



プレセールという名前で、なし崩し的にセールに突入している沢山の売り場を尻目に、「始めからエブリディ・ロープライスになっている今が旬のお店に行ってみるか」ということで、そぼ降る雨の中、夕方午後6時前頃、移動の合間にジーユー(g.u.)横浜店さんに足を運んでみました。
私のブログの古い読者の方は憶えておられるかもしれませんが、実は同店がオープンした間もない2006年11月26日(日)に、様子を見に行ったことがありました。
◆問題山積、だがオトク感で女性客を引っ張る「g.u.(ジーユー)」ー新・両国さくらのファッション・イン・ファッション
その頃はまだココログで大容量のファイルのアップが可能だったのでポッドキャストをやっており、売り場を見て来た感想を吹き込んでいたのですが、今聞き返してみると、いやはや、かなり辛口なことを申し上げておりましたね。
しかし、あれから2年半余りが過ぎ、「100年に一度の不景気」という追い風もあってか、今やジーユーさんは、大きく知名度を上げ、上昇気流に乗っているようであります。
確かに、前回に比べて、秋冬と春夏という時期の差があるとは言え、MDの方向性や商品の内容はかなり改善されているように思いました。
まず、「年配の客層は切る」というのが、はっきりしたのではないかと思います(端的に言うと、レディスでキャミソールを着ないようなおばさんやおばあさん達はカスタマーにしない、ということですね)。また、お客様の方もそのことが浸透して来たのか、エイジの高い方は前回と違ってほとんど見られませんでした。
次に、以前から品番数は絞り込まれていましたが、取り扱うカテゴリーも絞り込んで明確化し、その中で決め打ちしたアイテムをしっかり作り込むようになってきたように思いました。
その中でも集客の柱となるのがメンズ、レディス共デニムで、レディスでは「デニム」「キャミソール、タンクトップ、下着、靴下」「カジュアルアウター」が3本柱。メンズでは「デニム」「スポーツ、アウトドア雑貨」「Tシャツ、Yシャツ、下着」と、ばっくり言ってこんな感じにそれぞれ3分割されており、お客様の目から見てもとてもわかりやすく買い易い売り場になっています。
さらには、初期の頃の最大の問題点であった、素材や縫製が今ひとつだなぁという感じは、もう相当に改善されて、一部のTシャツの白い色が若干気になるくらいで、「このお値段でこの物性なら許せる」という状況に進化したように思います。
何せ、プライスが、490円、790円、990円、1,490円なんですからね!これは、もう本当に物凄いことだという気が致します。
ということで、早速、話題の990円ジーンズを買おうと物色を始めたんですが・・・。
以前ポッドキャストに吹き込んだ通り、試着前にジーンズを体に当てた段階で、「こりゃ、レングスは身長169センチの私には若干厳しいかな」と。この点は2年半前から改善されていないようであります。まあ、価格が安いのでユニクロさんの3,990円と同じ訳にはいかないんで仕方がないんですが。
それでも気を取り直し、ウエスト73センチ、股上76センチのスキニージーンズと、同じくウエスト73センチ、股上80センチのスキニージーンズ(注:股上はどのウエストサイズに対しても76センチと80センチの2タイプが用意されております)をフィッティングルームに持って入ったんですが・・・。
今度は、ふくらはぎから上に、どうやってもジーンズが上がらないんですよね(苦笑)。
「これでは駄目だ」と思って、今度はブーツカットで同じくウエスト73センチ、股上76センチと、ウエスト73センチ、股上80センチの2点を試着したところ、少しだけふくらはぎの部分の太さが違うのか、今度は何とか着用することが出来ました(ホッ)。
ただ、何となく自分のヒップや太ももに対して治まりが悪いというか、しっくり来なかったんですよね。丈も、ヒールを履くことを考えるともう少し欲しいですし。
なので、同じく990円のバミューダジーンズとロールアップカプリジーンズのウエスト73センチのものも試着してみたところ、
バミューダの方は今度はウエストがゆるゆるで、ロールアップカプリジーンズは若干股上不足でローライズ気味だったんですが、ジーユーさんには選べる程沢山のデザインはないため、一番マシに近かったロールアップカプリジーンズを購入致しました。
1,490円出せば、ワンウォッシュしたタイプのものもあったんですけどね。
想像していた通り、シルエットにこだわりがある方、私のようにイレギュラーな体型の方には、ジーユーさんのデニムは選択肢が少なすぎてかなり辛いかなという感じは受けたんですが、
素材とか仕様に関しては、価格の割に非常に質がいいので、逆に感心致しました。
綿100%ではなく、綿76%、ポリエステル23%、ポリウレタン1%と、ちょっとストレッチが効いた濃色のデニムで、ちゃんとコインポケットもついております。
リベットやボタンが安っぽい、革パッチやバックポケットに柄ステッチがない、もっとヘビーオンスのものが欲しいなど、言い始めるときりがないでしょうが、外資系ファストファッション企業のデニムと比べると、素材と縫製の良さは群を抜いていると思います。
素材を1種類に絞り込んでいること、縫製をカンボジアで行っていることなど、品番数の絞り込み以外に、コストを下げてよいものづくりをするための工夫がいろいろ行われているからだと思ったのですが、
それを、「きっちり作り過ぎていて、味とファッション性がない」と見るのか、「ジーンズはまず丈夫な方が良い」と見るのかは、買う人の価値観にもよると思います。
ファーストリテイリングさんは、先日発表された「第24半期累計ビジネスレビュー」の中で、ジーユーさんの990円ジーンズの売り上げが予定の倍のペースになっているため、年間販売目標を当初の50万本から100万本に引き上げるという主旨のことを記しておられましたが、
ジーユーにおいても、決めうちした単品の大量販売という、ユニクロ同様の勝ちパターンを適用していくという方針がはっきりしたようですので、
MDも安定し、出店が順調に進めば進むだけ恐らく売り上げは伸長していくのではないかと思います。
今後はユニクロで販売しているアイテムのライフサイクルのある地点を過ぎたものを次々とジーユーに落とし込んで行くという手法なども考えられるのではないでしょうか。
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