骨・ほね・ホネー「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」の2010〜11秋冬メンズコレクション
繊研新聞さんに掲載されていた写真を見て、「おお〜カッコいい!!!」と思って、
ミラノで発表された、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」の2010〜11年秋冬メンズコレクションのフルショットをチェックしたんですが、
全部見ると、「かっこいい」というよりは、かなり、不思議系の雰囲気でした。
とにかく、ジャケットもシャツもパンツもコートもたまに登場するニットも、骨・骨・骨(&一部スカル)のオンパレードだったんですが、
それが、反逆・反抗とか、グロテスクやゴシックとか、そういうありがちなイメージではなくて、
生真面目にひたすら幾何学的に沢山の骨が並んでいるなぁ、と。
それ以上に、妙に印象的だったのが、モデルさんの髪型と顔周りで、
・前髪を非常に高い位置で短くまっすぐに切りそろえたマッシュルームカット
・顔の真ん中でのきれいなセンター分け
・プロレスラーのマスクのように、頭と口元をすっぽり覆い隠す帽子
・だまし絵風に、ジャケットやニットのウルトラハイネックを顔の前に立てて、口元を完全に隠してしまう
・・・の4タイプが登場しております。
昨年秋に香港に行って、「ジョイス」でマックイーンの定番のスカル柄スカーフを買って帰った話を、私のブログを毎日読んで下さっている方は記憶して下さっているかもしれませんが、
たぶん、元々マックイーン氏はスカルとか骨のモチーフがお好きなんだろうと思うんですけどね。
今回のコレクションが、人間も自然とか地球の一構成要素である。死ねば骨は土に帰る、といった高尚な哲学的な意味合いを込めたものなのか、単に「骨を並べてきらびやかな服を作ろう」とひらめいただけなのかわかりませんが、
この、しつこくて濃い、過剰な感じが、マックイーン的なんだろうという気がします。
それにしても、このコレクションを見ようとして、
「そういえばmen.style.comはなくなって、GQのサイトに統合されたんだ」と思い出したんですが、
解説の文章、これ、いただけませんねぇ。これまでのTim Blanks氏の批評とは比べ物になりません。
画像だけ見られれば良い、という方も、特にファッションデザイナーさんなどを筆頭に世の中には多いんでしょうが、
私のように言葉に感応するタイプは、こういう文章を読んだだけで、商品への憧れ感とか、購買意欲は一気に減退してしまいます。GQさん、ブロガーに負けないように、もっと頑張ってチョ!
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両国さくらと、ニットも登場したかった。
投稿: BlogPetの両国桜子 | 2010年1月23日 (土) 15時03分