来春開業、JR博多駅ビル「アミュプラザ博多」の切り札はカード割引
11月18日(木)付けの繊研新聞さんに、
先日の博多阪急さんのプレス発表に続いて、
17日(水)に行われたJR九州さんの記者会見の内容が報道されておりました。
九州新幹線の全線開通と期を一にして、来年3月3日に開業するJR博多駅の商業施設「JR博多シティ」に関するものです。
百貨店の博多阪急さんの初年度売上目標が370億円、駅ビルのアミュプラザ博多さんが同300億円、地下一階の飲食街が同20〜30億円ということで、
この内容はネットニュースでも多数配信されておりましたが(ご参考までに西日本新聞さんのサイトをご覧下さい)、
さすがは専門紙の繊研新聞さん、注目すべき情報が付加されておりました。
同紙より引用させて頂きますと、
「アミュプラザ博多ではJR九州のハウスカード『JQカード』を利用すれば、いつでも請求時に5%引きとし、年に数回は10%割り引くサービスを導入する」というものです。
ちょうど同日付けの繊研新聞さんの隣のページに、「ルミネの10%オフ過去最高」(11〜14日の5日間で、ルミネ全店の14店で売上高が前年比25%増の83億800万円)との見出しが躍っておりましたが、
関東在住の方はよくご存知の通り、バーゲンの時期ではない、プロパー販売の時期に開催される10%オフの威力には、凄まじいものがございます。
それプラス、九州の他のアミュプラザでは実施されていない常時5%オフの施策も、
天神地区の百貨店などを意識したものだと思われますが、消費者にとっては魅力的ですよね。
JR博多シティさんの初年度売上目標は、博多阪急さんの方もちょっと控えめなのではないかという感じが致しますが、
このカード割引作戦の投入を見ると、いやはや、アミュプラザ博多さんの方が、実はやはり大本命かな、という風に私は思いました。
前にも書きましたが、九州新幹線の開通は、九州全域から福岡に集まる人の経路を大幅に変えると思われます。
今まで、バスで西鉄天神バスターミナルに集まってきて、西鉄天神バスターミナルから地元に帰っていっていたのが、
新幹線でJR博多駅に到着してから地下鉄等で福岡市内へ移動し、帰りもJR博多駅から新幹線で地元へ、という風に変わる筈です。
行き帰りに必ず通過するゲートウェイが、JR博多駅になるはずで、売り上げが落ちるチャンスも2回発生する、という訳です。
先日所要があって乗り換えで名古屋駅に降りた際に少しだけジェイアール名古屋高島屋さんに寄ったんですが、
やはり非常にお客様が多く、「ここは東京都内か横浜か」と思うくらいにわさわさとしておりました。
同様の状況が、恐らくJR博多シティさんでも発生するはずです。
JR博多シティさんの開業は、天神地区の既存の百貨店さんや、ファッションビルさん・・・西日本鉄道さんのグループの天神コアさんやソラリアプラザさんにとっては、ビル単体もJR博多シティさんの影響を受けるし、グループ内の遠距離バス事業も新幹線の影響を受けるし、ダブルパンチですよね・・・にとっては、かなりの脅威でしょうが、
いい意味で切磋琢磨なさって頂き、博多・天神商圏を盛り上げていって頂ければと思います。
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投稿: BlogPetの両国桜子 | 2010年11月19日 (金) 15時08分