エルメス、中国向け新ブランド「Shang Xia」を今春発売
今日1月29日(金)付けの日経MJさんに掲載されていた「エルメス、中国用ブランドー上海に今春1号店、企画・生産も現地でー」という記事を拝見したので、ネットで検索をかけてみたら、
このニュースは昨年末に発表されていたものだったんですね。
欧米や中国はもとより、日本のブロガーさんでもこの話題を取り上げておられる方がいらっしゃって、
今更感もあるんですが、ちょこっとだけ書いておきます。
例えば、中国のサイト「捜狐女人」さんのこの記事にあるように、中国人デザイナー(日経MJさんには「ジャン・チョンアル氏が社長兼アーティストディレクターを務める」と掲載されております)を起用し、中国の素材を活用して中国の中間層向けに発売される新ブランド「シャン・シャ(Shang Xia)」は、
「本当に喜ばしい大ニュースである」といった感じで受け止められているようですね。
日経MJさんによると、「エルメス」ブランドの中国国内の店舗は昨秋の段階で26店舗存在するようです。
私が知っているバッグ業界のプロの皆さんも、こぞって「『エルメス』の造りは本当に素晴らしい」と絶賛されるのですが、
「ケリー」や「バーキン」などで知られる同ブランドの商品は、例えばバッグをとっても、「ルイ・ヴィトン」や「グッチ」などの「ラグジュアリー」と称されるクラスの商品よりも一格上の、「スーパーラグジュアリー」の価格帯に該当します。
「スーパーラグジュアリー」の価格帯の商品が買える客層には限りがある。既存の「エルメス」のブランド価値を守りながら、かつての日本での「ルイ・ヴィトン」の成功事例のように、購買意欲の高い中間層を取り込み収益を上げるためには、
別ブランドの立ち上げしかない、という結論に至ったのではないかと思います。
アイテムも衣料、アクセサリー、家具、食器など多岐に亘るようですが、恐らくバッグやスカーフ、ネックレスやバングルなどのアクセサリー類が主力になるのではないかという気がします。どれくらいの価格帯の商品を出してこられるのか、要注目ですね。
ちなみに、この「Shang Xia」は、「上下」という意味のようです。方向を意味する「上」「下」というキーワードが、何かデザイン面の特徴を形作る物になったり、文字そのものがブランドのアイコンに
なったりするのか、非常に楽しみであります。
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コメント
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上下って…なんだろう…?
投稿: BlogPetの両国桜子 | 2010年1月30日 (土) 14時30分