




3連休の最終日、溜まりに溜まっていた仕事もやっと一段落、新居も7割方片付き、あちこち痛かった体の痛みがやっと取れて来たので、
「展示会で着る服を買わなきゃ」と、大喜びで千駄ヶ谷のロンハーマンに向かったのでありました。
先月の5連休の時に、「ロンハーマンは閉店が早い」(午後7時半)だとわかっていたので、もちろん、今日は早めに自宅を出ました。
渋谷から副都心線に乗り、北参道駅で降り(写真の1枚目と2枚目)、明治通りを真っすぐに進んで、千駄ヶ谷小学校の角を左折、坂をすこし下ると、煉瓦作り風、白いウインドウペーンと蔦がからまる壁面が目印の「ロンハーマン」のショップが見えてきます(写真3枚目)。
こちらって、どうやら、日本の「ロンハーマン」さんを運営なさっておられるサザビーリーグさんの本社らしいんですよね。なので、同じビルの中には、スターバックスコーヒーあり、アフタヌーンティーリビングなどもあり(写真4枚目)といった感じで、ゆったりとお買い物を楽しむことが出来るようになっております。
ひょっとしたら以前からあったのかもしれませんが、特に、スタバがあるのは非常に良いと思いました。というのは、前にも書いたことがございますが、千駄ヶ谷界隈にはケーキ屋さんとか、カフェがあんまり見当たらないんですよ。お買い物した後、お茶する場所がないとなると、「あそこなんか居心地悪い」ということになって、中長期的な集客には不利だという気がいたしますので。
さて、肝心要の「ロンハーマン」についてですが、噂にたがわず、ファッション血中濃度の高いお客様を満足させるだけの、非常に秀逸な店作りと品揃えになっておりました!
もう、評判が評判を呼んでいるのか、私が店内に入っていた時間帯にも、常時30名以上のお客様が来店されており、どなたも非常にファッション感度の高い方ばかり。子供服も置いているので、子供連れの方も多かったです。
取り扱い商品は、レディス(ハウスカジュアルと水着含む)、キッズ、メンズですが、
特に、メンズと、キッズの中のボーイズの品揃えが面白いと思いました。
いわゆる、雑誌『サファリ』を愛読なさっておられるような、富裕層、ヤンエグの30代〜40代前半お父さんの週末スタイルといった感じで、
「モンクレール」のダウンジャケットや革ジャン、「オリバーピープル」のサングラスに、インナーはほどよく体にフィットした半袖Tシャツ、ボトムスはジーンズやチノパン、といったスタイリング提案になっております。
店内にはサーフィンのビデオが流れ、サーフボードも置かれていましたが、「サーフィンもやってますよ」系、「だけど家族もすごく愛してますよ」というお父さんに似合う服です。
品揃えに関しては、羽織り物、カジュアルシャツ、Tシャツやトレーナー、ジーンズのそれぞれにおいて、素材感、サイズ感、デザイン、色に関して、非常に拘りを持って「さりげないけどよく見ると一癖あってカッコいい」商品がセレクトされていることが一目瞭然でした。
特に、Tシャツの場合は黄色とグレー、カジュアルのボタンダウンシャツではピンクなど、「ロンハーマン」として一押しの色の商品を固めて印象的に見せているところなど、「上手いなぁ」と思いましたし。プロのバイイングですね。
何故か、ベルトだけがちょっと少なめのような気がいたしましたが(キラキラ系のものは沢山あったんですけど)。
そして、そういうお父さんの着こなしを、そのままサイズダウンしたような着こなしが、ボーイズで提案されているのも、心憎いばかりであります。台の上に載せて高さを出しているマネキンでも、ダウンのベストを子供のマネキンが着ている以外は、親子全く同じような「ジャックソン」のTシャツにデニムというスタイリングにしてあって、「俺の分だけでなくて、こいつの分も買っておくか」という感じで、お父さん心をくすぐる仕掛けになっていましたし。
それに対して、レディスに関しては、単純な夫婦&親子ペアルック的なLAカジュアルの提案がなされている訳ではありません。「サカイ」「マーク・ジェイコブス」「ステラ・マッカートニー」等、国内外の人気ブランドに「ロンハーマン」のオリジナルといった感じですが、フェミニンな要素を加味したスタイリングがイメージされているように思いました。「ジャケット」の型数は少なめですね。
メディアで話題になっているネルシャツなんかもあったんですが、正直、レディスに関しては、このお店でなければ駄目、というところまでの強い魅力は感じませんでした(それだけ、競合が激しい分野であるということなんですが)。
ただ、お父さんや子供と一緒にご来店されたリッチなお母さんは、やっぱり気にいったものは買っていかれるんだろうと思います。というより、レディスに関してはより年代の若いファッション好きの方も顧客になるでしょうし。
このお店、メンズのTシャツですと4,095円のものとか、ロゴ入りボールペンみたいにもっと安いものもございますし、おこづかいのさほど多くない方でも楽しくお買い物が出来るような品揃えになっております。
アメリカで評判になっているらしい接客の良さとか(お客様の数が多すぎるので休日はどうしても「これ下さい」式になってしまうんでしょうね)、アパログの方にも少し書きましたが、これだけの力が入っている実店舗に対して、webサイトの出来栄えが今ひとつであること(これは、制作会社さんが「悪い」ということではなく、ディレクションをしなければこの程度しかやらない、というのが、web制作の世界の常識であるということです。余程奇特で熱心な業者さんに巡り会えれば運が良いのですが、普通は依頼する側が細かく指示しなければ、「とりあえず作ってきました」程度のものしか出来ません)がちょっと残念ですが、
それらの点を差し引いても、今秋オープンした店舗の中では間違いなく勝ち組、の部類に入るお店だと思います。
「ロンハーマン」さんの場合は、サザビーリーグさんという大手企業さんの事業ですので、こじんまりと黒字を出す程度で満足されることは考えにくいように思います。2号店以降の展開をどのように考えて行かれるのか、今後の動静に注目したいですね!
最後の写真は、今日私が「ロンハーマン」で買ったもの。「ビズビム(VISNIM)」のサッカーボール型(六角形)の柄入り黒のタオルハンカチ(消費税込み1,890円)です。
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