丸の内ブリックスクエアの内覧会
IFIビジネススクール時代の同級生・Hさんに内覧会のご案内を頂きましたので、
9月3日(木)に正式オープンする「丸の内ブリックスクエア」に一足先に伺って参りました。
大急ぎで会社を出てJR有楽町駅から同所にたどりついたのが、午後7時45分。日は既にとっぷりと暮れ、115年前に三菱財閥が丸の内地区に第一号の開発物件として建築した建物を忠実に復元したという「三菱一号館」が、オレンジ色の照明の光と共に美しく陰影を輝かせておりました。
とにかく、この「三菱一号館」と、中庭を経てつながっている「丸の内ブリックスクエア」は、建築物として素晴らしいなというのが、一番の感想です。「三菱一号館」からは、国の近代化、産業の発展に向けて意気込む企業家の若い息吹が込められているかのような、当時としては恐らく時代の最先端であったであろう技術と感性の粋が感じられます。
天井が非常に高く、磨かれた木製の調度品も美しく、そして、窓から見える外の景色との調和もまた良し。
50代と思しき1人の男性が、窓際に立ってかなり長い間じっと外を眺めておられましたが、その気持ちが非常によくわかりました。こういう、安っぽくない、本当にいい建築の中に居ると、「もの思う」ことが出来る、哲学や文化に思いを巡らすことが出来るんですよね。
もう、それを感じ取ることが出来るだけでも、この場所に足を運ぶ価値は十二分にあると思ったんですが、そうはいえども、三菱地所さんも「近代」ではなく、今という時代においてご商売をなさっていかれなければいけない訳なんですが、
その辺も非常によく考えられておりまして、
「丸の内ブリックスクエア」に関しては、物販よりも飲食中心の構成になっており、それもなかなか強力なラインナップであります。
まだ内覧会なのにも関わらず、各店の行列の凄いこと、凄いこと。特に、バルセロナのスペイン王室御用達のチョコレートショップ(ショコラテリアというんですよね、チョコのお店のことを)「カカオ サンパカ」さんの列は、メチャメチャ長かったです。
見た目からして、確かに美味しそうですので!これは、要チェキですね。
あと、「スープストックトウキョウ(Soup Stock Tokyo)」をプロデュースなさった遠山正道さんによる新しいお店「パス・ザ・バトン(PASS THE BATON)」。
これはですね、まず、売れるか売れないかとか、多店舗化云々とか、そういうことの前に、バーンと打ち出されたコンセプトに圧倒されます。アートです。クリエイティブです。
リサイクル・リメイクというテーマを、デザイナーとしてではなく、小売りの視点で取り上げ、しかも、感度の高い「セレクトショップ」として現実化されたところが非常にユニークで面白いですね。
(写真は、一番上が三菱一号館、二番目が暗くてわかりにくいですがブリックスクエアの内覧会入り口、一番下が三菱一号館のミュージアムショップ「STORE 1894」で買ったマトリョーシカのボールペン714円とショップカード)。
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