グッドデザインエキスポ2009
うちの会社の創業支援施設(ベンチャー支援施設)「KFCクリエイティブスタジオ」の入居者2社がグッドデザイン賞の第一次審査を通過したので、
生まれて初めて「グッドデザインエキスポ」に行って来ました。
ビッグサイトに向かうりんかい線の中で、twitterで私がフォローしている方のお一人、iPhone関連の著作などで有名なジャーナリストの林信行氏が、「すごい行列」という趣旨のことをつぶやいているのを見ておりましたので、
「こりゃ中に入るまでが大変かも」と思って覚悟していたんですが、
受付が1箇所しかなかったため、上記2枚目の写真のごとく、やはり、普通ファッション系の展示会などでは考えられないくらいの列にはなっておりましたが、
10分くらいで、当日券を1,000円で購入し、入場することが出来ました。
いや〜、それにしても、この1年に国内で発売されたインダストリアルデザイン、プロダクトデザイン、建築などの最先端の商品が集められているだけあって、非常に見応えがある展示会でした。お金を1,000円払ったって、これだけのものをまとめて概観出来れば、デザイナーやマーケッターにとっては、非常に価値がございますよね。
しみじみ思ったんですが、やはり、大企業さんや著名デザイナーの方々が関わっておられる商品が目立ちます。ヒト・モノ・カネ・情報に乏しい中小企業がここに出せるような商品を開発するには、やはり、ものすごくエネルギーを要するなぁと。うちの入居者さん達は、本当に素晴らしいですよ。
あと、全然話は変わりますが、さくら的に来場者のばっくり言って2割くらいは、服装やバッグ、靴などのファッションに気を使っておられる方々で、残り8割は普通かなぁ、ということが観察出来たのは、収穫でありました。
こういう状態になっているのには、ひょっとしたらかなり、ヤングというか、おこちゃま相手のビジネスに終始し、デザインとかクリエイティブに関心のある大人の客層を取り込めていないファッション業界側にも、かなりの責任があるのではないだろうかと。
いっそ、この場内におられる工業デザイナーやプロダクトデザイナーさんを始めとする異業種の商品開発チームと、大手アパレルさんの1つの部署の人員を総入れ替えして、異業種の方の目線で
大人服を開発してみてもらいたいなぁ、と思うくらいなんですよね。過激すぎる意見でしょうか。
K産省の繊維産業支援事業「TOKYO FIBER」も、さくら的には工業デザインやプロダクトデザインに逃げないで、佐藤可士和さんとか隈研吾さんのような一流の方々に、「私が本当に着たい服」というテーマで、テキスタイルデザインやアパレルデザインにチャレンジしてほしかったな、と思うのであります。
あっ、危うく書き忘れそうになりましたが、お写真のうち下の2枚は、私がいいな、と思った出展者さん達。上がTO-GENKYOの「腐る食品表示」、下がサムスン産業中国デザイン研究所さんの「視覚障害者用携帯電話Touch Sight & Touch Messenger」です(表記は原文のママ)。
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