初売広告は新入学特集ーニトリ
田舎に帰っていた時、新聞の折り込み広告を見ていて気づいたんですが、
「おお、そういえば、岡山にもホームセンターのニトリさんが進出してきていたんだ」と。
そして、初売りの広告に、非常に感心致しました。
わかりやすくするために、同業他社のホームセンターさんのチラシと一緒に写真をとってみました。同業他社さんのチラシのサイズはB3。ニトリさんの分は、その2倍のサイズのB2でしたので、全部を携帯で撮るのは難しいと思いましたので、4分の1のサイズに折り畳んで、左上の部分のみを写しております。
1月5日までは同社のホームページ上にこのチラシと同じ画像が掲載されておりますので、もっと細かくご覧になりたい方は是非見て頂きたいと思います。
まず、びっくりしたのが、チラシのすっきりとしたレイアウトです。
通常、ホームセンターさんの新聞の折り込み広告といったら、食品スーパーさん同様、赤のバックに黄色い文字で「激安感」を強調したごちゃごちゃしたレイアウトになっているものですが、
ニトリさんの広告は、白地に黒の文字。商品写真も大小のメリハリがあり、写真と写真の間隔もしっかり空いていて、ちょっと洗練された感じに見えます。
次に驚いたのが、打ち出している商品の内容が両者では全く違っていたこと!
同業他社さんの表面には、洗剤やら、トイレの足元マットや収納用品のチェストやら、花(シンビジューム)やら、猫のえさやら、車の中で利用するコードレスイヤホーンやらと、
一般的にホームセンターで販売されている日用雑貨、家具インテリア、園芸用品、カー用品、ペット用品等がひととおり並んでいましたが、
ニトリさんは、表面は新入学用品一本に絞り、中でも約7割の面積を学習机と椅子に充てています。その次がランドセル2割、残りがデスクライトやカーペットなどの関連用品になっています。
一番大きく掲載されている商品(これが一番売りたい商品なんでしょうが)が、机とライトと椅子のセットで39,900円。
これ、正直、楽天市場さんなんかで検索してみると、もっともっと激安な商品もあるんですよね。ただ、街の家具屋さんとかGMSさんには負けない価格になっており、
何より、その前後の価格帯の商品群とも合わせてどーんと掲載することで、「これだけ品揃えが充実しているんだったら、ちょっと見に行ってみるか」と思わせる効果があります。
第3は、通販カタログなどのご研究もなさっておられるのだろうと思いますが、子どもさんの成長に合わせて机の組み合わせを変えられるという商品の特徴を、複数の写真を用いて一目でわかりやすく説明しておられること。
これも、通常、1商品につき写真1枚という紋切り型のチラシになっているケースが大半であるため、非常に素晴らしいと思いました。
ニトリさんというと、安さで売り上げを伸ばしておられる、という評判を聞いておりましたが、このチラシを見る限りでは、それだけじゃない。
家具という、ホームセンターで取り扱うカテゴリーの中では相対的に客単価が高いアイテムで、モチベーション需要に特化したPRをしっかり行うことで、広域から集客し大きな売り上げ(&利益)を計上していく・・・。
裏面のこたつ周りの商品や食器関連も、余計なデザインが入っておらず非常にすっきりとしていて、
チラシで見る限りでは、無印良品さんとか、イケア(IKEA)さんのセンスに負けないくらいになっており、
それでいて、飛び過ぎておらず、地に足のついた地方の皆さんのライフスタイルをよく把握した提案になっておられるので、20代後半から40代ファミリーの皆さんが、喜んで足を運ばれるだろうなと。
こうなってくると、ライバルはホームセンターさんだけでなくて、ご近所の個人専門店さんで、問屋さんからごちゃごちゃしたデザインの商品をあれこれ取り寄せておられる家具屋さんも、布団屋さんも、食器店さんも、皆さん影響を受けておられるんじゃないか・・・そんな風に感じました。
正月早々、こりゃ、早めに東京近郊のお店を見に行かねば、と感じた次第であります。
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