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2009年7月31日 (金)

「アイ・ウェイウェイ展ー何に因って」

休日出勤の代休だった今日は、「これは絶対に行かなきゃ」と思っていた展覧会を見に行って参りました。それは、森美術館で開かれている中国の現代美術家の個展「アイ・ウェイウェイ展ー何に因って」であります。

最近忙しかったので、事前のネット検索など何も行なわずに足を運んだものですから、会場で来場者の皆さんがぱちぱち写真を撮影している姿を見て、かなりびっくり致しました。クリエイティブコモンズのライセンスの下、ブログなど商用利用ではない利用を認められたとのことで、始めからこのことをご存知の方は、ケータイではなくちゃんとデジカメや大きいカメラをお持ちになっておられたようです。

私はケータイで撮影しようかどうか、かなり迷ったんですが、撮影に気を取られてしまうと、自分自身の目と心で作品をしっかり捉えることが出来なくなってしまうように思って、撮るのは止めました。

展示されている作品は、大きく3タイプに分けることが出来て、1つはオブジェ、1つは建築(もちろん現物は展示出来ないので、建物を建てているプロセスの写真やパース等が飾られていました)、そしてもう1つ、映像作品です。

オブジェと、北京オリンピックの会場となった「鳥の巣」こと、北京国家体育場などの建築には共通する傾向があって、幾何学的な形状の反復と展開がアイ・ウェイウェイ氏の持ち味のようです。

それも、例えばお茶葉を正方体に固めた「1トンのお茶」とか、1メートル×1メートル×1メートルの構造になっているテーブルを13台並べた「1立方メートルのテーブル」など、ミニマルだが、大きくて、ずっしりとした安定感があり、さらに、マテリアルの持つ自然な匂いまで感じることが出来るような作品だったり、

あるいは、中国で昔使われていたアンティークの家具を中国の職人さん達の手で一度解体し、再度寄せ木細工で組み立て直した「平行棒」「2本足のテーブル」など、奇をてらわず歴史的文化的に価値あるものを元々の形を生かしながら現代に蘇らせている作品など、

泰然として王道を歩んでいるな、という印象を受けました。

その一方で、「中国の丸太」という作品で、丸太の真ん中の部分を中国地図の形にくりぬいたり、ビデオ作品「長安大通り」では、2004年に長安大通りを車で50メートルずつ移動しながら街の風景を1分間ずつ映像に収め10時間以上のドキュメンタリーに仕上げていたりと、「国家」とは何か、今の中国に対しクリエーターとして何が出来るのか、といった意識を、アイ・ウェイウェイ氏が抱いているであろうと思われるような作品の数々が並んでおりました。

私が感じたのは、上海に行って美術館やギャラリーで見たり、ネットで検索して探し出した中国の現代美術家の多くの方々の作風に見られるような、ある種の高揚感が、アイ・ウェイウェイ氏の作品からはあまり感じられないな、ということです。

映像や建築現場の写真からは、アーティストの自己主張は感じられず、まるでジャーナリストがフィルムを回しているのではないかと思えるほど、一歩引いたところから観察、洞察を行なっておられるように感じました。

後で自宅に帰り、ネットで検索をかけて知ったんですが、ウィキペディアに記されている通り、アイ・ウェイウェイ氏は子供の頃文化大革命のため新疆ウイグル自治区の強制収容所に入れられるという経験をなさっておられるようです。

また、鳥の巣をヘルツォーク&ド・ムーロンと共同設計したにも関わらず、「艾未未はオリンピック開催に失望し反対する考えを示していたが、これらは中国の報道からは無視された。後に彼は国家体育場建設やオリンピック関係のイベントから手を引いた。(中略)結局、彼はオリンピック開会式に出席することはなかった」(Wikipediaより引用)という事実があったようなんですが、

今回の展覧会場には、そういった記述は一切見られませんでした。

もし先にこういう説明を読んでいたとしたら、ひょっとしたら私の作品に対する見方は変わっていたかもしれないので、あえて先入観なしに作品を鑑賞してもらうため、政治に関わる記述はカットされたのかもしれませんが、

「反抗」「抵抗」の感情を高ぶらせ、強く作品に反映させるのではなく、展覧会のタイトルにあるように「何に因って」と、自らや自らを取り巻く中国の社会への“問い”を発し続ける、その静かな意思の継続が、アイ・ウェイウェイというアーティストの創作の原動力になっていることは間違いないと思います。

1957年生まれの作家さんで、ここ数年、本当に充実した活動を行っておられるようです。今後の新作にも、本当に目が離せないなと思います。

現代美術愛好家の皆様だけでなく、中国にご関心のある方ならば、面白いなと思って頂けると思います。見応えのある展覧会でした。

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