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2009年10月29日 (木)

合同展の出展ブランドの皆様、市場の価格とトレンドを「知って」おられますか?

先月から、沢山の合同展示会や、一部個展を回って、個人デザイナーの方々や小規模ブランドさんの商品を見せて頂いております。

中には、「両国のものづくり企業さんと取り引きしたい」という有難いお話もあったりして、こういう厳しいご時世に感謝・感謝です。

そういう方々の展示内容も、びっくりするほど完成度が高いものから、非常に失礼ながらまだまだ修行が必要でいらっしゃるのでは、というものまであって、

ここから先は前者の方々に語るのはおこがましいので、自分はまだ若葉マークだと思われる方だけお読み頂きたいんですが・・・。

まず、小ロット生産の見込みしか立たないクリエーターさんのブランドが、大手さんのMDブランドより割高になるのは仕方がないと思うんですが、

世の中で、自分の商品を置いてもらいたいと思っているショップの、特定の棚(ラック)の既存の商品(いわゆる、お友達ブランド、コンペチターですよね)の価格帯がいくらくらいなのかを、調べておられますでしょうか?

インポートの著名デザイナーさんのブランドよりも高いスーツを平気で展示しておられるような方は、まずはそこからリサーチされるべきだと思います。

「私は忙しいから売り場に行けない」・・・そういうお声をよく耳にするんですが、最近はネットでも調べられますんで。例えば、ゾゾリゾートさんのサイト内検索、「価格帯で探す」という機能なんかをうまく使えば、あっという間にリサーチは出来てしまいますので。

それを知った上で、止むを得ずとか、あるいは戦略的に(私は業務委託の仕事を取るのが裏の目的なので、オリジナルは高めにしても完成度を上げる戦略を取る)高いお値段にしているのか、それとも、あいまいな意識しか持っていないのか、前者か後者かでは、実際の商談で、例えば素材や工場を変えてもっと価格を落として、などといった話になってきたときに、対応が全く違ってくると思うのです。

それともう1点、デザイナーさんなのに、色、テキスタイルとかレザー、そしてコレクションのトレンドをあまりご存知ないように思える方がいて、それにもびっくりさせられることがあります。

「私はトレンドは意識していません。私の感性で企画しています」・・・一見、聞こえはいいんですが、ストリート発の新しい芽に敏感なファストファッションやマルキュー系と違って、よりどころになる情報を何も持たない→お客様の支持を得にくいひとりよがりな個性の発露になってしまっていませんでしょうか?

2年前にグローバルに決定されていくカラーのトレンド以下、テキスタイルやレザーのトレンドにしても、東京は別としてミラノ、NY、パリなどで発信されるコレクショントレンドにしても、社会や経済、文化の動きを睨みながら、その道のオーソリティーが、今の時代にマッチすると思われるテーマを選んでおられます。

それは、大概において、大枠でお客様の気分にも近いものになっているように思いますし、

それ以上に、テキスタイルメーカー、コンバーターさんや革問屋が、そのトレンドに合わせて企画しておられますので、

ファッションデザイナーの方もそこからあまりはずれないところに照準を合わせられた方が、素材選びがやりやすい筈なのです。

また、バイヤーさんも、もちろんそのトレンドを把握した上で、店のディレクションを作成しどういうテーマのどういうアイテムをどれくらい買い付けてくるか、という商品計画を立案されると思うのです。

それを知った上で、また、トレンドの話を自分より川上や川下に存在する仕入れ先、売り先の方から振られた時にもひととおり自分なりの考えは受け答え出来る、それくらいの常識は踏まえた上で、

敢えて「私はそれとは違う道を行きます」というのなら、説得力があると思いますが、

プロとして必要な最低限の知識も入手せず、作り手目線しか持たない商品を並べて、「これが私の個性です」というのは、こういうもの余り、不況の厳しい時代には、やはり通用しにくいのではないかという気が致します。

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