田舎のしまむらは、中国では最も難しいタイプのお店、のような気がする
昨日6月28日(月)付けの日経MJさんの1面記事「しまむら 都攻め着々」を読みつつ思ったんですが、
しまむらさんが海外進出に慎重だというのは、私見ですが、非常に懸命なるご判断なのではないかという気がしております。
中国に関してですが、さくら的には、高田馬場とか三軒茶屋のような都心ではなく、
私が昔住んでいた岡山のような、田舎のしまむらさんのお店って、
あのごちゃごちゃ感とか、田舎のおじさんおばさんおじいさんおばあさんに愛されている感じとかが、ある種中国っぽいんですよね。
元々、同社のビジネスモデルは、
「昔は日本の田舎のどこにでも存在した、総合衣料品店を、大型化&チェーンオペレーション化した」というものだと私は思っておりまして、
エイジの高いお客様向けの商品MDは、「あえて遅れたところを狙う=田舎っぽさ」がウリなんだと思うんですが、
だからといって、これを中国に持って行っても、現地のものすごく安いおばさんおじさん向けの地場のお店には、価格面で太刀打ちできやしませんし、
「同じ田舎っぽい感じでも、日本の田舎ファッションは中国の田舎ファッションよりイケてまっせ〜(笑)」とは、絶対にならないと思います。
ファッションに対する遅行層向けのゾーン、年代が高くなおかつ所得が低い人向けのゾーンは、日系企業ではまず参入は無理ですよ。
となると、しまむらさんが中国で勝つためには、中高生向けのとんがったところだけをブランド化して持っていくしかないと思います。
ただ、ここは欧米ファストファッションや、韓国、香港系ブランド、現地のイキのいいブランドさん達の激戦区。しまむらさん式の商品調達の仕組みで、競合と戦って勝てるか・・・さらには、MDの問題だけでなく、ブランディングや、人材の採用・育成、代理商をどう活用するか(あるいは、直営店中心で行くのか)等々、相当な研究を要すると思います。
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