これから見に行きたい展覧会「楊福東 将軍的微笑」@原美術館
この間、ネットサーフィンしていて、次に見に行きたい展覧会を見つけました。
ヤンフードン(楊福東)氏という、中国の映像作家の方の作品を集めた個展「将軍的微笑」です。
ちょうど、12月19日(土)に始まったばかりで、2010年の3月28日(日)までの会期だから、何とか行けそうかな(^^)
楊福東氏のホームページ上に掲載されているご経歴と作品を見ると、1971年生まれの方で、90年代の後半から作家活動を開始なさっておられるようですが、
現代の中国においては、ものすごいスピードで社会が進化しているので、2000年とか2003年くらいのフィルムを見ても、大昔の映像、くらいの感覚を憶えると思いますので、
非常に興味深いです。
進化する社会(国家)に対し、そこに生きる人間がそれをどのように感じ取り、変わっていくのか(あるいは何かを変えずに守ろうとするのか)、
その姿を記録することは、今を生きる同時代人にとっても、後からその記録を目にする後世の人々にとっても、意義のあることだと思うのです。
速すぎる進化に即座について行くことが難しくて、意味付けが出来ないまでも、自らの役割を「記録する人」と規定することで、アイデンティティの崩壊を防ぐ、という効果もあるのかもしれません。
そして、その記録を、少し時を置いてから、時代と地域という両軸の中で再確認することで、ゆっくりと進むべき道を見いだしていけば良いのではないかと。
記録すべき対象は、本当は、進化する存在だけではないと私は思っているんですよね。急速に落日の一途をたどる「新興衰退国」のリアルもまた、記録されてしかるべき対象だと思います。
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