだが、「東京パン屋ストリート」の中の「佐世保バーガービッグマン」と、クリスピー・クリーム・ドーナツ」「コールド・ストーン・クリーマリー」には行列が出来ていた。話題になっているモノ・コトには飛びつきたいという客層がきっちり存在している。
客層の幅が広いが、上の層も取り込めているので、コンサバな層、年代が高い層は追わなくて済む。正直、日本国内でもこれだけ恵まれた商業施設は、数は少ないだろう。
第3は、それでもレディスに関して言うと、この辺りからだと通勤圏の、丸の内とか銀座辺りに通うOLさんのオンタイムの服、というのは、売りにくいのだろうな、というのを感じた。
そういう客層は、会社帰りに都心でお買い物が出来ますからね。それよりは、都心に出られなくなってストレスが溜まっている若いママさんや、通勤や仕事もカジュアルな服装で済む層を狙った方が確実なのだろう。
それは例えば、「ナチュラルビューティーベーシック」さんが、都心のルミネさんの店舗なんかとは違って、店頭の前面の目立つところをカジュアルで固めて、セットアップのスーツは向かって右側の壁面に引っ込めていたことなんかにも象徴されているように思った。
このららぽーとさんでは、多くのショップが、ベビーカーを押しても店内に入りやすいよう、通路幅を広く取っていたのが印象的だった。昨今のヤングの数の減少ということも影響しているのだが、ここでは、レディスのショップは、「ベビーカーの客層が含まれるのか否か」を考えて店内レイアウトやVMDを考えることが不可欠なんだろうなという風に感じましたね。
第4は、この3連休が勝負デーだということを重々承知しているSPAアパレルさんや専門店さんは、「5,250円以上ご購入でノベルティープレゼント」「ケータイメルアド登録で10%引き」「一部商品の値引き」などの販促策をきっちり用意なさっておられた。
中には、3つくらいの販促策をぶつけて、少なくとも今日に限っては奏功しておられるように見えるお店もあった。
これ、やりすぎは禁物だと思うんですが、こういう厳しいご時勢なので、全く売れないよりはマシ、何らかの手を打つことも確かに必要だろうなと思いますね。
逆に、他のブランドさんショップさんが値引きに出てきても、「うちは絶対に期末以外に値引きはしない」とか「うちは常時適正プライスになっているから値引きはしない」という考え方もまた、正なりと思います。
第5は、これはちょっと良くない事例になるのだが、大型のSPAショップさんで、売れて1点も商品がなくなった棚が何箇所もそのまま放置されているのを見かけた。
こうなった場合は一時的に他の場所から商品を移動してきて、空の場所はつくらない、というのが、見た目にも美しく、また万引き防止にもつながる処置である筈。「本部から指示された定位置を守る」ということを杓子定規に解釈しすぎておられるのではないかと、ちょっと心配になった次第である。
最後に、値引きやノベルティ配布などをやっていないのに、レジ前に行列が出来たり、コンスタントに売れていたブランドだが・・・。
「ザラ」(ららぽーとTOKYO-BAYさんの「ザラ」も、もう普通のコンサバオバサンが買うお店になっていた。こうなると強いですよね)、「リズリサ」(ティーン多し)、「ジーナシス」と「ローリーズファーム」のポイント勢、「ビューティー&ユース」「グリーンレーベルリラクシング」のUA組、「ロクシタン」、岡山のクロスカンパニーによる「アースミュージック&エコロジースーパープレミアムストア」と「グリーンパークストピック」。
全般的に、「商品感度に対し、割安感が強い」ブランドさんショップさんが人気を呼んでいるように思いました。逆に、安くてもMDがベタ過ぎるものは、ここはまだまだ都会に近い場所なので、イマイチ、といった感じでしたね。
ではでは、お写真をどうぞ。
その1:JR南船橋駅の改札口
その2:高架下が「ララストリート」になっている。
その3:高架越しに見えるIKEA
その4:「ララストリート」を過ぎ、歩道橋に上がると船橋競馬が見える。
その5:目の前に見えてきた背の高い「ららぽーと三井ビルディング」
その6:ららぽーと南館の2F入り口へ。
おまけ:今日買ったもの。「OVERRIDE」の帽子で、税込み7,245円也。ショップスタッフの方のおすすめコーデは、「ニット帽との重ね着」だそうです。
さくら的には、ぱっと見て眼鏡女子の私にも合いそうだなと直感的に思ったのと、普通は両サイドのストラップは垂らしておくんでしょうが、自転車に乗るときに風に飛ばされないようにあごの下できっちり結べるのが気に入りました(笑)。
最近買った、グリーンのコーデュロイのスカートと合わせて、帽子でちょっと大人っぽいチェックを楽しみたいと思います♪
« たて編シームレス機、新世代機が登場ー日本マイヤー「シームレス・スマート」開発ー(H20.10.8センイ・ジヤァナル) | トップページ | 10月14日ブログお休みです »
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 魚が沢山泳いでいる所に行けば釣れる確率は格段に高まるーららぽーとTOKYO-BAYー:
» コスメデコルテマニフィーク [コスメデコルテマニフィーク]
コスメデコルテマニフィーク [続きを読む]
« たて編シームレス機、新世代機が登場ー日本マイヤー「シームレス・スマート」開発ー(H20.10.8センイ・ジヤァナル) | トップページ | 10月14日ブログお休みです »
コメント