関西系セレクトショップの健闘ーパルグループとアーバンリサーチ
昨年の今頃は、「年越し派遣村」なんて言葉が流行っていて、他産業の派遣社員さんが仕事を失っておられるお姿を見ながら「大変な時代になったもんだ」と思っていたのが、
今年は希望退職の募集が身近なところあちこちで行われており、ある方がおっしゃっていたお言葉ではないですが、「ネガティブな情報を耳に入れたくないので人に会いたくない」というお気持ちの皆さんも多いのではないかと思います。
何かと言えば、「フォーエバー21」「H&M」「zara」などのファストファッションや、日本の企業では「ユニクロ」さんの話題ばかりが目立っていた2009年なんですが、
よくよく目を凝らして見ると、ファッション業界内には他にも頑張っておられる企業さんは幾つもございます。
その良い例が、先日WWDジャパンさんも書いておられましたが、関西系専門店(セレクトショップ)のパルグループさんとアーバンリサーチさんではないでしょうか。
この2社さんが好調な理由は、
・駅ビル内のセレクトショップの価格帯が、東京系の同業他社に比べ値ごろ感がある。
・トレンドに頼らない、独自のコンセプトを軸にした個性的なMDで、他社と差別化が出来ている。
・郊外型業態向けの、いい意味で手抜きしながらも顔が良く駅ビル店より更に安い商品企画と店作りがうまい。
・・・といったところにあるように思います。
両者とも、ショップスタッフの皆さんの接客も良いですしね。
もともと、ジーニングカジュアルの流れを汲むところから会社がスタートしておられるし、関西という土壌で培われたリアルな視点、かっこつけすぎず、お客様目線重視であるところが、成功につながっているのではないでしょうか。
特にアーバンリサーチさんについては、最近アパレルウェブさんサイドからもセミナーなどでご紹介されているようですが、PCインターネットやモバイルの活用も非常に進んでおられるという点も素晴らしいですね。
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