ラゾーナ川崎プラザ、売上高700億円視野に(H21.3.10繊研新聞)
昨日3月10日(火)付けの繊研新聞さんに、JR川崎駅前の大型ショッピングセンター(SC)・ラゾーナ川崎プラザさんの今年度売上高が、700億円前後になる見込みである、という趣旨の記事が掲載されていた。
これ、ビッグカメラさんが入っていない数字ですからね。店舗面積66,300平方メートルという大型のSCだとは言え、凄いことであります。
繊研新聞さんによると、「1年目の売上高は617億円」「08年3月期が638億円」だったそうだが、のけぞってしまったのは、「当初目標の350億円」というくだり。川崎って、そんなに購買力が低いエリアだと思っておられたんでしょうか?
実際のところ、このエリアには西武百貨店さんが撤退した後は、百貨店はさいか屋さんの小型店しかなく、駅ビル、駅地下街共、ファッション感度が高いテナントさんが少なく、ラゾーナ川崎プラザさんが出来る前は完全なファッション空白地帯であった。
それでいて、人口はめちゃめちゃ多いのだ。川崎市の2008年3月1日時点での人口は139万4,466人。その隣の、私が今住んでいる東京都大田区が689,894人。この2自治体の人口の和は、私の故郷の岡山県全体の人口194万8,468人を上回っているのだから、首都圏にいかに人間が密集しているかがわかるだろう。
人が多く、お店が少ないところに店舗を出せば必ず売れる。これが小売業のセオリーだ。ただ、川崎と大田区の蒲田辺りは、ブルーカラーの街なので、かつてのような「感度はいいが価格は高い」=百貨店プライスの婦人服や紳士服などしかなかった時代には、非常に攻めにくい市場だったに違いない。
しかし、「価格は値頃だが、商品も店づくりも感度がいい」=SPA型の専門店業態が沢山登場した今は、「絶好のオイシイ市場」に変貌したのだ。
この記事で気になったのは、「昨年11月までは好調だったが、12月以降、やや数字に変化が見られるようになった(中略)。ユニクロと食品が全体の売り上げ増を支えている」というくだり。元々、このSCにはおじさんおばさんが買える商品が少ないのでユニクロさんの人気は高かったんですが、他のテナントさんも、これから薄着の季節になる訳ですしもう少し気を吐いて頂きたいなと思います。
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