『日経MJ』伊藤忠商事・岡藤社長インタビューに見る、中国企業と付き合うコツ
11月8日(月)付けの日経MJさんに掲載されていた、伊藤忠商事社長・岡藤正広氏へのインタビュー記事が良かったですね。
岡藤社長は、周知の通り、同社の繊維カンパニーご出身の方です。伊藤忠商事さんは、あまり「ライフスタイルビジネス」という言い方をされませんが、生活関連のカテゴリーには非常に強い企業さんで、特に中国での事業の伸長には目覚ましいものがございますよね。
インタビュー記事の中で、印象に残った部分を引用させて頂きますと、
・(中国は)量の時代から質の時代になってきた。
・中国の成長は日本の戦後と同じで初め繊維などが起点となり、幅広い分野に細胞分裂する。
・いきなりすべてのノウハウを提供しても使い切れない。(中略)成長に応じて出していくのが肝要。
・中国の企業の意思決定はトップダウンで速い。
・中国は拝金第一主義。だから(投資先は)米国会計基準での取り込み利益だけで見るのではなく、キャッシュリターンまで目配りする必要がある。
・伊藤忠と組むことで企業価値を上げられる伸びしろのある企業と組みたい。
・10億人という人口は大きい。高齢化も含めてそれがマネジメント次第でビジネスチャンスになる。
このインタビュー記事の中では、私個人は「キャッシュリターンに目配りする必要がある」というくだりが特に印象に残りました。
中国人的な考え方についていくのは、製造業畑で育った人にとってはかなりしんどい部分があるように常々思っていたんですが、
「商」の畑のどまん中におられる商社さんならば、ウィンアンドウィンの関係を構築することも可能なんだろうなという風に感じました。
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