チェルシージャパン、成田に大型アウトレット開設へ
今日は半日会社でお仕事。その合間に読んだ日本経済新聞の1面には、
「三菱地所 成田に大型アウトレット」の見出しが躍っておりました。
「三菱地所」という見出しは、「三菱地所グループ」の略で、ファッション業界の方にはチェルシージャパンさんの名称でも十二分に認知度はあると思います。チェルシーさんは、ご承知の通り、三井不動産さんと並んで、日本のアウトレットデベロッパーの2強の一角を占める企業さんであります。
元々、成田周辺には、広い場所は潤沢に存在するようには思っていたんですが、アウトレットの必要条件は交通アクセス(あちこち行かれたことがある方は、体感なさっておられると思います)。
その問題は、日経さんの記事によると、成田空港の少し手前に、「酒々井インターチェンジ」が新設されることで、既に解決済みのようです。
「酒々井インターチェンジ(IC)から1.5キロメートル、成田空港から車で約15分」(同紙より引用)ということで、
店舗面積約2万平方メートル、開業時のテナント数約100というのは、既存の大型アウトレットと比較すると少し寂しいかな、と見えるんですが、
記事でもズバリ記されていましたが、今年7月から観光ビザの発行要件が緩和された中国人観光客に完全に照準を合わせた施設になるようですね。
都内でプロパー商品の販売をなさっておられる方から見ると、「またアウトレットか〜」という気持ちにさせられるニュースなんですが、
正直、これまで日本に来ていた富裕層ではなくて、中間層には、喜ばれるだろうな、という気がします。
なんせ、自分自身の過去を振り返っても、昔は海外旅行に出かけた際にガイドブック片手にわざわざ郊外のアウトレットまで繰り出したクチですので(苦笑)・・・バブリーな気分になっている国の国民には、「ブランド物が安く買える」というのは、殺し文句の1つになるんですよね。
空港に近い場所ですから、最終日の空いた最後の2時間まで無駄なく楽しんで頂けますし。最悪は、タクシーででも空港に駆け込めるので、観光客向けの商売を展開するには最高の場所だと思います。
ただ、観光客、といっても、いろいろなお客様、いろいろなニーズがあると思います。近隣国ですので、2回目以降の旅では、求めるものも異なってくるはずですし。次第に、個性化、差別化された旅を求めるようになるのではないかと思います。
これから間違いなく日本は観光大国になる筈です。チェルシージャパンさんのような大手さんは、大手さんらしいビジネスを考えて実行していかれるということで、それはそれで良いことだと思いますし、
中小企業、個人事業主の方は、小さな企業、自社の立地ならではの、インバウンド対策を考え、
自分達がターゲットとするお客様に、「日本に行って良かったね、楽しかったね」と思って頂けるような商品、サービスをご提供していきたいものですよね。
« アルマーニ・グループの2009年度決算、中国で前年比32%増 | トップページ | VOGUE.COM.TVにシャネルのリシャール・コラス社長とファーストリテイリングの柳井正社長の対談画像が! »
この記事へのコメントは終了しました。
« アルマーニ・グループの2009年度決算、中国で前年比32%増 | トップページ | VOGUE.COM.TVにシャネルのリシャール・コラス社長とファーストリテイリングの柳井正社長の対談画像が! »
コメント