韓国大手アパレル、イ・ランドのグローバル戦略
3月8日(月)付けの繊研新聞さんの「World News」のページの「ズームアップ」という特集コーナーに、
「グローバル経営を積極化 韓国大手アパレル」という記事が掲載されておりました。
その中でも、突出して凄いなと思ったのが、前にも何度かこちらのブログでも中国に行ったときのレポートなどで取り上げさせて頂いたことのある、イ・ランドさんの動向であります。
同紙によりますと、「3つの現地法人を通じて18ブランド・4000売り場を運営している。今年の中国での売り上げ目標は前年比3割増の1兆3000億ウォンを掲げている」とのこと!
さらには、ベトナムに関しては「昨年ベトナム唯一の上場アパレルメーカーのタムゴンを譲り受け、今年から本格展開する方針」(繊研新聞より引用)、米国では「子供服の『イ・ランドキッズ』を先行させたが、昨年、大人カジュアルでも参入し、今年中に800売り場を確保する計画である」(同紙より引用)なのだそうです。
いやはや、この大成功の秘訣は、どういうところにあったのでしょうか?
繊研さんの記事には、「94年に上海法人を設立後、中国での商品企画、生産・調達と物流の基盤を固め、小売業界とも強いパイプを確保、進出当初から管理部門や現場社員を現地採用するなど中国市場に密着した現地化が奏功し」とあります。
「小売業界との強いパイプ」をどのようにして構築されたのか、コネ社会の中国においてはこの部分がかなり大きなポイントになっているとも思えるんですが・・・。
幹部や社員の採用、そこで得た人材自体も、中国の社会に食い込んで行く際に徐々に張り巡らせていく網=ネットワークの基になったのではないかと思います。
中国最大のオークションサイト・タオバオにアップされている「eland」ブランドの商品をご紹介させて頂きますが、
見ての通り、ベタベタ・甘口のトラッドで、現代の日本人の感覚からすると「うーん、ちょっとダサイな〜」という風に見えるかもしれませんね。
とはいえ、日本だってつい10年くらい前の90年代までは、百貨店の中でのトラッド売り場は安定的な数字を叩くドル箱売り場でしたから・・・。
地元のお客様にとって「今」いいなと思える、「今」欲しい商品を企画・生産・販売なさっておられるのは、正しい戦略なのではないかと思います。
もう1つ、アメリカでの計画の部分に現れているように思いますが、成長性が高い市場においては、一気呵成の大量出店というのも、アリなんですよね。
最近の日本では、出店してもなかなか売れないというケースが増えてきているため、経営者のマインドがどうしても出店に慎重になってしまっているところがあるように思いますが、
経済成長率が高く、ファッション商品へのニーズが高い市場では、一気に面取りしてブランドとしてのポジションを高めるやり方の方が効果的なんだろうなという気がいたします。
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