九州新幹線開通が九州商圏を変える!?新博多駅ビルは「美味しい」立地
東京では先週末からルミネさんが有楽町西武の跡地に名乗りを上げているとの話題で盛り上がっておりましたが、
今週の始め頃、ツイッター(twitter)上で、たぶん九州在住の皆さんが中心になって発信しておられたのではないかと思うのですが、
「九州新幹線の博多ー鹿児島中央間の価格が1万円前後」とのニュースが、
飛び交っておりました。
90年代の終わり頃、九州に取材に行っていた頃は、西鉄天神駅発の夜行バスを利用して鹿児島に行ったこともあったので、
非常に感慨深く受け止めたんですが、
1万円で、所要時間が約1時間20分ですから、
九州の所得水準は東京よりはやや低いという現実はあるにせよ
「そんなに高くなくて、十分日帰りが出来て、便利」という感じなのではないかと思います。
ということで、間違いなく、天神から博多駅へのパワーシフトは起こってくると思います。
小島ファッションマーケティング代表取締役・小島健輔氏の著書『ユニクロ症候群』に書かれていることの中で、私が気になったポイントの1つが、
「新博多駅ビルは840億円を売り上げる」という記述でした。
小島先生の予想では、百貨店ゾーン=博多阪急の売上高が410億円、駅ビル=アミュプラザ博多が同400億円〜431億円、ビル全体では810億円〜840億円の売上高になり、「数年を経ずして1000億円の大台を超えて広域北九州圏の商業地図を塗りかえていくと思われる」(同書より引用)とのことですが、
私の個人的な直感でも、「大いにそれはあり得るのではないか」という気がしております。
元々、地方は東京と異なり、車中心の生活になっており、
休日に駐車場代が高い県庁所在地の街中まで出かけるのは億劫な方々が多い場所ですが、
そういう都心部で唯一来街者数をキープできるのが、通勤通学、移動でどうしてもその場所を通らざるを得ない「駅」なんですね。
また、遠方から博多に来た方々が、ぎりぎりの時間まで安心してお買い物や飲食を楽しめる場所も、やはり「駅」だと思います。
もちろん、天神地区が長年培ってきた商業地としての魅力に対し、新博多駅ビルが一朝一夕にキャッチアップ出来るとは思いませんが、
天神が九州の中心であり得たのは、西鉄バスターミナルがあったからで、
夜遅くまで若い子がバスを待ちながら街中を徘徊していた姿を思い出すにつけ、
その必要がなくなれば、天神での滞留時間が減る、というのは自明の理で、
小島先生がおっしゃっておられる通り、必ず街の様子は変わるだろうな、という風に私も思っています。
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