中国では中国向きのテーマで展覧会を開いていたカルティエ
今週号のWWDジャパンさんの別冊ジュエリー特集を読んでいて、今更のように知ったことがあるんですが(遅い情報ですみませんが)、
今春、日本では上野の森の国立博物館表慶館で開催され、私も見に行って非常に感動したカルティエさんの展覧会が、
今度は北京の故宮博物院で9月5日から開かれているそうなんですが、
テーマが日本とは全く異なっておりました。
日本の展覧会は、「Story of・・・カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶」というタイトルだったんですが、
北京では、「カルティエ トレジャーズ〜王の宝石商、宝石商の王」になっております。
うーむ、何て上手いんでしょう、カルティエ。日本で吉岡徳仁氏がディレクターに起用されていたのは、国際的に活躍している一流のデザイナーさんだからということもあったんでしょうが、「ここが日本だから」ということだったんですね。
でもって、中国では中国人に受けそうなテーマにシフトする。郷に入りては郷に従うマーケティング戦略。したたかであります。
グローバル市場をターゲットにしているラグジュアリーブランドさんは、この次には、「伸びる市場」=「今後強化すべき市場」に軸足をシフトし、成熟市場で無駄な動きはしない、という風に変化していくんでしょうね。さすがは、宝石商の王、と自らを規定するだけのことはあります。
ご参考までに、展覧会の特設ウェブサイトと、elle.com.hkの掲載記事をご紹介しておきますね。
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