ピノー財団の美術館「プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)」がベネツィアに完成
安藤忠雄氏の設計ということで、かなり前から話題になっていた、「グッチ」などのブランドを傘下に治めるピノー財団の新しい美術館「プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)」が、ついに完成したようです。
場所は、ベネチアなんですよね。まだベネチアには一度も行ったことがないので、今度イタリアに行く機会があったら、是非1日時間を取って水の都の魅力を堪能して来たいんですが。
しかし、ピノー財団のみならず、カルティエ、シャネル、プラダ、LVMH等々、アートの文化的価値の高さを認識し積極的にパトロンとして新進気鋭の作家の作品を収蔵していっておられるのは、素晴らしいことだと思います。
これは、ファッションというジャンルも、アートに近接する領域に存在し、アート同様に「文化」であるという考え方に基づく行動だと思うのです。
収集したアートは、資産にも成り得ますが、それ以上に、「文化を理解し保護発展させるブランド(企業)」という風に世間に評価されることで、自社ブランド及びコーポレイトブランドの価値を高める効果が高いと思います。さらには、後世のデザイナー達のデザインのリソース、アーカイブにもなります。
これは、単なる経営者の道楽とか趣味ではなく、確信を持った企業戦略なのです。日本のファッション業界においては、「イッセイミヤケ」などごく一部以外に、戦略的にアートとの共犯関係を切り結ぼうとする企業が出現しないことが、残念でなりません。
(沢山美術館の写真が掲載されていたサイト、「MODE PRESS」さんと、「ブルータス副編集長のブログ、フクヘン。」をご紹介しておきます)。
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