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2009年10月11日 (日)

ヨウジヤマモトの民事再生法に思う

ヨウジヤマモトの民事再生法申請のニュースに対して、ブログやmixiにいろいろ反響をお寄せ頂き、ありがとうございました。

個人的な思いも含めて、もう少し書いておきたいと思います。

私の中では、「YOJI YAMAMOTO」が「コムデギャルソン」と共に、「ボロルック」とか「黒の衝撃」と称賛されていた80年代の記憶は乏しくて、90年代になってからの、日本の侘び、寂び、軽みの境地に達したかのようなコレクションの印象が強く心の中に刻み込まれております。

その頃私が前に勤めていた会社(日本繊維新聞)でパリ・コレクションを担当しておられた平野記者の記事を読みながら、紙面からすら伝わってくるコレクション会場の興奮に酔いしれ、

その後、雑誌『ハイファッション』などで、写真を1枚1枚舐めるように拝見し、

半年後に、岡山でヨウジのブランドを扱っておられたお店に見に行く(上顧客ではありませんでしたので、恐る恐る店内に入って、眺める)

・・・というのが、その時代の地方都市のヨウジファンの楽しみ方でありました。

その頃は、私は、断然、ギャルソンよりもヨウジ派、だったんですよね。「コムデギャルソン」には、川久保玲デザイナーのある種の女性性が、裏返しの形で濃厚に滲み出ているように思えるのがあまり好きではありませんでした。

フェミニズムの否定=女性性を過剰に意識しすぎているんじゃないか、というのが私の思いで、もっと軽やかにいきたい、と思っていたんですね。

ただ、今になって振り返ると、90年代には、東京では既にセレクトショップが着々と勢力を拡大しつつある時代であり、

国内外のクリエーター系のブランドは、ワンブランドショップで展開していく時代から、人気セレクトショップの中にワン・オブ・ゼムとして置かれ、

消費者が自由にミックスコーディネートを楽しむ時代に変貌しつつありました。

さらには、2000年以降、パリ・コレをラグジュアリーブランドが席巻し、バッグや宝飾品などを収益の柱とするビジネスモデルが定着していきますが、

アパレルが主軸のヨウジのビジネスは、こういう勢力もじわじわと包囲されていくことになります。

そういう時代の変化に対し、日本で御三家と並び称されていたコムデギャルソンさん系列のブランド群と、イッセイミヤケ系列のブランド群は、その流れに全面的には追従はしないものの、流れを読んだ上で様々な対抗策や部分的に流れに乗る手を打っていたように思います。

コムデギャルソン系に関しては、カタカナクリエイティブ系職業の人(男性)+往年のギャルソン・ファンで、そのまま歳をとっていった層(女性)+専門学校生の服好き(男女双方)、イッセイミヤケ(&エイネット)系に関しては、『日経デザイン』の読者層のような、クリエイティブ系知識人(ギャルソンの男性ファンより年代高めの男性)+年齢と共に体型が崩れ気味の百貨店で服を買うミセス層(女性)+専門学校生の服好き(男女双方)といったファンがきっちりついていて、

クリエーション先行型と見せつつ、実は、それぞれのブランドにおけるコアなファン、顧客ターゲットの志向を捉えた商品企画が行われており、

プロモーションも、ターゲットに合った媒体でしっかり行われていたように思います。

イッセイさんに関しては、社長自らが積極的にブログでリクルートを意識した情報を発信、また、JFWの中心的な運営主体となって「東コレ系」の火を絶やさない活動を続けておられます。

また、ギャルソンさんに関しては、セレクトショップを意識し、自社ブランドのミックス(あるいは一部外部ブランドも含む)による百貨店インショップや国内外の路面店におけるセレクト型売り場の開発、

期間限定のゲリラショップのオープン、

ラグジュアリーブランド(「ルイ・ヴィトン」)やファストファッション(「H&M」)とのコラボ、

低価格帯ブランドの開発(「ブラック」)など、

実店舗系のトレンドはきっちり押さえて、それを自社のスタイルにうまく落とし込んでおられるように思います。

逆に、ファーストラインのクリエーションのレベルがキープできているから、いろいろなところから良い案件が自然と持ち込まれる、ということもあると思うんですよね。

一方、ヨウジに関しては、2000年以降、山本耀司氏がアディダスと契約し「Y-3」を発売するなどの動きもございましたが、自社のビジネス面では、上記2社に比べて、目立った展開はございませんでした。「リミ・フゥ」はこじんまりとですが、きっちりファンを掴んでいるようには思っていたんですが、メンズ、レディス共、ファーストラインが、往時に比べ精彩を欠いていたように思います。

民事再生法申請に至って、耀司氏も、スタッフの皆様も、正直ほっとなさっておられるかもしれませんね。

投資会社の支援も得て、ビジネスについては理解のあるプロに任せて、耀司氏はファーストラインに全力で打ち込み、購買力のある客層+専門学校生のファンを呼び戻す、また、まずはリストラからということになるのかもしれませんが、ファーストライン以外に収益を得る手だてを打って行くということが、今、求められているように思います。

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コメント

さくらさん

こんばんは。

さくらさんのこのエントリー、さすがだな、なるほどなと膝をたたきながら読んでいました。

素人のわたしからして、ヨウジさんに対して思ったのが、ライン毎の区別がわかりにくかったんじゃないかって、思います。

生地感、縫製、細かいところでのY'sとヨウジヤマモトの違いがわかるのは、やはり、ハイセンスな方だと思います。

コレに対し、ギャルソンは感覚的に三つのカテゴライズがされていると思います。

・オム:着れる
・ジュンヤ:少しの勇気があれば着れる
・プリュス:ファンと思われてもいいのであれば、着れる


・・・まあ、強引ではあるんですけど・・・


でも、ヨウジさんはそうじゃなかったように思います。

なんというか着れる→ファンだから着るにいたるまでの、階段が上手くできていなかったように思います。


イッセイさんの場合はエイネットさんを使って、そもそも、同じ企業体であることが判らないくらい特徴が各々のブランドにありますよね。

違う顧客を取り込むことで、規模を拡大されていたかのように思います。


それに比べて、ヨウジさんの服はいささかコアなファンだけに頼りすぎていたのではと思います。
コアなファンだけに頼っていると、出店数を多くしても売上が稼げない。
京都に店ができたからといって売上が伸びるのではなく、大阪の客を奪ってしまうことにしかなっていない。

そんな気がいたします。


京都はブランドのスクラップアンドビルドが意外と激しい場所です。
多分、大阪も近いからだと思います。

エイネットのメルシーボークさんは関西では京都だけだったのですが、大阪に店ができると京都は閉められました。
スタッフの方も大阪に移られました。
(わたしはとても悲しいです・・・いいお店だったのに)

また、メンズのマーガレットハウエルは京都に出来ては消え、消えてはできたりしています。
今は京都に二店舗あって、わたしは嬉しいです。


とはいえ、ヨウジさんの出来事はヨウジさんだけではないでしょう。

わたしはギャルソンのファンですが、京都は出店過多かどうかが微妙、じゃないかと思います。

メンズが購入できるのが、路面店、藤井大丸、伊勢丹と三つあります。
まあ、嬉しいのですけど・・・

ビジネスとクリエイティブを対立させないというのは、簡単なことではないのですが、申請ヨウジヤマモトさんには、なんとか、復活をしてもらいたいです。

田中およよNo2さん、こんにちは!
いつもながらに、鋭いエントリ、ありがとうございます。

ギャルソンさんのオム、ジュンヤ、プリュスの分析、当たっていると思いますね。

そういう区分けが出来ているのが、「ブランディング」だと私は思います(残念ながら、ヨウジさんはその辺がいまひとつだったということでしょう)。

メルシーボークーの店舗数のコントロールも、売上高、固定客の数をきっちり分析した上での戦略的な行動だろうと思うのです。

地方の場合は、地元の専門店さんによる販売代行のお店も多く、そういう方々の頑張りで売り上げが維持出来ているところも多いと思いますので(岡山・倉敷もそうでしたので)、ヨウジさんにはそういう方々のためにも、是非奮起して頂きたいものですね!

訪問、応援ありがとうございます。
もし差し支えなければ見に来て下さい!

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