「キットソン(kitson)」はファストファッションの仲間なのか?
前々から感じていたことなんですが、今日もWWDジャパンさんの8月10日/17日合併号の「The News」のコーナーの「今秋、ファストファッションが出店攻勢!」を見て、「H&M」「トップショップ」「フォーエバー21」「アバクロンビー&フィッチ」と並んで、「キットソン(kitson)」の名前が挙がっているのを見て、
「キットソン(kitson)」って、果たしてファストファッションなのかなぁと。
確かに、テイストがLA発で、「フォーエバー21」にも近い部分があるのと、オリジナルなど、価格的に安い商品も多いという点はあるんですが、
「セレブ」という要素が含まれていること、5ケタの上代の高い商品も店頭フェイスでは広い見せ方になっていることから言って、
本来的には、日本では多く見られるような、セレクトショップとSPAが合体した、「セレクト型SPA」に分類すべきなんじゃないかと私は思っております。
ただ、今の時期は、ファストファッションの仲間にカテゴライズされてメディアにバンバン露出した方がキットソンジャパンさんにとってはトクになるので、黙っておられるんだろうと思うんですが。
「キットソン」に関して注目すべきことは、MDに関する考え方が、「H&M」とか「フォーエバー21」、あるいは日本のポイントさんのブランドなどのように、多様なテイストの多品番を高速回転させるというやり方ではなく、
同じWWDジャパンさんの号の記事「『レッドカード フォー キットソン』は何故ヒットしたのか?」・「キットソン」プロデューサーの宮井雅史氏と、ジーンズの業界で仕掛人として有名なドクターデニムホンザワ代表の本澤裕治氏の対談でも触れられている通り、
商品企画の決め打ち、思い切った絞り込みで、お客様を迷わせない、わかりやすい提案を行っているところに際立った特徴があるように思います。
数を売りたい商品に関するそういう方法論においては、「H&M」や「フォーエバー21」よりも、むしろ「ユニクロ」さんに近いと言った方が良いかも知れませんね。
こういうやり方は、プッシュ型の販売手法であるモバイル、ケータイ通販との親和性が高いと思いますので、同社が初めからそのことに自覚的だったかどうかはわかりませんが、実店舗の店舗数がまだ1店舗の段階で、うまくビジネスを組み立てることにつながったのではないかという気がしております。
同社が2号店を今秋ラフォーレ原宿の中に出されるということ、そして、「what goes around comes around」という1ブランドをフィーチャーしていくことも一見奇策のように見えますが、
古着ブームで渋谷系と原宿系が接近・混然としている今の時代にはマッチした動きだと思いますし、
ネットで見る限りでは、「what goes around comes around 」はなかなか商品の顔もスタイリングもなかなかイケているように思います。
ユニクロさんと同じで、MD の絞り込みを行う以上は、常に話題作りを行いメディアへの露出を増やしていかなければならない、ということを知った上での、次の一手なんだと思います。
そして、実際の数字は、バッグ以外にもブーツや長袖カットソーなど、決め打ちに向いたものを実店舗だけでなくモバイルとPCの通販でまとめて取って行く、ということで、
少ない実店舗で大きな売り上げを上げ、生産面での効率化及び消化率のアップを図ることを狙っているのでしょう。
さくら的には、10月以降の重衣料の展開手法に、注目したいですね!
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今日は午後から仕事なのでゆっくり
ですが…
僕の身にある事件が…
あまり肌荒れしないんですが、ここ最近かなり肌荒れしてきて
2つしかなかったニキビが今朝起きたら3つ増えてたよぉ
急いでニキビの薬をポツリ塗りました
5つもできるなんて…これ程ショックな事は久しぶりです
投稿: louis vuitton | 2010年9月 9日 (木) 11時45分