「カヤノマディック(Kaya Nomadic)」@合同展示会「マニコレ」
再び左腕のひじ痛が振り返し、電車のつり革を握るのも辛いなと思いながら、JR原宿駅へ。ベルサール原宿で開かれている合同展示会「マニコレ・トウキョウ」さんに行って参りました。
今シーズンは、マニコレさんは既に一度、9月のギフトショーにも参画していらっしゃるんですよね。その時は本当に最終日の最後の30分くらいしか時間がなくて、一通りぐるりと回っただけで終わってしまったんですが、おぼろげに記憶している参加ブランドさんの中には、今日はお姿が見えない方々がおられるようでした。
逆に、ギフトショーには出ておられなくて今回のみ、という方もいらっしゃったようであります。
マニコレさんは、当初からアクセサリー関連に強い展示会でしたが、今日拝見した印象でも、やはりそれは変わっていないようでした。帽子も、「ピーチブルーム」さんを筆頭に、出展者数が増えて来ているようです。
価格帯がそんなに高くない商品も多く、ハンドクラフト的な味わいのある品揃えと、出展者と来場者がゆっくりコミュニケーションが取れるアットホームな雰囲気があって、「B2Bの手作り市」とまで言ってしまうと語弊があると思いますが、地方の個人専門店さんにとっては掘り出し物が見つかる可能性が高いように思います。
出展料がそんなに高くないので、最近は他の展示会ではめっきり少なくなった若いクリエーターの登竜門的な存在になっているようですね。
入り口に近いところに、昨年の秋にはroomsでお姿を拝見した、フレームアートの「カヤノマディック(Kaya Nomadic)」の茅切剛さんがいらっしゃいました。
茅切さんは、美大や芸大卒ではなくて、織田デザイン専門学校を出ていらっしゃるとのことで、一瞬、驚いてしまいました。私がお世話になっている先生方のお名前ももちろんご存知でした。お話を伺っているうちに、ブログでご紹介させて頂きたくなり、本稿はご本人の承諾を得た上で書かせて頂いております。
学校を卒業後、4年間ご自身のアパレルブランドを運営、その後、2年間、世界を旅行して、その時に感じたインスピレーションを元に、額縁の中にテキスタイルや花などのモチーフを盛り込み、立体感のある装飾品に仕上げて行く「フレームアート」の制作を開始されたとのこと。
作風は、単に綺麗とか、可愛いといった感じのものではなく、民族的な要素や時代性と作者の心象風景がクロスし、若さの持つエネルギーと、それとは裏腹の鬱屈や、情感を帯びたものでした。ご本人曰く、「素材の選択や生産背景の手配に、アパレル経験が非常に役立っている」とのことです。
来場者の方々からは、「お店のディスプレイ用に欲しい」というお声が多かったそうです。ギフト用とか自分へのプレゼント用には、作品を覆うカバーの部分にオリジナルのメッセージを入れることも可能だとか。
日本で「フレームアート」の作家を名乗っているのは、茅切さんが初めてとのことで、そのパイオニア精神を大いに評価したいと思います。これから一層作品が充実してこられるのではないかと思いました。以前、織田デザインの先生から、「当校の卒業生には、起業して頑張っている人達もいる」というお話を伺ったことがございましたが、茅切さんもきっとその代表選手のお一人だったんでしょうね。今後一層のご活躍を楽しみにしております。
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投稿: BlogPetの両国桜子 | 2009年10月16日 (金) 14時49分