マザーズバッグVSババーズバッグ
今日、表参道の某所で早めの昼食をとろうとしていて、あることに気づいてしまいました。
店内には、私以外に、お一人様のお客様も含めて10組の方々がいらっしゃったんですが、
全員、表参道界隈を平日の日中から歩き回っておられる方々ですので、綺麗にメイクをなさっておられますし、お値段も高そうな上質なウェアに身をつつんでいらっしゃったんですが、
そのうちの3組、子供さん連れの方だけが、他の方々とある点においてだけファッション傾向が違っていたのであります。
それは、その3名のお母さん達が、そろいも揃って、ブランド物とか、レザーのトレンディなハンドバッグではなく、
コットンのキャンバス地とか、ナイロン製の大きなトートバッグをお持ちになっていたこと!
軽くって、荷物がたっぷり入るくらい大きくって、さらには荷物を小分けできるようなポケットがしっかりついていて、汚れても拭いたり洗ったりするのが簡単な素材で出来ている、いわゆる、マザーズバッグ、と呼ばれている類いのバッグであります。
今のママさん達は昔と違って出産後でも体型を産前とほとんど変わらないようにキープなさっておられる方が多いですし、所得の高い方ならば、ウェアやヘアメイクは今風のトレンドを取り込んだ新しい商品を次々購入なさっておられると思いますので、
黙っておられれば20代後半とか30代の同年代の子供さんがいらっしゃらない方と見分けはつかないんですが、
子供さんのための荷物を沢山詰め込まなければならないバッグだけは、やはり、違うんだなぁ〜と、しみじみ感じました。だから、30代ファミリーをターゲットにしているユナイテッド・アローズさんの「ビューティーアンドユース」で、「キャスキッドソン」の大判のバッグを売らなきゃならないんだなと。
機能性とオシャレさを兼ね備えたマザーズバッグへのニーズは、やはり、すごく存在するんですよね。
そんなことを考えつつ、半蔵門線の表参道駅のホームまで上がったら、目の前に、ドーンと、「レスポート・サック」のどでかい広告が!
おお〜、これこそ、マザーズバッグの対極、ミセス御用達バッグの代表株ではありませんか。さくら的には、マザーズバッグに対抗して、「ババーズバッグ」と命名したいくらいに(ババシャツと一緒で、抵抗感をお感じになられる方もいらっしゃるかもしれませんね。言葉遊びですので、ご容赦ください)。
「レスポート・サック」って、多くの部分はマザーズバッグに似ていて、軽くって、ポケットが沢山あって、ナイロンなのでお手入れが簡単、という部分までは全く共通であります。
ただ、大型の旅行鞄以外は、そこまでの容量は必要はない、というところだけが違うでしょうか。もう1つ、色柄がミセス好みになっている、ということはもちろんございますが。
バッグって、やはり、単なるファッション商品ではなくて、「物を入れて持ち運びするためのもの」なんですよね。そこのところをきっちり踏まえた商品開発なり、バイイングが不可欠な商品であると思います。
« アメリカのブランド「ホルストン(HALSTON)」の動画 | トップページ | プロの企画力が求められる時代 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント