続・法政大学セミナーレポート:消費者主導型VMSとは?
昨日のエントリ「法政大学セミナー『中国家電品流通の構造変化ー国美と蘇寧』」についてですが、肝心の部分を端折って書いてしまったので、ちょこっとだけ補足を。
関根孝教授(注:関根先生は、法政大学ではなく、専修大学商学部の教授でいらっしゃいました。お詫びして訂正致します)のご講演の最後の部分、「4つのタイプのVMS=Vertical Marketing System」のうち、消費者主導型VMSについて、
具体的にどのような事例がこれに当てはまるのかについての教授のご意見は、
・アメリカで低価格薄型TV旋風を巻き起こしている、ビジオ(VIZIO)=(筆者注)2007年で社員数100名強、ファブレスメーカーとして低価格化を実現
・生協=(筆者注)消費者の意見を仕入れや販売に反映
・中国のオークションサイト「タオバオ」=(筆者注)C2Cサイトで、消費者が自ら消費者に販売
上記3例などを念頭に置いておられるようで、
プラス、これはセミナー会場で「このようなサイトは中国に存在しますか」と私が質問したことなのですが、
・価格.com=(筆者注)消費者がより安い商品、より機能的に優れている商品を購入する際に参考となる情報を提供している価格比較&クチコミサイト
などもあるのかなぁと。
ファブレスメーカー、生協、C2Cの事例は全て、企画、生産、販売の一部もしくは全てに対し消費者(もしくは消費者の目線を持った新規参入企業)が関与し、新しいサプライチェーンを構築していると言えると思います。
私が挙げた価格.comの事例は、それに対し、情報の流れを作っているだけで、企画、生産、販売そのものに消費者が直接関与している訳ではございませんが、
広い意味でいうと、メーカーや卸、量販店の戦略に多大なる影響を与える存在だと思いますので、VMSとまでは言えませんが、消費者主導型マーケティングの基になる存在だとは言えるのではないでしょうか。
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